巨人はいつか倒れる。
だから倒れないように工夫する。
巨人をやめて、元気なたくさんの小人になったり、違うことをやる。
そんなことはわかっていそうで、わかってない企業もあるものだ。
コダックは40年前に写真を撮り始めた頃は圧倒的な巨人だった。
コダックと富士の両方を使っていたが、どちらが良いということではなく、
色味もコントラストもノイズも違う両社(両者)だったので、両方を使っていた。
でも心の中では富士と小西六(コニカ)を応援していた。
コダックが鼻もちならない巨人だったからだ。
どうも私は小さい頃から、トップ企業が奢り高ぶるのが嫌いなようだ。
車のT社、カメラのC社をよく描かないのは、奢りが見えるからだ。
でも車のT社はアメリカで痛い目にあって、姿勢を変えつつあると感じる。
そのままでは倒れるのが判っている。
c社もミラーレスを出せば、姿勢の変化だと感じるかもしれない。
ただ他の倒産した巨人と大きく違うのは、そもそも商売がうまいところだ。
大衆を理解した上での行動が垣間見える。
「巨人のふり」をしているのだ。
孤高の巨人になって資金を枯渇させたコダック、GM、JALとはまったく違う。
写真の看板は以前にもこのブログで紹介したオーディオの名門3社を今週、通りすがりに再度撮ったものだ。
実は密かにオーディオブームの昨今、ブランド価値を認められて、香港系の会社が保有しているらしい。
来るべきEV時代には、カーオーディオも大化けするだろう。
なにせ、電気が潤沢に使えるのだから。
ネットワークオーディオ、PCオーディオの発展段階で再登場する可能性だってある。
コダックのブランド価値はなんだろう?
長い間、フィルム業界に君臨し過ぎた感があり、
フィルム無き今、ブランドの再利用が難しい感じがする。
化粧品まで作って生き延びる富士のような生きざまも考えられない。
ツャイスやライカのようなブランドの二次利用も考えにくい。
まあ名門、名家、巨人、寡占があるから二番手以降も頑張れるんだけどね。
ああ、しかしコダック。
まさかリストラと訴訟以外に何もやっていなかったとはね。
フィルムがますますマニアの世界になっていく。
SONY NEX-5/E18-55mm/F3.5-5.6 OSS