「池江璃花子選手」「はやぶさ一号」の奇跡から「あきらめない」ことを学びました。
・最近ニュースで日本中が明るくなった出来事に、競泳の池江璃花子選手の快挙があります。池江選手は2019年2月白血病の宣告を受け12月迄入院。2020年3月に五百日ぶりにコロナ禍の中プールに入ることができ、2021年4月現在オリンピック代表選考レースで二冠を達成しています。まさに絶体絶命からの奇跡の大逆転です。
・以前惑星探査機「はやぶさ一号」も以下のような6度の絶体絶命の危機を乗り越えて地球に帰還しています。
1小惑星「イトカワ」に行く途中、「イオンエンジン」4基中1基が故障。
2、小惑星「イトカワ」に到着した後、姿勢制御装置・リアクションホイールが故障。
- イトカワへ着陸の二回ともサンプル回収の為のサンプラーホーンから弾丸不出。
- リアクションホイールを補うために使っていた姿勢制御スラスタも燃料漏で使用不能となり、はやぶさは絶体絶命に。しかし使用可能な3基のイオンエンジンをそれぞれ交互に起動することで、軌道制御に成功。
- 帰還中にはやぶさとの通信が途絶。これも根気強く探し奇跡的に通信回復。
- 最後に「イオンエンジンの全停止」となるが、残りの機能の「クロス運転」で推力回復。
2010年6月14日付の山陽新聞記事にはこの間のプロジェクトリーダー川口教授の信仰が載っています。
[快挙の陰に、真庭の神社の“御利益”―。 小惑星探査機「はやぶさ」担当チームの責任者は、地球に帰還できない危機に際し、重要部品と同じ文字を冠した中和(ちゅうか)神社(真庭市蒜山下和)を参拝、お札をはやぶさの管制室(神奈川県相模原市)にまつって成功を祈願していた。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の広報部によると、参拝したのは昨年11月。はやぶさの電気推進式の「イオンエンジン」4台のうち3台が故障し、残る1台も寿命間近という最大のピンチに陥ったときだった。
チームは故障したエンジンのうち、1台のイオンを噴射する部品と、もう1台の電子を噴射する重要部品「中和(ちゅうわ)器」が無事なことに注目。遠隔操作で回路をつなぎ、2台で1台分の推力を発生させる離れ業に挑んだ。
神にも祈りたい気持ちのチームが全国を調べたところ、読みこそ違うものの中和神社が見つかった。川口淳一郎宇宙機構教授がポケットマネーで参拝し、お札を持ち帰った。イオンエンジン内の「中和器」は作動し続け、はやぶさは地球帰還軌道に乗った。
偶然にも、道中安全の神としても信仰されている中和神社。入沢喜一宮司(44)は「はやぶさの帰還は関係者の努力のたまものだが、当神社の加護がいささかでも世界的な快挙に貢献できたのであれば、大変な光栄だ」と話した。]
・[行方不明になってから入谷の飛不動へお参りをするようになった。イオンエンジン運用中は中和神社へ参拝した。]
(川崎図書館での川口教授の講演録))
・福聚講ブログでも、Tさんの体験記「あきらめない」 を載せています。