業は心相より起る。事に大小あれども理に巨細ない。此心あるところ此業ある。理にそむき法性に違ふ。地獄もあるべきことじゃ。餓鬼畜生も有べきことじゃ。此三途に堕するを異熟果と云ふ。
此不偸盗を犯ずる者は。たまたま人間に生するも貧窮な。資材に自在を得ぬ。此を等流果と云。
國に在て。植る所の五穀も霜雹を被むるを増上果と云。
謬る者は。本體かけめなき佛性に背いて。生々の貧窮下賎の身となる。
唯謹慎奉持の士のみ有て。自家屋裏の寶蔵永く損減なきじゃ。(十善法語巻第二終)
此不偸盗を犯ずる者は。たまたま人間に生するも貧窮な。資材に自在を得ぬ。此を等流果と云。
國に在て。植る所の五穀も霜雹を被むるを増上果と云。
謬る者は。本體かけめなき佛性に背いて。生々の貧窮下賎の身となる。
唯謹慎奉持の士のみ有て。自家屋裏の寶蔵永く損減なきじゃ。(十善法語巻第二終)