日々の出来事 10月28日 自由の女神
今日は、アメリカで自由の女神像の除幕式があった日です。(1886年10月28日)
自由の女神像は、アメリカ合衆国独立100周年を記念してフランスより贈呈されました。
像の高さは46.05mで、台座部分も含めると93mあります。
右手にはたいまつを掲げ、左手にはアメリカ独立宣言の日“1776年7月4日”をローマ数字で刻印した銘板を持っています。
王冠の突起は、7つの大陸と7つの海を表し、足元には千切れた鎖と足かせがあり自由の女神像はこれを踏み付けています。
2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件の際には、自由の女神像もテロの標的となる噂がありました。
このため2001年9月12日から2004年7月までリバティー島への上陸が禁止されました。
その後、2004年8月、台座部分の内部までの公開が再開されましたが、安全上の理由で頭部にある展望台の再開は見送られました。
そして、2009年7月4日、頭部の展望台は、アメリカ独立記念日に合わせて、入場者数の制限付きながらも再開されました。
自由の女神
☆今日の壺々話
帰還
ジョン・グレンは、アメリカ最初の宇宙飛行士で、後に上院議員になった人です。
その現職上院議員のグレンが、77歳で再びスペースシャトルに乗って宇宙に飛び出します。
ジョン・グレンが他の6人の乗組員とスペースシャトルに搭乗するためのエレベーターの前に立ったとき、NASAの係官が言いました。
「 搭乗券を拝見します。」
ジョン・グレン以外の6人の乗組員は、サッと搭乗券を係官に出しました。
ジョン・グレンは驚いて係官に尋ねました。
「 搭乗券がいるのか?」
「 そうです。」
「 俺は搭乗券なんて持ってないぞ・・・。」
機長のカート・ブラウンが驚いた顔をしてジョン・グレンに言いました。
「 えっ、搭乗券を貰って来なかったのですか?」
NASAの係官も言います。
「 搭乗券を持っていない人は乗れません。
これは、規則ですから。」
ジョン・グレンは焦り始めました。
「 う~ん、弱ったぞォ・・・・・。」
そのとき、周りのみんながニヤニヤし始めました。
それに気付いたジョン・グレンはひっくり返るほど笑ったそうです。
でも、ジョン・グレンには更なる試練が待っていたのです。
スペースシャトルが出発した後の、NASAでの会話です。
「 そうだなァ~、それはいい考えだ。
帰って来たときは、グレンを猿のコスプレで迎えよう!!」
「 じゃ、俺、自由の女神を埋めてくるよ。」
( 映画“猿の惑星”のラストです・・。)
“自由の女神” in Japan
満員電車内で、俺に背を向けて立ってたOLが、
イキナリ後ろ手で、俺がカバンに差してたペットボトルを引き抜いて、
「 この人チカンですっ!!!」
一斉に集まる乗客の視線の先には、高々と掲げられた俺の飲みかけ十六茶。
俺 ポカーン (゚Д゚) !?
乗客 ポカーン (゚Д゚) !?
OL、自由の女神のポーズで立ち尽くす。
表情は見えなかったが、見る見るうちに首筋から耳まで真っ赤になって行く。
その後ろ姿に激しく萌えました。
Yahooオークション“自由な女神”
自由な女神
商品サイズ
見ての通り
商品紹介
自由な女神です。
発送までにぽてっといくかもしれません。
その際は直して、送ります。
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出品者への質問
質問1
とても不自由そうな女神ですが、フランス人やアメリカ人に怒られませんか?
回答1
よく言われますが、モデルとなったものは特にありません。
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質問2
この女神は、どうしてキョドった顔をしているのですか?
困っているのですか?
それなら、この人は本当に自由の女神になれているのですか?
回答2
自由「な」女神ですので、表情も自由となっております。
質問3
なるほど。
ところで、この女神、なんだかオトコに見えるのは気のせいですか?
回答3
こちら両姓となっております。
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質問4
素材はなんですか?
回答4
どんね
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質問5
落札できたらメールかファックスで商品を送ってもらえますか?
回答5
こちらの商品はテレパシーで遅らせていただきます。
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質問6
“鹿児島県 散髪を三発。ドーン。”っとなっていますが、女神も散発されているのですか?
回答6
どうやら最近失恋してショートカットにしたようです。
人生のショートカットもしたのでしょうか?
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質問7
えっ!両性じゃないの!?
回答7
両生類です
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質問8
たべてもいいですか?
また、おいしいですか?
回答8
食いついても構いません。
残念ながら、私も賞味してませんので味はわかりましぇん。
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質問9
最近地震が多いのですが、女神様は地震にも耐えられるのでしょうか。
回答9
自信はあります。
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質問10
燃やしたらどうなるんですか?
回答10
それは燃やさないとわかりませんまさお。
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質問11
私を自由にしてぇえ〜〜ん。
回答11
自由に太平洋を泳いでごらん、自由もつらいもんよ。
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質問12
太平洋を泳いでいたら川が見えました。
川の先には綺麗な花がありましたが、おなかがすいていたので帰りました。
あの川は何ですか?
回答12
いいえ、あれは川ではありません。
それは水溜りです。
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質問13
水溜りが雨も降ってないのに大きくなりました。
なんでですか?
回答13
あなたの心が広く大きくなったからでしょう。
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質問14
99円は高過ぎませんか?
回答14
白いから99円なんです。
百引く一は白。
100−1=99。
よって99円です。
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質問15
なるほど。冴えてますね。
頭いいんだろうなあ、あなた。
で、この粘土細工は置いといて、懐中電灯も付属されるのですか?
回答15
はい、もちろんライトも付いています。
右手に持ってるからライト…、という訳ではありませんが…。
もちろん電池もinしております。
い〜んです。
世界一醜いインテリアとしてもどうぞ。
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質問16
僕は心が狭いといわれているのですが・・・。
回答16
人の心は宇宙より広いです。
だからこそ、これからその心を人より開拓できるぶん得じゃないですか、うやらましいです。
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質問17
今晩は。
こちら重量は、何キロ(何グラム)ありますか?
回答17
重さでは計れない切なさがこめられています。
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質問18
メール便や定型外は可能でしょうか?
また女神の形状を見ていると、ムラムラした気分になるのは気のせいでしょうか?
回答18
定形外で発送予定です。
薄くはないのでメール便では無理です。
私の人生なら薄っぺらいですけど。
ムラムラされても…、処理は各自にお願いしますw。
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結果
自由な女神
99円で落札されました。
おめでとう!
ご自由にお使いください
[ご自由にお使いください]
最初は、ほんの出来心だったんです。
きっかけは2年ほど前にやっていた深夜番組でした。
30分枠の、どちらかといえばマイナーな番組です。
もう終わってしまいましたが、全国ネットでやっていた番組なので、ひょっとしたら見たことがある人もいるかも知れません。
番組の中に、視聴者からの投稿を紹介するというコーナーがあったんです。
他に目立ったコーナーもなく、それがその番組の売りのひとつでした。
投稿といっても、そんなに大したものじゃないんです。
番組の最後にちらっと紹介されるだけで、視聴者が町でみかけた変な看板の写真とか、飼っているペットの変な行動を撮ったビデオだとか、そういった「ちょっと笑える、シュールな映像」を送って、採用されれば景品がもらえるっていう。
その番組を見てて、私も無い知恵絞って考えてみたんです。
別に景品が欲しいって訳じゃなかったけど、自分にも何か面白い映像が作れないかなぁって。
そうしたら、ひとつ思いついたんですね、ネタを。
あまり趣味のいいネタではありませんでしたが、私は自分で思いついたそのネタをすっかり気に入ってしまって、早速準備に取り掛かりました。
用意したのは適当な大きさの板と木の杭、それとロープが一本。
これだけです。
まず、板に釘で杭を打ちつけて、看板をこしらえました。
板には適当なタッチで、手書きで「ご自由にお使いください」と書きます。
これだけなら、何の変哲もありません。
公園の公衆トイレや水のみ場の前なんかによくある看板です。
次にロープに取り掛かりました。
こっちは看板より簡単です。
一方の端を結び、丸く輪っかにするだけ。
これで準備は整いました。
後はこれを適当に配置して写真を撮れば、ささやかながら私の投稿作品の完成です。
休日を見計らって、私は郊外の森に車を走らせました。
適当なところで車を降りてロープと看板を担ぎ、森の中を少し散策しました。
程なくして、探していたものは見つかりました。
適当な大きさの、どっしりとした松の木です。
地面から3メートルほどの所に、ほぼ水平に太い枝が張り出していて、私の目的にぴったりと合った木でした。
用意したハンマーを使って、私は「ご自由にお使いください」の看板をその松の木の前に立てました。
それから苦労して木の上によじ登り、大きく張り出した枝に片方が輪になったロープをくくりつけます。
木から下りて、私は満足して自分の「作品」を眺めました。
「ご自由にお使いください」と記された、即席の絞首台です。
決して趣味のいいものではないと自分でも分かっていましたが、TVに映ればいくらかの笑いは取れるでしょう。
ところが、いざ写真を撮ろうという段になって、私は少しためらいました。
看板用の木材は近所のホームセンターで買ってきたもので、新品のきれいな板と杭でした。
ロープはさほど気になりませんでしたが、寂しい森の中では、その真新しい看板がどうしても違和感のあるものとして私の目に映ったのです。
考えた末、私は決心しました。
少しの間‥‥少なくとも何週間かは、これはここに置いて雨ざらしにしておこう。
そうすれば風雨で看板の木も薄汚れて、荒涼とした雰囲気を演出できるだろう、と。
もちろん、「もし誰かに見つかったら」という不安もありました。
誰か良識のある人がこれを見つけたら、腹を立てて撤去してしまうかも知れません。
でも私としてはこれはただの悪戯のつもりだったし、例え見つかったとしても別に犯罪を犯しているわけではありません。
そう考えて、そのことについてはあまり気にしないことにしました。
看板とロープをそのままにして戻り、私は車で家に帰りました。
それから少し忙しい日々が続いて、気付けば私は自分のしかけた「悪戯」のことをすっかり忘れてしまっていました。
ふっとそれを思い出したのは、それからちょうど一ヶ月後のことでした。
例の深夜番組はまだ続いています。
すぐに、私は車を走らせました。
忘れていた一ヶ月の間に台風の時期と重なったこともあって、久しぶりに踏み入る山中は草が生い茂り大分様変わりしていました。
私は途中少し道に迷いながら、趣味の悪い悪戯を探して山の中を歩き回りました。
程なくして、それは見つかりました。
でも、私はそれをフィルムに納めることはできませんでした。
予想した通り、その場は荒涼とした雰囲気に変わり果てていました。
白木で作った看板は灰色に薄汚れ、黒インクで書いた「ご自由に‥‥」の文字は風雨にさらされてうっすらと滲んでいます。
そして、木にぶら下げたロープには、看板を見た誰かが吊られていました。
髪が長かったので、女性だと思います。
後ろ向きだったので、顔はわかりません。
まだ新しかったのかもう腐っていたのか、それも分かりません。
ただ、ピクリとも動かないその様子から、もう死んでいるのは明らかでした。
力なく手足をだらんと垂らしたまま、彼女は枝をキィキィと揺らして一人で吊られていました。
彼女が風に揺られてこっちを振り返る前に、私はその場から逃げて帰りました。
怖くてたまりませんでした。
今でも怖いです。
警察に通報することも考えましたが、それも怖くてできませんでした。
警察に通報すれば、あの悪戯が私の仕業だということが分かってしまいます。
厳密に考えれば、私のやったことは自殺幇助になるのでしょうか?
でも別に、罪に問われるのが怖いわけではないんです。
私はほんの悪戯心で看板を作っただけなんです。
でも、彼女を自ら死に追いやったものが何であれ、その原因の一端が私にあると思うと、怖くてたまらないんです。
あれからもう2年になります。
警察には届けていません。
さりげなく新聞やTVのニュースにも目を通していますが、あの自殺者について何か書かれた記事にはまだ出会っていません。
きっと、今でも彼女は森の奥で吊られているのでしょう。
キィキィと枝を揺らしながら。
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