福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日13日から15日はお盆です。先祖供養と盆行について

2018-07-13 | 供養

今日13日から15日はお盆です。最近特に先祖供養、それも先祖供養の繰り返しが大切と思っていますが、縁者の先祖供養を久しぶりに行ってみるとその感を深くしました。

お大師様も性霊集に多くの先祖供養の達嚫を残されています。「故藤中納言の為に十七尊の像を造り奉る願文」には「この良縁(善行)によって尊霊をたすけたてまつらむ」とあり、「笠大夫、先妣の奉為に大曼荼羅を造り奉る願文」には「この妙業(曼荼羅造営供養)によって先慈(亡母)をたすけ奉らむ」とあります。いずれも先祖のための各種善行があの世での先祖の霊魂を助けることになるという趣旨のお言葉です。

中阿含経にも「祠祀諸天。祭餟先祖。及布施沙門梵志。爲後生天而得長壽得樂果報(諸天を祠祀し、先祖を祭餟し、及び沙門梵志に布施する。後に天に生まれて長壽を得、樂果報を得る
」とあります。初期仏教以来先祖供養は大切なこととされてきているのです。


また法苑珠林には「亡後に福を作せば、死者は七分のうち一を獲、餘は現に造る者に屬す」とあります。亡者のために供養すれば7分の6は自分に返ってくるというのです

いずれにせよ大蔵経には「先祖」という言葉が多く出てきます。当然先祖の霊魂の供養、を前提に仏教は説かれています。

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