高原の庭物語

ペンションガーデンストーリーのオーナーのブログ。
趣味のガーデニングを中心に、自然の中での暮らしを綴っています。

山野草観察

2023年06月27日 | 峰の原の山野草

 かつて峰の原高原一帯は、ふもとに暮らす人々が採草地として利用していました。家畜に与える飼料や、田畑に入れる堆肥の原料になる草を育てていたのです。そして、そこには、たくさんの野の花が咲き誇っていました。昭和中期以降、家畜の減少や販売肥料の普及などによって採草地としての利用が終わり、現在は別荘地や観光地に変わりましたが、奇跡的にスキー場にはかつての草原が残ったため、その限られた場所で山野草が命を繋いでいます。

 

↑ここが、スキー場に残った草原。ガーデンストーリーから歩いて3~4分の所にあります。

 

↑アヤメが満開。年々、数が増えています。

 

↑この草原を私たちは山野草園と呼んでいて、ペンション村の数少ない有志が集まって、山野草の保護活動に取り組んでいます。

 

↑今年は、花数が少ないヤグルマソウ。

 

↑ニガナは、雨の日や夜の間は花を閉じます。

 

↑ウマノアシガタ。

 

↑ベニバナヤマシャクヤクは、準絶滅危惧種。

 

↑今年はたくさん咲いていました(^^)

 

 

 

↑ナルコユリ。

 

↑ウツボグサは、園芸種のスタキスの原種。

 

↑本州では、四阿山周辺でしか確認されていないカラフトイバラ。

 

↑ワレモコウの葉っぱに水泡が付いていました。

 

↑つい、写真に収めたくなります。

 

↑まだ、アズマギクが咲き残っていました。

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最大級の群落

2023年06月22日 | 峰の原の山野草

 峰の原高原には、知る人ぞ知る、国内最大級のベニバナイチヤクソウの群落があります。そろそろ見ごろかなと思い、雨が降り出す前に、ガーデンストーリーから歩いて10分ちょっとの所にある群生地へ行ってみました。

 

↑今年も、たくさんのベニバナイチヤクソウが迎えてくれました(^^)

 

 

 

 

 

↑ほとんど誰も来ない山の中。熊除けの鈴を鳴らしながらの山野草観察。

 

↑下から順番に咲き上がるので、わりと長い間、花を楽しむことができます。

 

↑ベニバナイチヤクソウは、主にカラマツ林に自生します。

 

 

 

↑上から見るとこんな感じ。

 

↑つやつやした葉っぱが林床を覆います。

 

 

 

↑咲き始めの方が花色が濃く、徐々に薄くなっていきます。

 

↑群生地を探すと、白花を見つけることもできます。

 

↑近くでサイハイランも咲いていました。

 

↑花の形が、戦国武将の采配に似ていることから、この名前が付いたそうです。

 

↑林から出ると、銅葉のヤグルマソウが花穂を立ち上げていました。

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The plants in Japan

2023年05月29日 | 峰の原の山野草

 NHKの朝ドラ「らんまん」を見て、日本の植物に興味を持ち始めた方も多いのではないでしょうか。という訳ではありませんが、今年初めて、近くの野山に山野草観察に行ってきました。庭に植えている園芸種には必ず原種があります。野山に咲いている原種について知れば、新しいガーデニングの世界が見えてきます。

 

 

↑標高1500mにある峰の原高原は、今が芽吹きの季節。

 

↑ホソバノアマナ。

 

↑ヤマエンゴサク。もう終わったかなと思って家を出ましたが、少しだけ咲き残っていました。

 

↑ヒトリシズカ。

 

↑アズマギク。

 

↑サンカヨウはほとんど散っていました。

 

↑フデリンドウ。

 

↑シロバナエンレイソウ。

 

↑ワスレナグサは明治時代に日本に入ってきた帰化植物ですが、外来種ではなく、山野草として認知されています。

 

↑この小さな花は、名前がわかりません。

 

↑ニワトコ。

 

↑ズミ。バラ科の樹木で、りんごの台木として使われます。

 

↑銅葉のヤグルマソウ。最近は、園芸店でも見かけるようになりました。

 

↑山菜の季節。ワラビがたくさん出ていました。

 

↑この春も、ウドはもちろん、タラの芽やコシアブラなど、山の恵みをいただきました(^^)

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The memories of 2022 -山野草編-

2022年12月25日 | 峰の原の山野草

 カテゴリーごとに2022年を振り返るシリーズ、4回目は「峰の原高原の山野草編」をお送りします。かつて峰の原高原一帯は、ふもとに暮らす人々が採草地として利用していました。家畜に与える飼料や、田畑に入れる堆肥の原料になる草を育てていたのです。そして、そこには、たくさんの野の花が咲き誇っていました。昭和中期以降、家畜の減少や販売肥料の普及などによって採草地としての利用が終わり、現在は別荘地や観光地に変わりましたが、奇跡的にスキー場にはかつての草原が残ったため、その限られた場所で山野草が命を繋いでいます。

 

↑甘い香りのスズラン。

 

↑梅雨時に咲くアヤメ。

 

↑とても貴重なヤマシャクヤク。

 

↑ベニバナイチヤクソウの大群落は、国内最大級を誇ります。

 

↑クガイソウはベロニカの原種。

 

↑一日花のユウスゲと、高山植物として人気のヤナギラン。

 

↑ヤマハハコ咲く草原。地主さんやスキー場さんの了承を得て、ペンション村の有志で保護活動をしています。

 

↑絶滅危惧種のキキョウもたくさん咲いています。

 

↑昔は広く全国で見られたカワラナデシコ。

 

↑ハクサンフウロは、ゲラニウムの原種のひとつ。

 

↑アザミに似ているタムラソウ。名前の由来はよくわかりません。

 

↑夏の終わりから秋に掛けてが最盛期。

 

↑都会から来たガーデニング好きの方々は、自然に咲く花々を見て驚かれます。

 

↑オミナエシ、ワレモコウ、ヤマハギなど。

 

↑マツムシソウはスカビオサやクナウティアの原種。

 

↑晩秋に咲くノコンギクとリンドウ。この草原は、ガーデンストーリーから歩いて3~4分の場所にあります。

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色づく草原

2022年10月15日 | 峰の原の山野草

 10月に入ってからも穏やかな日が多く、なかなか紅葉が始まりませんでしたが、ここ数日で、野山の風景が秋色に変わり始めました。

 

↑近くにある草原が、秋色に染まってきました。ガーデンストーリーから、歩いて4~5分の所です。

 

↑赤く色づいているのは、ヤマウルシ。

 

↑白い植物はヤマハハコ。

 

↑黒紫に色を変えたリンドウ。

 

↑ススキも秋の七草に数えられています。

 

↑ワレモコウ。その向こうはススキの葉。

 

↑ヤマウルシ。

 

↑美しい秋の草原。

 

↑まだ咲いているマツムシソウがありました。

 

↑綿のような種を付けているのはヨツバヒヨドリ。

 

↑タムラソウのシードヘッド。

 

↑リンドウは長野県の花に指定されています。

 

↑ヤマハハコの周りの黄色い葉はヤマハギ。

 

↑ハンゴンソウも種を飛ばし始めています。

 

↑左下に写っているのは、アヤメのシードヘッド。標高1500mの高原は、間もなく秋本番を迎えます。

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Slowly but steady

2022年09月28日 | 峰の原の山野草

 気温は平年より高く、日照時間は平年より少ない、という傾向が続いています。そんな中、草原の秋が、日々、深まっています。

 

↑夏の緑から秋の紅葉へ。

 

↑花姿も色も美しいマツムシソウ。

 

↑リンドウとノコンギク、秋の花の共演。

 

↑花の造形が繊細なウメバチソウ。

 

↑ヨツバヒヨドリとアキノキリンソウ。

 

↑貴重種、カラフトイバラのローズヒップ。

 

↑リンドウは長野県の花に指定されています↓

 

 

↑オヤマボクチの大株。北信濃では、大きな葉っぱを、そばのつなぎに使います。

 

↑色づき出したヤマウルシ↓

 

 

↑ヤナギランと白樺林。

 

↑いつまでも、白い花が咲いているかのように見えるヤマハハコ。

 

↑ノコンギク。

 

↑ワレモコウと、その向こうにオミナエシ。足元には、アヤメのシードヘッド。

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草原の山野草

2022年09月18日 | 峰の原の山野草

 台風14号の影響で強い南風が吹き込んでいるため、今日は24.8℃まで上がりました。日差しも強く、8月に戻ったかのような暑さでした。さて、ガーデンストーリーから歩いて4~5分の所に、山野草の保護活動を行っている草原があります。2週間ぶりに山野草観察に行ってきました。

 

↑すすきの穂が上がってワレモコウやノコンギクが咲き、草原もすっかり秋の風情。

 

↑手前の黄色い花はアキノキリンソウ、右上の黄色い花はオミナエシ。

 

↑2年草のマツムシソウ。スカビオサやクナウティアの原種です。

 

↑先日、群馬県の高校生が自然学習にやってきました。そのプログラムで、増えすぎているススキの除去を行い、刈り取ったススキで小屋を作りました。

 

↑ヤマハハコをバックにワレモコウ。

 

↑小さいけど、山野草ファンに人気のウメバチソウ。

 

↑リンドウも咲きました。

 

 

 

↑リンドウとアキノキリンソウ、反対色の共演。

 

 

 

↑イタドリは雌雄異株の植物で、花の色も赤と白があります。

 

↑この草原で一番大きなヤマハハコの群落。

 

↑自然に作り出された天然の植栽。

 

↑草原からは北アルプスが見えました。

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Blooming in the meadow

2022年09月01日 | 峰の原の山野草

 9月のスタートは雨降りの一日になりましたが、午前中の止み間に、近くの草原に山野草観察に行ってきました。

 かつて峰の原高原一帯は、ふもとに暮らす人々が、採草地として利用していました。家畜に与える飼料や、田畑に入れる堆肥の原料になる草を育てていたのです。そして、そこには、たくさんの野の花が咲き誇っていました。昭和中期以降、家畜の減少や販売肥料の普及などによって採草地としての利用が終わった後は、別荘地や観光地へと姿を変えましたが、奇跡的にスキー場にかつての草原が引き継がれ、山野草がかろうじて命を繋いでいます。

 

↑ガーデンストーリーから歩いて3~4分の所に、山野草が残っている草原があります。

 

↑マツムシソウがたくさん咲いていました。

 

↑2008年に、地主さんやスキー場の理解を得て、広いスキー場の一部の草原で、山野草を守る活動を始めました。

 

↑8月に咲くキキョウは、これで見納め。

 

↑ユウスゲも、そろそろ終わりです。

 

↑保護活動の甲斐あって、採草地だった頃の花風景が戻りつつあります。

 

↑庭に植える園芸種には必ず原種があります。例えば、このマルバダケフキは、リグラリアの原種です。

 

↑ヤマハハコ、ワレモコウ、マツムシソウの共演。

 

↑アザミによく似ていますが、これはタムラソウと言います。棘も粘々もありません。

 

↑かつては、日本中の至る場所に、こうした花畑がありました。

 

 

 

↑咲き始めたばかりのリンドウ。長野県の花に指定されています。

 

↑保護活動を始めて14年。年々、花の数が増えています。

 

↑手前の黄色い花がオミナエシで、奥の白い花はオトコエシ。

 

↑9月4日には、この草原で、山野草の観察会を開きます。

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草原の山野草

2022年08月15日 | 峰の原の山野草

 大学時代の友人が、3年ぶりに家族で遊びに来てくれました。お昼前、子供たちと公園に遊びに行くがてら、その隣に広がる草原を散策してきました。峰の原高原はかつて採草地だったので、野の花が咲き誇っていました。現在は、ペンション村の数少ない有志が集まって、山野草の保護活動に取り組んでいます。

 

↑草原には、山野草がたくさん咲いています。手前の白い花はヤマハハコ。

 

↑手前の黄色い花はオミナエシ。秋の七草のひとつ。

 

↑こちらはオトコエシ。

 

↑保護活動の甲斐あって、山野草が戻りつつあります。キキョウもこんなに増えました。

 

↑絶滅危惧種に指定されている貴重な花。

 

↑珍しい八重のキキョウも自生しています。

 

↑早くもススキが穂を立ち上げていました。ススキも秋の七草に数えられています。

 

↑一日花のユウスゲ。

 

↑コオニユリはそろそろ見納め。

 

↑ハクサンフウロ。昨年、工事現場から救出して、この場所に移植しました。

 

↑これはイヌゴマという花。シソ科の植物です。

 

↑マルバダケフキ。園芸種ではリグラリアという名前で出回っています。

 

↑カワラナデシコも、年々、株数が増えています。

 

↑マツムシソウは二年草。中央に小花の集合体があって、花びらのように見えるのはがく。

 

↑ヤマハギも秋の七草。峰の原高原の山野草は、これから最盛期を迎えます。

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山野草観察

2022年07月18日 | 峰の原の山野草

 ガーデンストーリーから歩いて2~3分の所に、山野草が生息している草原があり、ペンション村に住む花好きの有志が集まって、貴重な山野草を保護しています。園芸種には必ず原種があるので、地域に自生している原種の植物を知ることは、庭づくりに、とても役立ちます。

 

↑山野草が生息している草原。冬はスキー場です。

 

↑色も姿も涼しげなクガイソウ。ベロニカの原種です。

 

↑カワラマツバ。葉が松に似ているので、この名前が付きました。

 

↑高山植物として知名度が高いヤナギラン。名前に蘭と付いていますが、蘭ではなく、アカバナ科の植物。

 

↑線香花火みたいなシシウド。園芸種はアンジェリカという名前で、銅葉や赤花もあります。

 

↑葉に厚みがあるので、ちょっと多肉っぽいキリンソウ。

 

↑花がカラマツの葉に似ているので、カラマツソウ。

 

↑オオバギボウシはホスタの仲間。

 

↑キキョウのつぼみ。英名はバルーンフラワー。

 

↑咲いているキキョウを一輪だけ見つけました。

 

↑ハクサンフウロ。去年、工事現場から保護し、山野草園に移植しました。

 

↑独特の花姿のカワラナデシコ。

 

↑日当りのいい場所で、ノリウツギが咲き始めていました。

 

↑ヨツバヒヨドリは、赤花があったり、茎が黒かったり、個体ごとの違いが大きい。

 

↑一日花のユウスゲが、たくさん咲いていました。明日もこんなに咲くのかな?

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