福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

福聚講 今日の言葉  

2012-05-01 | 法話
夫れ諸仏の事業は、 大慈を以て先と為し、 菩薩の行願(ぎょうがん)は、 大悲を以て本(ほん)と為す。

慈は能(よ)く楽を与へ、 悲は能く苦を抜く。

抜苦与楽の基、 人に正路(しょうろ)を示す、 是なり。 謂(い)う所の正路に、 二種有り。

一には定慧(じょうえ)門、 二には福徳の門。

定慧は正法を聞き、 禅定を修するを以て旨と為し、 福徳は仏塔を建て、 仏像を造するを以て要と為す。

( そもそも、 もろもろの仏のなされることは、 大いなるいつくしみの心を第一とされ、 菩薩の衆生を救わんとする行為と願いは、 大いなるあわれみを、 要点としている。 慈しみは人々に楽を与えることが出来、 哀れみは人を苦しみから救い出す事が出来る。  苦しみから脱し、 楽を与えてやることの基礎は、 人々に正しい仏道を示してやることに他ならない。 いわゆる正しい道には、 二種の行き方がある。 一つは瞑想と智慧をもっぱらにするもので、 第二は布施により佛法僧を供養することをもっぱらにするものである。 定と慧は正しい仏の教えを開いて、 深い瞑想を修行することを主とし、 福徳を得るには、布施をして 仏塔を建て、 仏像を造るなど仏法僧を支援する事を要点とする。弘法大師、「性霊集、勧進して仏塔を造り奉る知識の書」)
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