今日は、嵯峨天皇妃檀林皇后(橘 嘉智子)崩御の日です。檀林皇后は橘氏の娘として嘉祥3年5月4日(850年6月17日)に生まれ、嘉祥3年(850年)3月に落飾されその年の5月4日に冷然院において65歳で崩御されています。
類なき美人であったといわれる檀林皇后はその美貌から僧侶までも修行に身が入らなくなったといわれ、嵯峨天皇の薫陶で仏教に深く傾倒されていた皇后は、自らの体を帷子の辻に放置させ、朽ちゆく様子を絵に書きとめさせ、世の無常を悟らせようとしたといわれます。これが檀林皇后九相図として西福寺に残されているものといいます。
この西福寺は弘法大師が創建されたお寺で、同時代の檀林皇后も参詣し、地蔵尊に皇子の病気平癒を願ったお寺だそうです。
昔の美人は心も大変気高かったのです。