大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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霧の狐道148

2008-11-21 18:33:13 | E,霧の狐道
  8、消灯1


 消灯の時間が来た。
田中爺も山本爺もベッドに戻っている。
見回りの看護婦さんがやって来て言った。

「 消灯で~す。
 消しときますね。」

“ パチッ!”

蛍光灯が消えて、病室が薄暗くなった。

“ もう、寝ているのかな?”

田中爺も山本爺も、大人しくしている。
年寄りは、夜が早い。
 俺は、枕もとの電気を点けた。

「 漫画でも、ついでに持って来れば良かったのに・・。」

俺の荷物には、娯楽になるものは何も入っていなかった。
 俺は、することが無いので天井を見ていた。
枕もとの電気の傘に開いている丸い穴を通して、天井に丸い明かりが三つほど映っている。
かなり疲れているのだろう。
急激に眠気が襲って来た。

“ もう、ダメだ。”

俺は、枕もとの電気を消して寝ることにした。



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