大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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☆(  しづめばこ P574 )                          

霧の狐道151

2008-11-27 19:29:29 | E,霧の狐道
俺はハッと思った。。

“ そうだ、ナースコールだ!
 この異常事態を看護婦さんに知らせなきゃ!”

俺は枕元を手で探った。
右手で枕の辺りをゴソゴソ探る。
でも、押しボタンにもコードにも手が当たらない。

“ な、無いぞ!”

どうしたんだ、Hey Hey Baby~~♪
俺の頭の中には、軽トラックで延々鳴っていた“雨上がりの夜空に”が鳴り始めた。
俺は焦り始めた。

“ ど、何処だ、何処だ?”

いくら探っても無い。

“ うわっ、無いぞ無いぞ!
 もうダメだ、こりゃもうダメだ。
 ベッドから落ちてしまったのか!
 どうしたらいいんだ。”

 体の自由が利かない俺は、仕方なく布団を両手で持ち上げて顔を隠し、眼だけを出して様子を窺った。
強烈な読経のような声は右や左から聞こえて来る。
そして、俺は思い付いた。

“ そうだ、爺さんがいるぞ!
 爺さんを呼べばいいんだ!
 爺さんたちは、どうしてるのかな?”



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