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日々の恐怖 8月24日 古民家(3)

2019-08-24 09:55:11 | B,日々の恐怖




 日々の恐怖 8月24日 古民家(3)




 こんな偶然があるのかって驚いたが、全く同じ家にAさんも住んでいた。
そしてAさんもその声を聞いて、Aさんは一人っ子だったから怖くて怖くて、泣いて両親に頼んで引っ越したそうだ。
 お互いにもうすぐ40歳になろうかって年だったし、今更怖いってのはないけど、好奇心に駆られてふたりで調査の旅に出た。
両親に覚えてる限りの情報を貰って出掛け、現地ではふたりの記憶を頼りに探し出した。
 その古民家はわりとあっさり見つかったが、かなり廃屋っぽくなってて誰も住んでなかった。
 周辺の人に聞いて回ったりしたけど、さすがに不審者扱いされたのか口は堅く情報なし。
ただ、現地の人が、

「 ひとりだけ、話し相手になってあげたら喜びそうなじーさんがいるよっ・・・。」

て教えてくれて、そのじーさんに聞きに行った。
 そうしたところ、昔、古民家の裏の竹林で遺体が見つかったことがあったそうだ。
借金の返済を巡って争って、撲殺されたらしい。
 確証はないけれど、

“ もしかしたら、その返済を巡る争いの声だったのかなぁ・・・・。”

と思った。
それで、一応それなりに納得して帰ってきた。
 子供の頃の不思議な体験が、思わぬことから同士が見つかり、探偵ごっこの末に一応解決した。
 姉に電話して一部始終を話したら、

「 何故、私を誘わない!」

と無茶苦茶怒られた。







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