三代実録 / 元慶三年(879)十二月三日戊子条
「三日戊子 勅曰 『今年左右京職・五畿内の国に班田せしめん。 須からく先例に依りて使を遣りて之を授くべし。 而し頃年、畿内衰弊し 倉廩虚耗なり、 宜しく頒使をを停め、特に国宰に委ねよ。』」
(十二月三日、陽成天皇が勅を発して言うことには「今年は左右京職と五畿内の国に班田を行わせよう。先例に依って使者を派遣して授けなければならない。しかし近年、畿内は衰え疲弊し、米や穀物類を納めておく倉は空になっている。校班田使を停止して、特に国司に委ねよ」と。
校班田使とは土地調査を行い、その結果に基づいて班田を実施した官人