福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

第15回・福聚講関東36不動霊場巡り(2012-4-29晴れ)

2012-04-30 | 開催報告/巡礼記録
     第15回・福聚講関東36不動霊場巡り(2012-4-29晴れ)

<第29番札所・不動山白山寺洞昌院(苔不動)埼玉県秩父郡長瀞町大字野上下郷2868
 御本尊;不動明王(秘仏)
 建立;元仲法印 平安中期(1100年ごろ)
 寺宝;虚空蔵菩薩像、十二天軸、他

     

秩父鉄道、野上駅改札出口10時30分集合。苔不動尊までの道は、草木の再生の喜びに満ちていた。低く連なる遠くの山々は、薄緑、薄赤色、萌葱色、黄緑、緑に彩られて明るく光っている。里山は、桜、ユキヤナギ、レンギョウ、カイドウ桜、ハナミズキ、ツツジ等とりどりの花が、新緑に映えて美しい。野上駅からおよそ25分ほどで不動尊着10時55分。

     

 本堂での法事が終わるまで境内を散策。本堂の背後にある萩山の見晴台へ少し急な坂を上る。(不動山頂附近・奥の院には苔むした岩塊があり「苔不動尊」と呼ばれ、当地から往復3時間ほどかかる)。見晴台からは、広がりのある里山の春が、眼下に見える。本堂前の境内の明るい木々の中で、ゆったりと思い思いの時を過ぎるうちに法事が終わり本堂内陣へ。

     
 
 本堂にて納経。開け放たれた本堂には、爽やかに吹き抜ける風が心地よく、読経をしている身は透明な世界に入っている。納経後住職様のご親切で、秘仏の不動明王などを拝観。(その時頂いた資料は下記に掲載)巡拝後徒歩25分で、行きと同じ野上駅から13時10分発の秩父鉄道に乗車。寄居駅で、懇親後解散。
 
<参加者>高原師、高橋、岡村、淵野、角田、細田、鈴木、菊池、清水、内田、中島、関口2

<講員の独り言> 
 平成13年6月、高原師のお導きと、世話役高橋さんの企画で、秩父札所の一番・四萬部寺で始めて巡礼用品を揃え、平成19年4月三十四番・水潜寺で満願達成しました。その後高原師のお導きで福聚講として板東札所巡り満願達成致しました。今回の不動巡礼で秩父の春の景色の中を歩きながら、秩父札所巡りをした当時の頃が蘇り、懐かしく、嬉しく、お世話になった方々などが思い出され感無量でした。秩父は福聚講の原点であると思います。

【ご住職に頂いた資料より】
<2012年成田山だより「智光」4月号>
 ・東日本大震災復興祈願
 ・関東36不動霊場開創25周年記念
 ・特別大護摩供とお砂踏み法会を厳修
 ・3月2日大本堂・大本堂第一講堂

関東36不動霊場が開創25周年を迎え、総結願所である、成田山で記念行事を行いました。関東36不動霊場は、1986年(昭和61年))お不動さまの眷属である36童子に因み、神奈川、東京、埼玉、千葉の36の寺院(関東36不動霊場会)に依って開創されました。成田山横浜別院が第3番、成田山東京別院が画第20番、成田山川越別院が第27番、成田山新勝寺が第36番の札所となっています。開創以来、御霊験加護を求めて大勢の方々が巡礼して、お不動さまとの御縁を深めています。

 特別大護摩供葉、橋本照稔貫首大導師 のもと厳修。はじめに参列者全員で東日本大災害被災物故者の冥福を祈り黙祷。続いて『般若心経』一巻を唱和、霊場各寺院壇信徒が被災地復興を祈念した写経を御宝前 に奉安し、早期復興と霊場会の各寺院壇信徒の心願成就を祈願しました。大護摩後霊場会を代表して会長の橋本貫首が東北36不動霊場会会長の遠藤宥覚僧正(山形県鶴岡市湯殿山創本寺・大日坊貫首)に義捐金を預託しました。東北36不動霊場会には24番札所の気仙成田山金剛寺を始め、東日本大震災で被災した寺院も多くありました。

 遠藤会長は「成田山が行ってきたかずかずの被災地支援に対し心から感謝致します。不動尊信仰を心の支えとして、これからも精進して参ります」と感謝と復興への抱負を述べました。関東不動霊場会を代表して佐瀬英雄事務局長が挨拶を述べ、続いて大本堂前記念撮影を行いました。午後からは。大本堂第一講堂を道場に36不動霊場お砂踏み法会を厳修しました。橋本貫首による角塔婆及び道場の御加持に続き厳かな法楽の中、霊場各寺院の住職がお砂踏みを行いました。

 法楽後には。遍照講下総印旛教区連合会の皆様が御詠歌を奉詠、成田仏教聖歌合唱団が仏讃歌を奉唱しました。一カ所に集めた霊場のお砂を踏むことで36霊場巡礼と同じ功徳を頂くのがお砂踏みです。3月2日から三日間行い、多くのご信徒がお不動さまの御加護を願って巡礼しました。

<平成24年4月1日第613号  川崎大師だより  法務課 長谷川興憲>
・東日本大震災復興祈願
・関東三十六不動霊場開創二十五周年記念
・特別大護摩供並御砂踏法会厳修

3月2日、大本山成田山新勝寺に於いて関東36不動霊場会開創25周年の記念事業が執り行われた。この記念事業は、東日本大震災から一年を迎えるのを前に、東日本大震災犠牲者追悼並びに被災地の復興を願う法要である。この度の法会には当山からの法要団81名と出井宏樹執事、団長として山田俊法強化部長、出井執事の随行として諸井政法法務課員、指導員として、糸井泰丈教務課課員、西條邦彦同課課員、飛田野智美第一信徒課課員、私の総勢88名の参加となった。

 私は霊場会担当の委員になってから、はじめての記念事業なので、緊張の中、当日を迎えた。午前8時、不動堂前にて法楽後、一路成田山へ出発した。成田山に到着すると、係の方に待合室へと案内された。待合室に入り暫くして外を見ると朝の小雨が本降りになっていた。大本堂へ異動し、午前11時より特別お護摩供が厳修された。
 
 始めに、東日本大震災で亡くなられた方々への黙祷と、般若心経1巻が捧げられた。般若心教を唱えながら私は大震災が起こった当時を思い返した。震災直後のニュースなどの報道で各地の被害の状況、特には震源地付近の町の様子や津波被害の映像を見て恐怖したのを覚えている。あれから一年、被災地の一日も早い復興を願い至心に読経した。大護摩供修行の後、成田山橋本照稔貫首に依って東北36不動霊場会・遠藤宥覚会長に義捐金が贈呈され、最後に関東36不動霊場会代表・佐瀬英雄事務局長から挨拶があり、関東36不動霊場会開創25周年記念の法会を終了した。

 その後、祈念の坊入膳の精進料理を頂戴し大本堂第一講堂で執り行われたお砂踏み法会に参加した。お砂踏み会場は香煙に満ち荘厳な場所であった。参拝後、川崎大師へと帰山した。終わりにあたり、今回参加のご縁を与えてくれた御大師様、お不動様に感謝し、これからも被災地の復興を至心に祈りたいと思う。
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