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福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

「十善法語」その8

2019-09-08 | 法話
鳥の籠を脱して虚空を飛ぶが如く。魚の網を透りて大海に遊ぶが如く。此色心の窠窟(かくつ)を脱却して逈然(けいぜん)として獨脱する。おもしろきことじゃ。逈然(けいぜん)として獨脱すると云ふも。天の天外に往去ることではない。地の地外へ没し去ることではない。獨善逸居して世に異なることではない。初位の菩薩多く人王となる。上位の菩薩多く天王となる。聲聞は身を以て世の福田となる。縁覚は心を以って無佛世界に出る。十界の随類身(仏菩薩が、衆生凡夫の機根にしたがって現した姿)この十善の在る処じゃ。見聞覚知の境界。皆大道と相応して生滅古来の相なきじゃ。色声香味等の諸塵が。みな妙理と相応して。身心適悦するじゃ。山河大地を以て自己の身体とす。艸木叢林を以て自己の身体す。此の場所を今此三界皆是我有(法華経譬喩品に「今此三界・皆是我有・其中衆生・悉是吾子」とあり。)と説示あるじゃ。一説衆生の心念思慮を以て自己の心相とす。諸の安心得解、断惑證理を以て自己の心相とす。此場処を其中衆生悉是吾子と説示あることじゃ。佛在世には出家も在家も天竜八部・人まで。此の場処を心に得て身に行ふたと云ふことじゃ。(十善戒により俗世間にも自由に遊戯して同化し教化することができる)

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