大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 10月12日 クレセント錠

2018-10-12 18:14:36 | B,日々の恐怖








  日々の恐怖 10月12日 クレセント錠








 大学受験で東京に出てきたときのことだから、すでに20年前の話です。
池袋のビジネスホテルの随分上層の部屋に宿泊しました。
 その部屋は、転落事故あるいは自殺防止のためででもあろうか、窓は嵌めきりのガラス窓で開かないようになっていた。
 しかし、どうしたことか、その開かない窓の窓枠に、とってつけたように錠がついている。
例の耳タブのような形の金属片が180度回転するようになっている、あれ。
何やらという名前がついているはずだが、忘れてしまった。

“ 変なの・・・・?”

とは思ったが、翌日に入試を控えていたため、あまり気にせず一晩をすごし、快眠のうえで臨んだ翌日の試験も、まずまず上出来に終わった。
 東京観光のためにもう一泊したあと、チェックアウトの際、宿泊中何度か言葉を交わしていた若いホテルマンに、錠のことをたずねてみた。

「 ああ、あれ・・・。」

彼は、特にどうということもない様子で答えた。

「 つけとかないとね、誰かが覗くんです。
で、窓、開けようとするの、見えるところに、つけとかないと。
 ま、開けようとしても、開かないから大丈夫なんですけど・・。
やっぱ、気分悪いでしょ、そんなことされると・・・・。」

誰かが覗き、開けようとする?
地上、何十メートルだかの高層の窓を、外側から開けようとする、誰か?
上京して既に20年が経つが、今でもあのあたりを通ると、ちょっと、薄ら寒い気がする。















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日々の出来事 10月12日 勘違いイタリア野郎の旅

2018-10-12 08:55:08 | A,日々の出来事_







 日々の出来事 10月12日 勘違いイタリア野郎の旅







質問 私は誰でしょう?

今日の人物を簡単に説明します。

意欲に燃える一人のイタリア人は、

地球球体説に影響されて、

90人のろくでなしを引き連れ、

船を西へ西へ進め、

たどり着いた地を、

勝手にインドと思い込み、

現地人を虐殺もしくは奴隷にし、

ヨーロッパに梅毒を撒き散らし、

アメリカをインドと勘違いをしたまま、

寂しい晩年を送り、

一生を終わりました。


さて、ネイティブアメリカンにすこぶる評判の悪い、卵を立てることが好きなこの人物は誰でしょう?


 その答えは、すってんころりんコロンブス!


 勘違い野郎のコロンブスは、アイスランドのバイキングであるレイフ・エリクソンの次に、ヨーロッパからアメリカ大陸にやって来た人物です。(1492年10月12日)






  コロンブス

















☆今日の壺々話









   長い旅




「 シェ~、シェ~。
 長い旅だったあるよ~。
  今、1512年あるか?
 そうあるか。
 故郷を出てから20年あるね。
 月日の経つのは早いあるね~。
  ポク、何処から来たってかァ~。
 ポクね、明から来たあるよ。
 日本、いいとこねェ~。
 ポク、大好きあるよ!
 ずっと、住み着いちゃうね。
 いつまでも、仲良くしてねェ~!
  あれっ、まだ、ポルトガルは種子島に来てないあるか?
 あ、1543年だったあるね。
 ゴメン、ゴメン。
  あ、ポク、誰あるかって?
 ポク、梅毒ちゃん!
 これからも、よ・ろ・し・く!!」

 梅毒の伝播は弾よりも早いのです。
アメリカ → ヨーロッパ → アジア → 極東の日本
アメリカの風土病であった梅毒は、20年でアッという間に世界中に広がりました。
これは、スゴイ!!

















     ナポレオンの卵




 
「 凄く簡単な事なのに、言われるまで全く気付かなかった。
 まさにナポレオンの卵だな。
 素直に感心しちゃったよ。
 『萌え』と『崩れ』って字似てたんだ!」
「 ナポレオンじゃなくコロンブスじゃないのか?
 いや、故意だったらスマン。」
「 それでは、説明しよう。

       ナポレオンの卵(なぽれおんのたまご)

 ナポレオン・ボナパルトは臣下に「生卵を割らずに中身を食べることができるか」と問いかけ、臣下が困るのを見て楽しむ悪癖があったという。
あるとき、たまりかねた臣下が「陛下にはおできになるのでしょうか」と逆に問いかけたところ、ナポレオンは平然として生卵を殻ごと丸呑みしてみせ、「腹の中に入ったからには食べたことになるであろう」と答えたという。

 このことから、理不尽な言い種を強引に解決することを「ナポレオンの卵」と称するようになった。
ちなみに有名な「余の辞書に不可能はない」というナポレオンの発言もこの時のものという説があるが、定かではない。

                        民明書房「世界の食いしん坊万々歳」より引用   

 どうだ、エッヘン!! 」
「 ググってみてもそれらしきものが見つからなかったんだ。
 そういう言葉もあるんだ・・・・、サンクス。」
「 ウヒヒ、みんなウソ!」
「 う、このおォ~~、ヽ(`Д´)ノ!!!」



















勘違い




 中学の頃、教師からの評価を良くしたかったのと、ケミカルな雰囲気が格好いいと思い込んで理科室の手伝いを良くしていた。
といっても、ゴム栓に穴をあけたり、ビーカーを掃除したりする程度。
 でも当時の俺は、自分がだんだん子供ながら天才的な化学の知識を持つすごい奴だと勘違いし始め、ある日友人を無理やり誘って理科室に忍び込んだ。
そこで適当な物質(っつっても多分ふっとう石とか)を指で触りながら、

「 へえ…、○○先生もなかなか良い物を仕入れて来るんだな。」

とか言ってたり、適当な薬品の入った瓶を傾けて、

「 ははっ。
ちょっと調合の具合がおかしいかな。
ま、授業用には十分か。」

とかほざいてた。
友人は当然ハァ?って感じ。
それでも、俺はおかまいなしに“ふん”とか“ははっ!”とかやってた。
 そんで一番奥の戸棚を開けて急に表情を変え、

「 これは!!
○○先生、いったい!
なんて物を!
何をしようとしてるんだ!」

って、言ってみせた。
友人も驚いて聞いてきた。

「 それ、そんなヤバイの?」
「 こんなの、黒の教科書の挿絵でしかみたことないぜ!
それなら、もしかしてこっちの瓶は!?」

そう言って別の瓶を手に取って嗅いだ。
 そしたら、それはなんか刺激臭を発する化学物質(手であおいで嗅がなきゃいけないヤツ)だったらしく、直嗅ぎした俺は、

「 エンッ!!!」

って叫んで鼻血を勢いよく噴出しながら倒れ、友人に保健室に運ばれた。
 俺は助かったが、どうやら俺の友人が変な勘違いをしたらしく、

「 ○○(俺の名前)は、黒の教科書に載ってる毒物に感染したんです!!」

って、ふれまわっていた。
 それ以来、俺のあだ名は毒物くんになった。
当然、もう理科室に行く事は無くなった。



















アメリカの老舗ホテル(浜田省吾)





『 古いホリデイ・インにチェックインして、それぞれの部屋にバラバラになって、僕はいちばん上のちょっと広めの部屋をとってもらったんで、僕だけ12階まで上がってエレベーター・ホームに出ると、何か霊気みたいなものを感じるのよ(笑)。
背中から誰かが見てるって感じで。
 パッとふり向くと、そこに親子の絵が飾ってある。
なんかシーンと寒いものを感じるわけ。
 で、いちばん奥の角部屋なんだけど、部屋に入ってすぐ窓を全部開けたもんね、全部電気つけて。
だって、その階は他に誰も泊まってなくて、俺だけなの。
 やだなあと思いながら下でみんなで御飯食べて、部屋にまた上がるでしょ。
またそのエレベーター・ロビーでカタカタッっていってる気がするの、絵が(笑)。
“やだやだ”って思いながらも疲れてるから一応寝たのね。
電気全部つけて寝たんだけどさ。
 で、次の日起きて新川君(マネージャー)が、

「 浜田さん大丈夫でした?」

って。
 現地のルイス君は寝られなかったって言ってたよね。
身長が186センチくらいある、ものすごいゴッツイやつなんだけど、
その彼が、部屋の中に赤い玉がビューと飛んでいて寝れなかったって。
 新川君の部屋は、ベッドで起きて電話してたら、うしろでポワンと誰かが座ったような感じがするって言うし、スタイリストの原さんは、

「 シャワーを使ってないのにバスルームの床が濡れてる。」

とか(笑)。
 本当に、あれは行ってみないとわかんないよね。
最上階にひとりで泊まってるんだよ(笑)。
さすがに43才の僕も、不気味なものを感じました(笑)。』

















箱根



 友達と箱根へ旅行に行ったときの話。
少し錆びれた感のある旅館に泊まりました。
女将さんに「朝ご飯は大広間でどうぞ。」と案内され、みんなで大広間へ移動。
友達3人とテーブルを挟み、向かい合わせに私と息子(当時10ヶ月)が座りました。
 食事が運ばれて、食べ始めようとした時、友達3人の後ろにあった襖が10㌢ほど開きました。
私が『ん?』と思ってじっと見ていましたが、それ以上、襖が開くこともなく、誰かが覗いてくることもなく、あの10㌢は何のために、誰が開けたのだろうと不思議に思いながら、目線を下のほうへやると、お婆さんが横になった状態で、その10㌢の隙間から両目でこちらをガン見していました。
生きている婆さんだったが、ぞっとした。



















ウェールズ





 学生の頃、イギリスに留学してたことがあった。
夏休みに学校の仲間と数人でウェールズへ旅行に行ったんだが、その時の出来事だ。
仲間の一人に日本人男子がいて、出発前にこんな話をきかされた。
 最近イギリスのいろんな学校で囁かれてるコワイ話で、夜、寝ていると見知らぬ小さい女の子が現れて、付いて来いと言って歩き出す。
それに付いていくと、二度と帰ってこられない世界につれていかれるとか、そんな話。
陳腐な話だネと思って、笑い飛ばして終わった。
 ウェールズで泊まったホテルは部屋数が足りなくて、一人は荷物部屋ならあいてるから、そこにベッドを用意してやるといわれ、自分がそこに泊まった。
 で、電気を消して眠ろうとしていると、夜中、廊下への扉が少し開いていることに気づいた。
よく見ると小さい女の子が中を覗いている。
今でもはっきり覚えているが、金髪を長くたらして、ぬいぐるみを抱いた4歳ぐらいの可愛い子。
 最初はなんだろう、こんな夜中にと思って、

「 どうしたの?」

と声をかけた。
 すると、女の子は、何か小さい声でもぞもぞと言うが、聞き取れない。
当時はまだそんなに英語も得意じゃなかったから、幼児の言葉は聴き難かった。

「 え?」

と問い返すと、女の子は、うつろな顔で、自分の手を引っ張って、廊下を歩き出した。
振り返っては、付いて来いという風に目で語りかけながら。
その時になって、昼間きいた話を思い出した。
 あまりにも、酷似している、そんな馬鹿な。
自分は手を離し、震える声で、こんな夜中にダメだよ、ダメだよ、というようなことを言い、部屋に逃げ帰ってドアをしめた。
その後ドアは開くことがなかった。
 翌朝、あれは夢だったんだろか、と思いながらダイニングへの階段を降りていくと、そこにはあの女の子がいて、

「 Good morninng!」

と、にこやかに挨拶してきた。
ホテルの従業員とも顔見知りらしく、ほがらかにおしゃべりをしていた。
どうも、そのホテルの泊まり客の子供だったらしい。




















外国




 現場が首都から100km位のところにあったので、毎日、4WDで通っていた。
ある日、帰りが日没になってしまった。
夜は危険なので日没後は、現場に泊まるよう指示が出ていたのだが、冷房もない、毒蛇、サソリもいるようなところに寝たくないので、帰りを決行した。
 その日は、行きにタイヤがバンクして、もうスペアがないところに、運悪く、またパンクしてしまった。
既に、陽は落ち、真っ暗、辺りは田んぼ。
ドライバーがパンク修理の為、朝パンクしたタイヤを転がして、行ってしまった。
 暫くして、原チャリに跨った2人の男が、珍しげに話しかけてきた。
元々治安が悪いところなので、何をしでかすか解らないので、取り敢えず、相手を怒らせない程度に、言葉が解らないなりに受答えしていたのだが、ふと気づくと、いつの間にか周りに5,6人男が集まっている。 
どこから沸いて出たのか、周りは見渡す限り田んぼなのに。 
 暫くして、もう10人以上集まってしまった頃、上半身裸で警察の制服を羽織った目つきの悪い酔っ払いが絡んできた、手に拳銃持って。
 そこでは、軍人警官が最も質が悪い。
拳銃の所持、射殺が合法的にできるから。
昼間は警官、夜は凶悪犯は珍しくない。 
 “ああ、今日が俺の命日か”と覚悟決めて、撃たれないように、酔っ払い警官のご機嫌を取っていたところに、ドライバーが嬉しそうに帰ってきた。
早速、タイヤを取替に掛かったのだが、ドライバーがさっきと打って変わって不機嫌な顔をしている。
 タイヤ交換が終わって、警官の動向だけを見ながら、車に乗り込み、一目散に帰路に就いた。
さっきから不機嫌なドライバーに、

「 What happen?」

と聞くと、いつも愛想がいい奴が、

「 They want to kill you.,and get this car.
Everybody said kill you.」

実に恐ろしきは、生身の人間。
他にもこれと似たような経験があるのだけれど、その度に、守護霊に守られているんだなぁと感じる。















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10月11日(木)のつぶやき

2018-10-12 07:55:35 | _HOMEページ_



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