(親鸞聖人は磯長叡福寺の聖徳太子廟で太子から「我が三尊は塵沙界を化す。日域は大乗相応の地なり。諦らかに聴け、諦らかに聴け、我れ教令す。汝が命根は、まさに十余歳なるべし。命終わりて速やかに清浄土に入らん。善く信ぜよ、善く信ぜよ、真の菩薩を」という夢告をうけます)『我三尊は塵沙界を化す』塵沙界とは塵や沙の舞うようなたくさんの世界ということ、お経の中には印度の恒河の河の砂の数ほどの世界があると説いてあります。(例えば十住毘婆沙論 には「能過恒沙世界」とでてきます)そういう無量無辺の世界をこの弥陀三尊は教化する。そういう塵や沙のような無量無辺の世界にはそれぞれの因縁により程度に応じて仏法の種々無量の教法をもって教化せられるのであるが
その中で『日域は大乗相応の地なり』、大乗仏教相応の地であります。大乗仏教と云うものが日本の国柄に相応した宗教であり、日本国は大乗仏教の栄えるにふさわしい御国である。この大乗仏教を日本の国土に植えつけて下されたのが聖徳太子のご偉業でありましたが、この国土に植えつけられた大乗仏教は立派に根が付き大きな樹木となり、若々しい芽を吹き出し、美しい花が咲き、豊かな木の実がなる、そういう国である。
それから第三句目に『諦らかに聴け、諦らかに聴け、我れ教令す』。この「諦らかに聴け、諦らかに聴け」というのはいろいろのお経の中に「諦聴諦聴」というのがある、それが親鸞聖人の夢の中にでてきたのです。『我れ教令す』とは聖徳太子が親鸞聖人に教えるぞということです。何を教えるかと言うと
『汝が命根は、まさに十余歳なるべし。命終わりて速やかに清浄土に入らん。善く信ぜよ、善く信ぜよ、真の菩薩を』こういうふうに教え給うのです。お前の命はあと10年ばかりであるが命終わったならば速やかに浄土へ入るであろう。」このとことをよく信ぜよ真の菩薩を、ということです(親鸞聖人はやはりこの10年後29歳の時法然上人の門に入り念仏往生の道に入られました。ここで夢告された「浄土」にはいられたことになります)。
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