福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

法然上人のお言葉

2012-05-22 | 法話
第二十七     親 縁


 善導の三縁の中の、親縁を釈し給うに、

衆生、佛を礼すれば、佛 これを見給う。

衆生、佛を称うれば、佛 これを聞き給う。

衆生、佛を念ずれば、佛も 衆生を念じ給う。

かるが故に、阿弥陀仏の三業と、行者の三業と、かれこれ、一つになりて、佛も衆生も、親子の如くなるが故に、親縁と名付けるくと候ひ濡れば、御手に数珠を、持たせたまひ候はば、佛これを御覧候うべし。

御心に念仏申すぞかしと、思いし食し候はば、佛をも行者を、念じ給ふべし。

されば佛に、見え参らせ、念ぜられ参らする、御身にて、わたらせ給い候はんずるなり。

さは候へども、常に御下の、働くべきにて候ふなり。

三業相応の為にて候ふべし。

三業とは、身と、口と、意(心)とを申し候ふなり。

しかも佛の本願の、称名なるが故に、声を、本体とは思し食すべきにて候。

さて我が耳に、聞こえゆる程申し候ふは、高声の念仏の、内にて候ふなり。」『 勅伝 第二十三 』

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