福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

天皇陛下の御即位灌頂について・・2

2019-03-02 | 講員の活動等ご紹介
即位灌頂は印度で始まりました。灌頂は元来、古代インドの国王即位や立太子の際行われ、即位する王の頭上に四海の水が注がれた儀式であったとされます。やがてその灌頂の儀式が密教に取り入れられ伝法灌頂など重要な儀式とされるようになったということです。
お経に出てくる即位灌頂です。
賢愚経巻十三頂生王品第五十七です。
「・・世尊告げて曰く。『乃往過去。無量無邊不可思議阿僧祇劫に此の閻浮提に。一の大王あり。名ずけて瞿薩離という。典斯天下八萬四千小國。二萬の夫人婇女、一萬の大臣あり。時に王頂上に一皰を欻生す。其形如繭。淨潔清徹。亦疼痛せず。後に轉轉として大なり。乃ち瓠のごとくに至り便ち之を劈看す。一童子を得たり。甚だ端正となす。頭髮紺青。身紫金色。
即ち相師を召し、吉凶相を占しむ。相師占已って便ち王に答えて言く。
『此兒有徳なり。雄姿奇特。必ずや聖王となり、四域を統臨すべし。』よって字を立て文陀竭と名ずく。年すでに長大なり。英徳遂いで著し。王以一國。用封給之。大王後時。
被病困篤。諸小王輩。皆來瞻省。不能自免。遂便薨背。諸の附庸王、共に頂生に詣でて、咸く啓して曰く。『大王已崩。願くは國位を嗣げ』と。頂生答言。『若し吾れに福ありて應に
王たるべくんば、かならず四天及び尊帝釋をして來て相迎授せしめよ。爾らば乃ち登祚せん』と。立誓已に竟れば、四天即ち下り、各の寶瓶を捉り、香湯を盛滿し、以って其頂に灌ぐ。時に天帝釋、復た寶冠を持して來りて爲に之に著け、然る後に稱揚す。・・』
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