福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

仏は人々を苦しみから救い出すためにこの世に現れた

2020-09-09 | 諸経
仏は人々を苦しみから救い出すためにこの世に現れた

「この世は火宅であり安らかではない。人々は愚かさの闇につつまれて怒り嫉み嫉みあらゆる煩悩に狂わされている。赤子に母が必要であるように、人々はみなこの仏の慈悲にたよらなければならない。

仏は実に聖者の中の尊い聖者であり、この世の父である。だからあらゆる人々はみな仏の子である。彼らはひたすらこの世の楽しみにのみかかわり、その災いを見通す智恵を持たない。この世は苦しみに満ちた恐るべきところ、老いと病と死の炎は燃えてやまない。

ところが仏は迷いの世界という火宅を離れ、静寂な林にあって、「今この世界はわがものであり、その中の生けるものたちはみなわが子である。限りない悩みを救うのはわれ一人である。」という。

仏は実に大いなる法の王であるからおもいのままに教えを説く、仏はただ人々を安らかにし、恵みをもとらすためにこの世に現れた。人々を苦しみから救い出すためにこの世に現れた。人々を苦しみから救い出すために仏は法を説いた。ところが人々は欲にひかれて聞く耳を持たず気にもしてない。

しかし、この教えを聞いて喜ぶ人はもはや決して迷いの世界に退くことのできない境地におかれるであろう。「わがおしえはただ信によってのみ入ることができる。すなわち、仏のことばを信ずることによってのみ教えにかなうので、自分の智恵によるのではない。」と仏はいった。したがって仏の教えに耳を傾け、それを実践すべきである。」(法華経、大智度論等による)
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