大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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霧の狐道139

2008-11-03 18:54:45 | E,霧の狐道
   7、病室


 俺は車椅子に乗せられ、救急処置室で世話になった看護婦さんに連れられて病室に向かった。
エレベーターを4階まで上がり、通路を進む。
そして、俺の入った病室は、ズラッと並んだ病室の奥から二番目にある中部屋だった。
 ベッドは、病室の入り口から通路を挟んで右に2つ、左に2つ平行に並んでおり、通路の突き当たりは柱でその左右に大きな窓がある。
夜なので、窓には両方ともカーテンが引いてあった。
 俺は、病室を見て、心持ち蛍光灯を暗く感じた。
それにすえた薬品のような臭いもがする。
俺は、これは病院特有の臭いだと思った。
これらは、中に住めば、慣れて感じなくなるだろう。
 患者は、ベッドの配置で、左の窓際から、左爺さん、俺、そして右の窓際から右爺さん、空きである。
要するに俺は、爺さん2人と同室になった。
 俺が看護婦さんに連れられて車椅子で入室した時、左爺さんはベッドに座って俺を見て言った。

「 おう、ぼん、足か?」

それに看護婦さんが答えた。

「 今日から、入院する神谷君よ。
 足は打撲だけど、鎖骨骨折かも。
 面倒見てあげてね。」



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