ここに帝王、自ら黄金を筆端に染め、紺紙を爪掌に握って、般若心経一巻を書写し 奉りたもう。 予、講読の選にのっとって、経旨の宗をつづる。いまだ結願の言葉を吐かざるに、 蘇生の族、途に佇む。夜 変じて、日光赫赫たり。(弘仁9年の大疫に、嵯峨天皇が般若心経を写経されたので多くの人々の病気が治った。弘法大師「般若心経秘鍵」)
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