日々の恐怖 10月17日 イマジナリーフレンド
賃貸のアパートにある家族3人が暮らしてたんだが、3,4歳の一人娘が言うには、部屋には○○ちゃんなる者がいる。
一人遊びしてるはずなのに、会話したり、バイバイしたりしてる。
イマジナリーフレンドかと思っていたが、ある日のことだ。
またしても、娘が○○ちゃんと遊んでいるようだったので、母親は、
「 ○○ちゃんと遊んでるの?」
と聞いた。
娘はやはり、
「 ○○ちゃんと遊んでる。」
と答えた。
ここで母親は、○○ちゃんの詳細を聞いてみることにしたらしい。
どうやら、娘よりも少し大きい男の子らしいということがわかったのだが、それ以上に母親を凍り付かせたのが、
「 ○○ちゃんには首がない。」
ということだった。
それを聞いてからは、できるだけ娘と一緒に過ごし、なるべく○○ちゃんと娘が遊ぶ機会がないようにしていた。
そんなある日、父親が大阪に出張となった。
夫がいないため家事をいつもより多くすることになり、どうしても娘が一人になってしまう時間があった。
心配ではあったが、どうも娘は○○ちゃんと遊んではいないようだった。
安心はしたものの、気にはなったので娘に聞いてみた。
「 今日は○○ちゃんと遊ばないの?」
すると娘は、
「 ○○ちゃんは、いないよ。
なんか、おおさかっていうところに行くって言ってたよ。」
無論、小さな娘が大阪という単語を知るはずはなく、母親はおぼろげながら、○○ちゃんは夫に憑いた何かではないかと感じたという。
その後、家族は引っ越し、
アパートは取り壊されたが、特に何らかの障りがあったとは聞いていない。
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