福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

第2回(1/2)・福聚講鎌倉13佛霊場巡拝(2014-2-23 晴れ)

2014-03-01 | 開催報告/巡礼記録
第2回(1/2)・福聚講鎌倉13佛霊場巡拝(2014-2-23 晴れ)

北鎌倉駅10時5分出発。県道側を左手に進み徒歩10分。浄智寺着10時15分。
 
第6番札所浄智寺(臨済宗円覚寺派、鎌倉五山第4位)弥勒菩薩 <鎌倉市山ノ内1402>
  開基  北条宗政の妻と子の師時(1281頃)
  開山 兀菴普寧

 *鎌倉五山とは、建長寺・円覚寺・寿福寺・浄智寺・浄妙寺の五ヶ寺。いずれも栄西禅師が開いた
  禅の教え、臨済宗の寺。現在の五山の順位が定められたのは室町期、足利義満の時代。
 
 
                           
 総門の手前に、鎌倉の十井の一つ、甘露の井が有り、苔むした石段を上がると中国風鐘楼門、その
先の曇華殿と呼ばれる仏殿前にて納経。十善戒、般若心経、十三佛のご真言など講員心を合わせて読
経する。先週の大雪が未だ消えやらずに、庭に残り、明るい。新芽をふくらませて萌葱色に光ってい
る木々が白い雪に映え、別世界の風情があり、心が洗われる。境内を散策して、裏庭の隧道を抜ける
と、洞窟に、弥勒菩薩の化身といわれる、七福神の一つの布袋様が祀られている。

 鎌倉10井とは鎌倉市内において最も美味しい井戸として、江戸時代に鎌倉案内誌や案内図に名所
として描かれた次の十井戸を呼ぶ。棟立ノ井・瓶ノ井・甘露ノ井・鉄ノ井・泉ノ井・扇ノ井・底脱ノ
井・星ノ井・銚子ノ井・六角ノ井の十井である。

 11時に寺を辞して、浄智寺から徒歩10分で円応寺へ。

 円応寺では、たまたま法要が営まれており、50分後でないと参詣できないとのこと。来た道を少
し戻り、海蔵寺へ。亀が谷切り通しから、扇が谷に下り11時30分海蔵寺着。

第7番札所海蔵寺(臨済宗建長寺派)薬師如来 <鎌倉市扇ヶ谷4-18-8>
  開基 上杉氏定1394年
  開山 心昭空外

  *建長5年(1253)鎌倉幕府6代将軍宗尊親王の命により藤原仲能がここに、七堂伽藍を建立
   したが、元弘三年(1333)鎌倉幕府滅亡寺に焼失。その後鎌倉公方 足利氏満の命により、上
   杉氏定の開基で、心昭空外を開山に招いて再建。
  
             

 山門脇に鎌倉十井のひとつ、底脱の井、薬師堂裏には、十六の井があり、水の寺とも呼ばれている。山
門を入ると、右手に鐘楼と庫裏、正面に龍護殿と呼ばれる本堂がある。左手に、薬師堂があり、扉が開か
れていて、薬師三尊像(鎌倉市指定文化財)などが安置されている。

 薬師堂前にて納経。澄み切った冬空の下、読経の声が心に響いた。 境内には、松竹梅や、様々な樹木、
草花が植えられていて、四季を通じて楽しめる庭園になっている。雪の残る静寂な空間の中で、福寿草、
水仙の黄色が白い雪の間に顔を覗かせて鮮やかで、愛らしい。千両の赤い実も彩りを添えている。

 海蔵寺を12時40分に辞し、徒歩で浄光明寺へ……つづく
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 佛教人生読本、(岡本かの子... | トップ | 佛教人生読本、(岡本かの子... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

開催報告/巡礼記録」カテゴリの最新記事