角田さんの「江戸三十三観音霊場・東京十社巡拝記録第10回 」その3
午前11時40分、第三番参詣所 長谷寺に着きました。
江戸札所第22番 大本山 永平寺別院 長谷寺「ちょうこくじ」(東京都港区西麻布2-21-34)
本尊 釈迦牟尼佛・弥勒佛・阿弥陀如来の三世佛。
観音堂奉安 麻布大観音
宗派 曹洞宗
慶長3年(1598年)、渋谷が原と呼ばれた、この地には、古くから、観音堂が、建ち、奈良・長谷寺(はせでら)と鎌倉・長谷寺の観音様と、同じ木片で作られたという、小さな観音様が祀られ、人々に、親しまれていました。徳川家康が、江戸開府の後、この観音堂を基に、補陀山長谷寺が、開かれました。家康の幼馴染みであった高僧・門庵宗関大和尚を開山とし、20000余坪の寺領を賜つたといわれています。正徳6年(1716年)2丈6尺の大観音を建立。江戸屈指の観音霊場として、尊崇を集め、麻布観音として親しまれてきましたが、昭和20年(1945年)東京大空襲で、焼失してしまいました。しかし、1977年、大観音の祭殿を願う篤信の人々の篤い信仰により、楠木の一木彫、3丈3尺(高さ10メートル)の、壮麗無比の十一面大観音菩薩像が、甦りました。左手に、蓮華の瓶を持ち、右手に数珠をかけ、錫杖をもち、左足を半歩前進する独特の御姿は、長谷式といわれ、観音と、地蔵両方の徳を持つといわれています。木造としては、国内最大級の観音像です。
この、大観音様をお祀りする観音堂は、間口6間2尺、奥行7間2尺の壮大なお堂です。昭和52年当時の監院職であった大本山永平寺77世丹羽廉芳猊下が、発願して造営に着手、10年の歳月をかけて麻布大観音と大観音堂を再建したのです。現代建築の粋を集めた重層入母屋造りです。
私たちは、観音堂に入り、この大きな十一面観音菩薩を拝しながら、般若心経と観音経をお唱えしました。間近にみる観音様は、「一心に、そのみ名を称せば観世音菩薩は、即時にその音声を観じて皆解脱することを得せしめん」とあるように、衆生救済の誓願を立て、慈悲の眼をもって、衆生を視、願いに応じて無量の福慧を与えたもう菩薩様で十一の面に人々の苦しみを救う力を秘めた観音様であるだけに、頼りがいのある威力を感じることが出来ました。
話題は、180度変わりますが、私の仏道修行の一環で、関わっている高尾山薬王院が、参加している東京・八王子市佛教会という団体があり、2月9日,同会主催の「ねはん会の集い」という催しがありましたので、少し、ご紹介してみたいと思います。
八王子市佛教会というのは、東京・八王子市に寺院を持つ、132ヶ寺が加盟している団体で、毎年、お釈迦様の入滅されたご命日の2月15日の前後の日に、記念法要を行っています。そして、二年おきに、各寺院、講中が出仕して、「御詠歌・讃佛歌奉詠の会」を併催しており、今年は、実行する年になっています。
2月9日午後12時30分、八王子市芸術文化会館・いちょう大ホールで、「ねはん会の集い」が開催されました。会場には、各寺院の信者、一般の人たちを含め400人が集まりました。はじめに、涅槃会法要があり、八王子佛教会会長・善徳寺 相馬尚教住職が、導師になり、各宗各派の僧侶が、代表になり、30人が、導師を囲んで、読経して、法要をしました。開経偈 三帰依文 四弘誓願 普回向をお唱えします。
この後、講演となり、浄土真宗本願寺派如来寺住職・相愛大学人文学部教授
釈 徹宗氏が、「佛教から見た現代社会」という演題で講演しました。このあと、午後2時15分から、各宗御詠歌・讃佛歌奉詠となりました。
御詠歌といっても、各宗派によつて、詠歌・節回し・所作がそれぞれ、特徴があって、異なり、一堂に集まって、聴視できる機会は滅多にないので、勉強になる大変いい機会でした。
ご参考までに、この日、発表した11の演目と宗派をご紹介します。
(1) 曹洞宗 信松院 讃佛歌詠唱会 「演題 」涅槃会・衆会・いのちま
いにちあたらしい
(2) 真言宗智山派 讃祷歌唱団 智韻寺 「演題」はるかなり・五輪峠・
延命十句観音経
(3) 真言宗智山派 密厳流遍照講 高幡山支部 金剛寺 「演題」般若
心経和
讃
(4) 日蓮宗 八王子法華和讃講 法華寺 法蓮寺 本立寺 「演題」うた
題目
釈尊
ご涅
槃
(5) 天台宗 妙華の会 「演題」大聖釈迦如来入滅和讃・伝教大師開宗
和讃
(6) 大楽寺神戸町会念仏講 「演題」お念仏(百万遍念珠回す)
(7) 浄土宗 称念寺詠唱会 甲府市称念寺 「演題」久美浜本願寺の御
詠歌
(8) 真言宗智山派 密厳流遍照講 高尾山支部 薬王院 「演題」生死
流転御
詠歌
(9) 曹洞宗 梅花流 蓮生寺 大泉寺 桂福寺 東照寺 「演題」三宝御
和讃
(10)真言宗智山派 密厳流遍照講 安養寺支部 西蓮寺支部 「演題」
四恩和
讃
(11)臨済宗南禅寺派 独秀流南禅教会 梅洞寺 福昌寺 寶珠寺 法泉寺
「演題」釈迦如来涅槃御和讃・御詠歌
私の属している御詠歌講は、(8)の高尾山支部 薬王院で、この日、講員15人で、舞台に上がり、「生死流転和讃」を詠唱しました。
御詠歌 うららかや麻布の台の 長谷寺 空吹く風も法を説く声
長谷寺を出て、30分歩き歩いて、第四番参詣所 梅窓院に来ました。講員の皆さんの不慣れな町なので、順路を探し探し歩いたので、時間がかかったのです。途中、原宿界隈の大通りに出たところで、講員0さんが、こんな晴れがましい,人出の多い大通りを、白い笈ずる姿では、ひとりではようあるかん。記念写真をとっておこうと、N子さんともども、パチリと収める一幕もありました。
午前11時40分、第三番参詣所 長谷寺に着きました。
江戸札所第22番 大本山 永平寺別院 長谷寺「ちょうこくじ」(東京都港区西麻布2-21-34)
本尊 釈迦牟尼佛・弥勒佛・阿弥陀如来の三世佛。
観音堂奉安 麻布大観音
宗派 曹洞宗
慶長3年(1598年)、渋谷が原と呼ばれた、この地には、古くから、観音堂が、建ち、奈良・長谷寺(はせでら)と鎌倉・長谷寺の観音様と、同じ木片で作られたという、小さな観音様が祀られ、人々に、親しまれていました。徳川家康が、江戸開府の後、この観音堂を基に、補陀山長谷寺が、開かれました。家康の幼馴染みであった高僧・門庵宗関大和尚を開山とし、20000余坪の寺領を賜つたといわれています。正徳6年(1716年)2丈6尺の大観音を建立。江戸屈指の観音霊場として、尊崇を集め、麻布観音として親しまれてきましたが、昭和20年(1945年)東京大空襲で、焼失してしまいました。しかし、1977年、大観音の祭殿を願う篤信の人々の篤い信仰により、楠木の一木彫、3丈3尺(高さ10メートル)の、壮麗無比の十一面大観音菩薩像が、甦りました。左手に、蓮華の瓶を持ち、右手に数珠をかけ、錫杖をもち、左足を半歩前進する独特の御姿は、長谷式といわれ、観音と、地蔵両方の徳を持つといわれています。木造としては、国内最大級の観音像です。
この、大観音様をお祀りする観音堂は、間口6間2尺、奥行7間2尺の壮大なお堂です。昭和52年当時の監院職であった大本山永平寺77世丹羽廉芳猊下が、発願して造営に着手、10年の歳月をかけて麻布大観音と大観音堂を再建したのです。現代建築の粋を集めた重層入母屋造りです。
私たちは、観音堂に入り、この大きな十一面観音菩薩を拝しながら、般若心経と観音経をお唱えしました。間近にみる観音様は、「一心に、そのみ名を称せば観世音菩薩は、即時にその音声を観じて皆解脱することを得せしめん」とあるように、衆生救済の誓願を立て、慈悲の眼をもって、衆生を視、願いに応じて無量の福慧を与えたもう菩薩様で十一の面に人々の苦しみを救う力を秘めた観音様であるだけに、頼りがいのある威力を感じることが出来ました。
話題は、180度変わりますが、私の仏道修行の一環で、関わっている高尾山薬王院が、参加している東京・八王子市佛教会という団体があり、2月9日,同会主催の「ねはん会の集い」という催しがありましたので、少し、ご紹介してみたいと思います。
八王子市佛教会というのは、東京・八王子市に寺院を持つ、132ヶ寺が加盟している団体で、毎年、お釈迦様の入滅されたご命日の2月15日の前後の日に、記念法要を行っています。そして、二年おきに、各寺院、講中が出仕して、「御詠歌・讃佛歌奉詠の会」を併催しており、今年は、実行する年になっています。
2月9日午後12時30分、八王子市芸術文化会館・いちょう大ホールで、「ねはん会の集い」が開催されました。会場には、各寺院の信者、一般の人たちを含め400人が集まりました。はじめに、涅槃会法要があり、八王子佛教会会長・善徳寺 相馬尚教住職が、導師になり、各宗各派の僧侶が、代表になり、30人が、導師を囲んで、読経して、法要をしました。開経偈 三帰依文 四弘誓願 普回向をお唱えします。
この後、講演となり、浄土真宗本願寺派如来寺住職・相愛大学人文学部教授
釈 徹宗氏が、「佛教から見た現代社会」という演題で講演しました。このあと、午後2時15分から、各宗御詠歌・讃佛歌奉詠となりました。
御詠歌といっても、各宗派によつて、詠歌・節回し・所作がそれぞれ、特徴があって、異なり、一堂に集まって、聴視できる機会は滅多にないので、勉強になる大変いい機会でした。
ご参考までに、この日、発表した11の演目と宗派をご紹介します。
(1) 曹洞宗 信松院 讃佛歌詠唱会 「演題 」涅槃会・衆会・いのちま
いにちあたらしい
(2) 真言宗智山派 讃祷歌唱団 智韻寺 「演題」はるかなり・五輪峠・
延命十句観音経
(3) 真言宗智山派 密厳流遍照講 高幡山支部 金剛寺 「演題」般若
心経和
讃
(4) 日蓮宗 八王子法華和讃講 法華寺 法蓮寺 本立寺 「演題」うた
題目
釈尊
ご涅
槃
(5) 天台宗 妙華の会 「演題」大聖釈迦如来入滅和讃・伝教大師開宗
和讃
(6) 大楽寺神戸町会念仏講 「演題」お念仏(百万遍念珠回す)
(7) 浄土宗 称念寺詠唱会 甲府市称念寺 「演題」久美浜本願寺の御
詠歌
(8) 真言宗智山派 密厳流遍照講 高尾山支部 薬王院 「演題」生死
流転御
詠歌
(9) 曹洞宗 梅花流 蓮生寺 大泉寺 桂福寺 東照寺 「演題」三宝御
和讃
(10)真言宗智山派 密厳流遍照講 安養寺支部 西蓮寺支部 「演題」
四恩和
讃
(11)臨済宗南禅寺派 独秀流南禅教会 梅洞寺 福昌寺 寶珠寺 法泉寺
「演題」釈迦如来涅槃御和讃・御詠歌
私の属している御詠歌講は、(8)の高尾山支部 薬王院で、この日、講員15人で、舞台に上がり、「生死流転和讃」を詠唱しました。
御詠歌 うららかや麻布の台の 長谷寺 空吹く風も法を説く声
長谷寺を出て、30分歩き歩いて、第四番参詣所 梅窓院に来ました。講員の皆さんの不慣れな町なので、順路を探し探し歩いたので、時間がかかったのです。途中、原宿界隈の大通りに出たところで、講員0さんが、こんな晴れがましい,人出の多い大通りを、白い笈ずる姿では、ひとりではようあるかん。記念写真をとっておこうと、N子さんともども、パチリと収める一幕もありました。