三千院門跡・堀澤祖門師は、1929年新潟県小千谷市出身。京都大学経済学部在学中に千日回峰行者叡南祖賢大阿闍梨の下で得度、久しく途絶えていた「十二年籠山行」を復活させた方です。 印度日本山妙法寺や臨済宗大徳寺で修行するなど八宗兼学の高僧です。この方が以前テレビ「比叡の光」の中で「現代世界の危機の原因は『自我』に取り付いているところにある」「(世界にとって)『空』を体験し自我を薄めることが大切」「覚ることは『空』を体験することでこれを「絶対(対を絶する)」という」「『空感体験』ということを勧めている。空感体験とは、頭の上から順番に空になっていくという観想、簡易な方便としてこれを勧めている」という趣旨のことをお話になっていました。鎌倉時代の叡尊にも似た風貌でまさに高僧の骨相でした。現代にもこういう方がおられることは心強いことと久しぶりに快哉を叫びました。
堀澤祖門師の説法はここにもあります。
堀澤祖門師の説法はここにもあります。