「春秋左氏伝-莊公」
「十年春、斉師の我を伐つに、公将まさに戦はんとす。(魯の荘公の十年春、斉の大軍が魯へと攻め寄せてきて荘公はこれを撃退せんとしていた。)
曹劌(そうけい)見を請ふ。(曹劌は謁見を望んだ。)
其の郷人曰く、『肉食の者之を謀る、又た何を閒せん』と。(これを知った曹劌の郷里の人々は、「肉を食べるような高位高官にまかせておけばよいのでは」といった。)
劌曰く、『肉食の者は鄙にして、未だ能く遠謀せず』と。」(曹劌は「肉を食べるような高位高官は識見がなく先が見えないのだ」といった。)
(この後、曹劌は荘公に献策して小国ながら斉を破ります。)
ここでは肉食の者とは高位高官を指すとされますが、実際に肉を食べるから頭が働かない、ということも言っているのかもしれません。