二十三日は勢至菩薩・不空羂索観世音菩薩・八幡大菩薩・住吉大明神・思兼と手力雄の日。
・勢至菩薩(「三十日秘仏」。密教辞典には「得大勢、大勢至、世志。観音とともに阿弥陀仏の脇侍とするのは、観無量寿経に「智慧の光を以て普く一切を照らし三途を離れ無上の力を得る」と説き、観音の慈悲に対して智慧の立場から救済するため」とする。曼荼羅図典でも「胎蔵曼荼羅でも蓮華部院(観音院)にあり、左手に未敷蓮華、右手は頭指以下の四指を屈して胸に当て赤蓮華に坐す・・ご真言は「のうまくさまんだ ぼだなん 。さんさくそわか」
・八幡大菩薩と不空羂索観世音菩薩は俗信、典拠不明。
・住吉大明神( 禁闕守護の三十番神。「攝州(大阪府)住吉ノ郡 本地正観音『佛神霊像図彙』」。「二十二社并本地」では「住吉(一神薬師。二神阿弥陀。三神大日。四神聖観音)」)
・思兼と手力雄(我が国守護の三十番神)。思兼は天の岩屋にこもった天照大御神を外に連れ出す知恵思慮分別を一身に兼ね備える神。手力雄は岩戸から天照を引き出した。日本書紀に「于時、八十萬神、會於天安河邊、計其可禱之方。故、思兼神、深謀遠慮、遂聚常世之長鳴鳥使互長鳴。亦、以手力雄神、立磐戸之側、而中臣連遠祖天兒屋命・忌部遠祖太玉命、掘天香山之五百箇眞坂樹、而上枝懸八坂瓊之五百箇御統、中枝懸八咫鏡一云、眞經津鏡、下枝懸靑和幣和幣、此云尼枳底・白和幣、相與致其祈禱焉。又、猨女君遠祖天鈿女命、則手持茅纒之矟、立於天石窟戸之前、巧作俳優。亦、以天香山之眞坂樹爲鬘、以蘿蘿、此云此舸礙爲手繦手繦、此云多須枳而火處燒、覆槽置覆槽、此云于該、顯神明之憑談顯神明之憑談、此云歌牟鵝可梨。
是時、天照大神、聞之而曰「吾比閉居石窟、謂當豐葦原中國必爲長夜。云何天鈿女命㖸樂如此者乎。」乃以御手、細開磐戸窺之。時、手力雄神、則奉承天照大神之手、引而奉出]
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