福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

華厳経十住品に説く十悪の業果

2020-06-14 | 諸経
華厳経十住品に説く十悪の業果。
「この十不善道は上なる者は、地獄の因縁、中なる者は畜生の因縁、下なる者は餓
鬼の因縁なり。
(殺生の罪)
中に於いて殺生の罪は能く衆生をして地獄・畜生・餓鬼に堕せしむ。若し人中に生ぜば二種の果報を得る。一は短命。二は多病。
(劫盜の罪)
劫盜之罪も亦た衆生をして三惡道に堕せしむ。若し人中に生ぜば二種の果報を得る。一は貧窮。二は共財自在を得ず。
(邪婬の罪)
邪婬の罪も亦た衆生をして三惡道に堕せしむ。若し人中に生ぜば二種の果報を得る。一は婦貞潔ならず。二は隨意ならざる眷屬を得る。
(妄語の罪)
妄語の罪も亦た衆生をして三惡道に堕せしむ。若し人中に生ぜば二種の果報を得る。一
は多く誹謗せらる。二は人に誑かされる。
(兩舌の罪)
兩舌の罪も亦た衆生をして三惡道に堕さしむ。若し人中に生ぜば二種の果報を得る。
一は弊惡の眷屬を得る。二は不和の眷屬を得る。
(惡口の罪)
惡口の罪も亦た衆生をして三惡道に堕せしむ。若し人中に生ぜば二種の果報を得る。一は常に惡音を聞く。二は言説すべき所は恒に諍訟あり。
(無義語の罪)
無義語の罪も亦た衆生をして三惡道に堕せしむ。若し人中に生ぜば二種の果報を得る。一は所有(あらゆ)る言語を人は信受せず。二は所有(あらゆ)る言説は明了なる能はず。
(貪欲の罪)
貪欲の罪も亦た衆生をして三惡道に堕せしむ。若し人中に生ぜば二種の果報を得る。
一は多欲。二は厭足あることなし。
(瞋惱の罪)
瞋惱の罪も亦た衆生をして三惡道に堕せしむ。若し人中に生ぜば二種の果報を得る。一
は常に一切の為に其の長短を求められ。二は常に衆人の為に惱害せらる。

(邪見の罪)
邪見の罪も亦た衆生をして三惡道に堕せしむ。若し人中に生ぜば二種の果報を得る。一は邪見の家に生まれ、二は其の心、諂曲なり。
諸佛子よ、如是に十不善道は皆な是れ衆苦大聚の因縁なり」。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 覚れば一切が自分の姿 | トップ | 日本農士学校設立の趣旨  »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

諸経」カテゴリの最新記事