「介護もトライアスロンも楽しんで」

95歳の母を介護の日々ですが、合間に走って泳いで、バイクにも乗って年数回のトライアスロン大会参加を目標に楽しんでいます。

深夜の徘徊始まる

2023年12月24日 14時43分58秒 | 介護


昨夜の出来事です。
実家の自分の部屋で寝ていたところ、日が変わって今日の0時55分ごろに母が私の部屋のドアをノックしながら「お父さんがいないんだけど。」と言って私を起こしに来たのです。

母がトイレで起きた際に隣で寝ている父の姿がなく、トイレに行っているのかと思ったそうですが、トイレにもいなかったとのこと。台所を見ると父のスリッパが脱いであって裏口のカギが開いていたとのこと。

私は急いで着替えて外へ出て、取り敢えず庭をぐるっと回って所在を確認したのです。しかし実家の庭周りで父の姿は見えずでした。一旦家に入って携帯と家のカギを持って父の行きそうな場所を探しに出ました。カギを持ったのは母が裏口のカギを掛けてしまう可能性があるので念のためです。しかし私がカギを持って家の外へ出る際に母の状態を見に行ったところ、寝室のベッドで既に寝ていたのです。母も認知症ですから直前の事も忘れてしまって自分が寝ることが優先になっているのでしょう。呑気と言えば呑気ですが、私としたらベッドで寝ていてくれた方が安心できるのです。心配して起きていられると母が余計な事をする可能性があるからなんです。

今年5月23日でしたが、父は夜9時にパジャマのまま一人で外出をして近所の知人宅のインターフォンを押してそこで保護されたと言う出来事がありました。その時が徘徊の始まりだったのでしょうが、その後は私が完全に実家で寝泊まりをする様になって夜中の外出は一切起こらず安心していたのです。それにその後父の体力は衰えてきて、一人で歩くことがかなり困難にもなっていて、外出の際には父の身体を支えながらピッタリ付き添っていないと転倒のリスクが出て来てもいたので、まさか父が一人で外出をすることはないだろうと考えていたのです。

取り敢えず今年5月に父が歩いて行ってしまった近所の知人宅へ行ってみました。また行っているかもしれないと思ったからです。しかし明かりは点いておらず静まり返っていたので今度は大通りを越えてここも父が長年散歩で通っていた公園に行ってみました。園内から声が聞こえてきたので急いで行ってみると、大学生らしき男女がブランコに乗って楽しそうにしていたのです。あらま、午前1時を過ぎているのに・・・

その後は駅前の交番裏の花壇へ行ってみました。父は80代まではこの花壇に勝手に花を植えたり水を上げに行ったりもしていてもしや、と思ったからでした。しかし残念ながらここにもいません。序でに事情を話そうと思い交番に寄ってみました。中に入ることは出来たのですが、誰も居らず呼びかけても返事がなく奥へと繋がるドアにはカギがかかっていたのです。出払っていた様でした。

駅前の通りにはカラオケボックスがあってこの時間でも若者が道路に沢山出ていました。そんな横を通りながら一旦実家へ戻ろうとしたのですが、このままではまずいと判断し、持って出た携帯で110番へ電話。歩きながら事情を説明したところ「警察官を派遣して探すので家で待機していてください。」とのこと。引き続き私も近所を探そうとしていたのですが、仕方なく実家へ戻ることにしました。本人の特徴や着ている服の特徴などを伝えていましたが、電話で対応してくれた署員の方は「警察犬も派遣するので本人の臭いの付いた衣類を用意しておいてください。」とまで言ってくれたのでした。警察犬まで出動するんだとこれにはビックリ。

実家に戻り暫くすると警察署から電話。別の署員の方から更に色々質問を受け、それに応えていたのですが、話をしている途中で捜索をしてくれている署員から連絡が入ったそうで駅前を歩いている父を発見し保護したとのこと。これから車で自宅へ送るとのことでした。時計を見ると1時40分、父がいないことに気が付いてから45分後には幸運にも発見保護されたのでした。そして10分後、署員2名の乗った車、パトカーではなく覆面パトカー?でしたが、に送られて無事実家に父が戻って来たのでした。一時はどうなることかと心配をしていたのですが顔を見てやっとホッと出来ました。

私が駅前に行った道とは別のルートで駅に向かって歩いていたのでしょう。何時から家を出て歩いていたのかは定かではありませんが、普段は一人ではまともに歩けない様な状態の97歳の認知症患者が1時間前後も転んだり怪我もせずに無事保護されたことに発見してくれた署員の方も驚いていました。「大正15年生まれなんですよね?」と言って「駅前で鼻水垂らしながら、寒いって言って歩いてました。」と笑顔で発見当時の様子を話してくれたのでした。

また今後の対応についてですが、「ドアの内側の手の届かない所にカギを付けるしかないですね。」との助言も頂けました。しかしこれは認知症患者への虐待行為に当たるので本来はやってはいけない行為なんです。でも警察の方から助言をいただけたので一応ケアマネージャーさんとも相談をして内側に別途カギを取り付ける方法を取りたいと思います。

以前から何度か警察官の方々にお世話になったことがありますが、今回ほど彼らが頼もしく思えたことはありません。心配で心配でやきもきするまでには至らずスピード解決をして頂けたこと本当に感謝・感謝で、彼らを見送る際には深々と頭を下げさせていただきました。念のために書き加えますが、警察官の方々にお世話になったのは、経営している月極め駐車場に契約者以外の車が度々停められていてその都度警察に電話して対応してもらっていたりとかその程度の話です。

さて昨晩はそんな出来事があってその後私はベッドに戻っても3時頃まで寝ることが出来ず今朝は7時にやっと起き出してきました。父はあの後直ぐにベッドへ入って寝てくれていて、母には昨晩の出来事を覚えているか、と尋ねるとすっかり忘れていて事情を説明すると「そんな事があったかも知れないね。」と言う返事でした。

また今朝父を着替えさせたりオムツを交換する際に父の左の膝に赤く擦り傷があるのを見つけました。多分昨晩徘徊中に一度は転んだ様でした。しかし手や肘、他の部位には怪我の痕や変色している箇所もなく元気にしていて風邪をひくこともなかったので父は本当に強靭な身体を持っているんだなぁ~と改めて感心した次第です。
コメント (9)
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