大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 10月31日 動画編集

2018-10-31 19:02:42 | B,日々の恐怖





 日々の恐怖 10月31日 動画編集





 在宅ワークで動画編集をしているんだけど、その中に不可解なものが混ざっている事がある。
 普段は会社のプレゼン、セミナー、解説教材、結婚式などの動画が多い。
その中に混じって、ひたすらお経を読む映像があったりする。
 それも怖いんだけど、私が見た中で一番怖かった映像の話をします。
その映像は何も映っていない真っ暗な画面からスタートします。
次第にゆっくりと時間をかけて女性のような人の顔が浮かんで来るんです。
おそらく目の錯覚を利用した映像なのでしょうけど、依頼内容が文字起こしだったので全部見ました。
 見終わってクライアントに連絡。

「 音声は一つも確認できなかったので、文字入れはしていません。
申し訳ないのですが、それでも料金は頂きます。」

そう伝えた所、クライアントはあっさりと了承しました。
 料金は文字起こしの場合、1分あたりが50円。
400分の映像だったので2万円いただき、再度依頼されました。

「 今度はしっかりと音を大きくして文字起こししてください。」

 そう言われてしまい、もう一度同じファイルの映像を見る事になりました。
この時、心の中ではタダで2万円感覚だったのですが認識を改めました。
 今度は違う位置に男性の顔が現れ、

「 あぁ・・・。」
「 がぁ・・・。」
「 しにたい・・・。」

などの音声がありました。
 夜中に作業していたのでとても怖かったのですが、きちんと文字入れして確認作業をしたところ、そのコマでそんな言葉は発せられていなかったのです。
 そして映像を見ると、またもや違う顔が現れました。

“ これは目の錯覚なんだ・・・・!”

そう言い聞かせながらも、新しく聞こえた声を上書きしました。
 クライアントは、

“ 寧なお仕事ありがとうございました。
また縁があれば依頼したく思います。”

と、最高評価を私に付け、それから依頼は無いけど、個人的にすっごく怖かったお話です。















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日々の出来事 10月31日 ハロウィン

2018-10-31 07:00:00 | A,日々の出来事_






 日々の出来事 10月31日 ハロウィン






 今日は、ハロウィンです。
もともと、このハロウィンは、古代ヨーロッパのケルト族の収穫感謝祭でした。
この風習がキリスト教に取り入れられ、現在のハロウィンになっています。
 ケルト族では、一年の終わりは10月31日で、この夜は死者が家族のもとに来たり、魔女や精霊が跋扈すると言われていました。
そして、これらから身を守るために、魔除けの焚き火をしたり仮面を被ったりしました。
 キリスト教に取り入れられてからは、この風習は変化し、子供たちがロウソクの点いたお化けかぼちゃを持ち、“Trick or Treat”と言いながら家々を回ってお菓子をせしめる形になりました。
また、家庭ではハロウィンパーティーを開いたりする日となっています。


 ジャック・オー・ランタン(お化けカボチャの火)

 昔、ろくでなしのウィルと言う鍛冶屋がいました。
ウィルは死んでから、死者の門で聖ペテロを騙し、生き返ります。
生き返ったウィルは、ろくでなしのままの生活を送ります。
 そして、再び死んで死者の門に行くと、カンカンに怒った聖ペテロから、天国行きも地獄行きも拒否され、暗闇を彷徨うことになりました。
哀れに思った優しい悪魔が、地獄の劫火から火の点いた石炭をウィルに与えます。
そして、このお化けカボチャの火を持ったウィルは、今も、夜を彷徨っているのです。







  ハロウィン  















☆今日の壺々話






冷凍みかん




 おれんち(実家)が一応高級住宅地にあって、いろんな大使館が近所にあるから、お手伝い雇ってるような金持ち外人がたくさん住んでる。
かっこつけたオヤジが表札をローマ字にしたもんだから、毎年ハロウィンの時には外人宅だと思った外人のガキンチョが“トリックオアトリート!”って叫びながら、いっぱいやってくる。
 最初は、チロルチョコとか駄菓子とか用意してたけど、そのうち面倒になって、昨日の残りの歌舞伎揚げとかおでんとかで済ますようになって、何年か前に冷凍みかんやったら、

「 いらねえよ!」

みたいなことを口走って、ガキどもが逃げて行った。
 腹立って冷凍みかん投げたら、一番後ろを走っていたヤツに当たってひっくり返った。
ザマーミロ!
もう二度とやらねーからな!!
















ハロウィン




 近所のパスタ屋で、“おじいちゃん” と “大学生くらいの可愛い女の子” と “高校生くらいの男の子”の会話。

爺「 ハロゲンやけどな。」
女「 ハロウィンね。」
爺「 そうそう、あの…犬みたいな名前の。」
女「 ジェフ?」
爺「 そう!ジェフ?の英語の塾の!」
女「 生徒さんが来るんだから、変なこと言うたらアカンよ。」
爺「 オーケイ、オーケイ。」
女「 トリックオアトリートって言われたら?」
爺「 オー!プレゼントフォーユー、サンキューベリマッチ!」
男「 クレイジークレイジー?」
女「 真面目にやれじじい、黙れリンデン!」
爺「 ハローチルドレン。」
女「 そうそう。」
爺「 アイアムナイスミドル。」
女「 嘘つくな。」
爺「 ×××××××!(聞き取れない位早い英語)」
男「 クレイジークレイジー。」
女「 ……。」

おじいちゃん無駄に発音が良かった。















       最強の男





「 何処に行っても、お菓子や飴ばっかりくれるぞ。」
「 そうだな、誰も驚かないな・・。」
「 ホント、やァ~ねェ~。」
「 ま、家に帰って、貰ったお菓子でも食べるか。」
「 そうね、仕方が無いわね・・・。」
「 そうしよう。」

数日後です。

「 いででででで!
 もう、イヤ!
 じゃ、狼男さん、お先にィ~。」
「 ギャ~ッ!
 ぐぐぐぐぐうう~。
 もう、早く、家に帰ろう。
 じゃ、魔女さん、お先にィ~。」
「 キャ~ッ!
 いて、いててててててって。
 あら、私としたことが恥ずかしい・・。
 じゃ、吸血鬼さん、お先にィ~。」

「 ムフフフフフ、大儲けだ。
 ハロウィンの後は、かき入れ時だ。
 もっと、歯を抜いてやる!
 こらっ、吸血鬼、何処に行こうとしている!
 逃げようなんて、甘いな!!」







      歯医者




 ふと思い立ち、頭頂部の直径3cmだけ残して、
周囲をツルツルに剃り上げてみた。

その頭で歯医者へ行く。

 病院に到着。
受付で帽子を脱いだ瞬間、周囲から「グッ!」だの「ブフッ!」だの、
押し殺した奇声が聞こえる。

 治療台へ。
担当の女性の肩が、明らかにプルプル震えている。
 治療の合間、うがいの時にボソッと「スイッチ」と言ってみる。
背後から「ウグッ!」と声が響く。
だめ押しで、自分の頭頂部を指で押して「ポチッ」と言ってみる。

「 えひぃえっ!
 ちょ、ちょっとお待ちくだ。
 えひぇひぇひぇひぇっ!!」

泣き笑いのような顔で、女性は奥に引っ込んで出てこなくなった。

















ハロウィン




学生時代にバイトしてた時の話だが

深夜にバイト入ってたら、くまのプーさんの着ぐるみ着た若い兄ちゃんが一人で入ってきた。
“あぁ、DQNきやがった”と思ってたら、

「 すいません、蜂蜜ありませんか?」

と聞いてきた。
“笑ったら負け”と思ったので、

「 申し訳ありませんが、お取り扱いしておりません。」

と返したら、

「 そうですか、すいません。はぁちみつ食べたいなぁ~。」

と店を出て行った。
この時点で笑いかけた。
 その1分後ぐらいに、今度は別の若い兄ちゃんが今度は河童の着ぐるみ(非常に精巧な作り)を着て入ってきた。
“あかん、笑ってしまう”と思いつつも、なんとかそこは耐えたが、兄ちゃんが近寄ってきて、

「すいません、きゅうりありませんか?」

と聞かれて、ついに俺は笑ってしまった。
 河童の兄ちゃんは、よっしゃ!!って顔してたので、

「 きゅうりはございませんが、お皿が乾いてるようなのでお水はいかがですか?」

とネタで返してみたら、

「 ほんまやっ!」

とお皿の部分を触り、六甲の美味しい水を買ってくれた。
帰り際に、

「 3店めでやっとや。すいませんでした。」

と言ってきたので、どうやら俺は試されたらしい。

店の外でプーさんが待ってたようで、

「お前なに買わされてんねん!」
「いや、俺笑わせたし、つっこんでもらえたで。」

俺は別に悪い気しなかった。




こういう馬鹿は嫌いじゃない。

関西らしいな。

着ぐるみ自前なのか。

大阪なら当たり前の罰ゲームです。

深夜に精巧な河童は反則。

ちゃんと水を買うのな。

コンビニの深夜バイトしてて、セーラームーンの格好したおっさんと1対1になったときは笑えなかったけどな。

人生を楽しんでいそうで、羨ましいよ…。

ハロウィンの時に、十数人で仮装して飲んでて、コーラと烏龍茶が切れたので近くのドラッグストアに大挙して買いに行ったことはある。
俺は黒子だった。
中年太りのバニーガールもいた。
モデルガンのライフル持ったアーミーはさすがに店長に怒られてた。

スーパーでバイトしてた時、プーさんやピカチュウのツナギ(着ぐるみ?)を着たおっさんなら来た。















ハロウィン





英語教室でやってろ。

日本で言えばお盆とかナマハゲと一緒だろ。

町内で突然「これから毎年ナマハゲ祭りをしようぜ!」といった所で、地元の伝統でもなければそう易々と出来るもんじゃないだろ。

「知らない人から物をもらってはいけません」という教育をしてるしなあ。
事実、知らない人からもらった菓子なんて怖いし、もらう行為も日本人に合わない。
ただパン屋とか行くとハロウィンフェアとかでパンプキン祭りをするので、そこは良し。
かぼちゃは可愛いし美味しいし良いと思う。

北海道で似たような行事があったはず。
七夕に「ろうそく出せ、出さないと噛み付くぞ」って歌って近所の家を回って、
お菓子とかろうそくをもらうやつ。

雰囲気あって好きだけどなハロウィン。
確かに仲間内でパーティする位にしか流行らないと思うけど。

菓子もらいに行くとか、そういうのいらないから、
単に仮装しながら町歩きたい。
飲み会ただ一度しか出番の無かった、
俺の着ぐるみがやっと火を噴く。

個人的には、どこもかしこも勘違いカップルと子連れで占拠されて慌しいクリスマスよりも
キモ可愛いカボチャお化けだらけのハロウィンのが好きだけどな。

飾りはかわいいのが多いんだけど、
基本的な内容は「西洋に言い伝えられてる妖怪の祭り」だからなぁ。日本じゃなじみが薄い。
唯一受けそうなのは「仮装パーティー」だけど、
外国じゃ魔女とか吸血鬼や幽霊、フレディやジェイソンやゾンビ等のホラー映画キャラ、
それ以外だとバットマンのジョーカーやダースベイダーみたいな悪役キャラがメインだけど
日本じゃコミケのコスプレスペースと同じ状態になってしまうしなぁ。

クリスマスだとツリー飾ってケーキ食う、
バレンタインだととにかくチョコ食う、って感じで
そんなに手間もないけど、
ハロウィンてなんかこう、色々めんどくさくね?
おばけかぼちゃ用意するとか、仮装するとか
菓子をもらったり配ったりとか?

特に最後の菓子のやりとりはぼっちじゃできねえじゃん。
どうすんだよ俺は。

俺あの南瓜が大好きなんだが。

本格的にやるとしたら衣装を用意するのもめんどくさいし
バレンタインのチョコとかクリスマスのケーキや玩具
といった、企業の後押しが少ないから。

毎月定期的にお墓参りしてお供え物を仏壇に供えて、先祖を敬う文化に年に一度お菓子をあげるというモノが特別だとは思えないんだよ。
ついでに言えば、盆があるからなおさら定着しない。

函館の七夕にそういうのあるそうだけど
「竹に短冊 七夕まつり 大いに祝おう ろうそく一本ちょうだいな」
って歌うそうだぞ。

ブームを作ってたマスゴミの力が無くなったからだろ?
それと外国の祭りを取り入れるのに飽きたからじゃね?

子供がお菓子をせびるのは教育上よろしくない。
知らない人から食べ物をもらう危険性を理解してない。
いきなり訪ねられた側は迷惑。
大人は得しない。
西洋のお盆。
怖いツラのカボチャに意味を感じない。

着ぐるみで街中ふらついてたら通報か職務質問されるぞ。
不審人物なだけ。

ハロウィンは仮装もイベントの内だから日本人には受け入れにくいと思う。
しかも年に一度しか着ないような衣装をわざわざ準備するのかよ。
メリットがあるイベントとは思えない。

豊作の恵みに感謝する目的ならともかくお盆だしカボチャだし。
それらしい素材やパッケージのスイーツでも買って終わり。
ハロウィンにかこつけて食事会したり。

つーか家間違えて射殺された留学生の事件の印象が強い。
恐ろしいイベントとしか思えない。

うちの近所は地蔵盆だな。
お地蔵さんを管理している檀家が、
線香持ってお参りに来た子に駄菓子を渡す。
8月25日前後にやってるが、昔はそこかしこの
檀家がやってたけど、今は極端に寂れたわ。

線香とお菓子のバーターは成り立つけど、
「いたずらするぞ」ってのは、脅しだからね。

知らない人にお菓子もらうのが日本の風土に合わないとか言ってる人たち、今でもローソクもらいやってる北海道を日本からハブるのやめてください。地域によってはやってないとこもあるらしいけど。
ちなみにうちのあたりでは
ローソクだーせーだーせーよー、だーさーないとーかっちゃくぞー、おーまーけーにー喰いつくぞー!」
という感じの歌。

・新参者に閉鎖的な雰囲気がある。
・日本人の大多数とは違う価値観を持っている雰囲気が漂っているから入る気がしない。
・日本人は馬鹿騒ぎするのはお酒が入ったときだけ。
・日本的な要素を取り込もうとしない態度が漂っているので、不快な感じがする。(何で深緑色の南瓜でやらないんだよ!)

お菓子なら、弘法大師祭りでもらえるからなあ。

子供のいる家が張り切っても成立しないイベントなんだよね。
近所のガキのためにキャンディ買っておいて、
何回もピンポンされてそのたびに配るなんて嫌だろー。
親も子供がコスプレして変な方向に趣味が行くのも嫌だろー。

お菓子反対コメがあるのは食べ物だからじゃん?
なんか体に悪いもの、極端にいえば毒物とか入ってたら困るから。
ロウソクとかだったらいいと思う。
地域に根付いたイベントならみんな分かってるだろうし。

そもそもハロウィンがなんだか知らない人の方が多いんじゃ?
イメージとして浸透してるのは怖い顔のオレンジかぼちゃってくらいだし。
でも10月になって店頭に並ぶかぼちゃパンとかお菓子とか買うのは好きだw

めんどくせえ

他人と関わりたくない

海外留学してた子供が向こうのハロウィンで
射殺された事件があったよね…服部君だっけ?
あれのイメージがあるからハロウィンは嫌い。

ハロウィン大好きなんだけどなあ…。
コスプレみたいな一部の人向けな感じじゃなくて、誰でも分かる色んな面白い格好をした人が一斉に見られるし、飾り付けも遊び心あるものが多くて楽しい。
手作りの工夫した衣装とか、笑いを全力でとりにいく衣装とかワクワクする。
お菓子を取ろうとするとバッと掴みかかってくる手付きのボウルとか面白かったな。小さい女の子達はお姫様の格好して楽しそうだった。

あの紫色とオレンジ色のギロギロした色彩が受け付けない。

お金にならないイベントはメディアも取り上げないしな。
製菓会社もそこまで注力しないし。

定着しない理由
女にとってプレゼントをもらえるメリットがないから。


















ハロウィンのアメリカ







(その1)
さよなら、ピンキー




 ニューヨークは怖い町である。
地下鉄には一人で乗らないほうがいい。
まして、真夜中には・・・。

 メアリーは、その晩遅く一人で地下鉄に乗っていた。
ブロンクスにある病院に母親を観参った帰りだった。
いつもならタクシーを使うのだが、その日は組合のストライキとかで終日一台も走ってはおらず、しかも彼女は明日朝早くから仕事だった。

 仕方なしに乗った地下鉄だったが、こんな時間に若い女が一人で乗るとなると、さすがに怖かった。
メアリーの乗った車両にはほかに乗客はおらず、彼女は車両の隅っこのシートに身を縮込ませて座っていた。

 地下鉄がハーレムに停まったとき、三人の黒人が乗ってきた。
いづれも若い男だった。
そしてあろうことか、三人はメアリーの真向かいの座席に腰を下ろした。
メアリーはこころのなかで舌打ちしたが、できるだけ目をあわせないように俯いた。
そして自分の降りる駅までそのままやり過ごそうと心に決めた。

 ところが、メアリーは真向かいに座った三人のなかの真ん中の男の様子がどうにも気になりはじめた。
さっきからチョイチョイと目があうのだ。
 その男は両脇の二人とは違って、帽子もサングラスも身につけておらず、だから顔の様子などもすぐに分かったのだが・・・こちらばかりをジッと見つめてくるのである。
目をピンポン玉のように見開き、視線をメアリーの顔に固定して微動だにしない。
 恐ろしさと気味の悪さで顔を上げることができず、たまに地下鉄が揺れるたびに顔をあげると、やはりこちらを見ている。
「はやく駅に着かないかな」メアリーは必死に祈りながら、目を堅くつむったまま下を向いていた。

 地下鉄が停まった。
次の駅についていた。
すると、いままで真ん中の男を両側で支えていた二人の男がやおら立ち上がり、真ん中の男に口々に「じゃあなピンキー」、「さよならピンキー」と言うと地下鉄を降りていった。

 ピンキーと呼ばれた男と車両に二人きりになって、メアリーはますます不安になった。
両側に支えるものがいなくなった男は気分でも悪いのか、シートにグターと踏ん反りかえっているが、両目は相変わらずこちらを見据えたままである。
 これはいよいよ危ない奴と一緒になってしまった、とメアリーが恐怖に捕われた次の瞬間、地下鉄が急停止した。
メアリーは悲鳴をあげた。
ピンキーがこちらに身を乗り出してきたのだ。
反射的に座席を立ったメアリーの目にはピンキーの背中が映った。
メアリーはまた悲鳴を挙げた。
むき出しになったピンキーの背中にはナイフが深々と突き刺さっていた。








(その2)

グリーンリボン




 幼い二人、ジョンとマリーは大の仲良し。
ジョンはマリーの首に巻かれたグリーンのリボンが気になります。

「 どうしていつもグリーンのリボンを巻いているの?」
「 なんでもないわ。」

二人は大人になり、結婚しました。

「 結婚したのだから教えてよ。何故リボンをしているの?」
「 言う必要はないわ。」

年月がたち、マリーは重い病気になってしまいました。
マリーはジョンに言いました。

「 そろそろ返事をしてもいいわね。リボンをほどいていいわよ。」

ジョンはリボンをほどきました。

すると

マリーの首が落ちたのです。
















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10月30日(火)のつぶやき

2018-10-31 02:54:58 | _HOMEページ_





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