日々の恐怖 9月28日 一軒家(5)
5月の終わり頃、同じ学科の友人たちが女三人暮らしのうちに泊まりで遊びに来たいと言い出した。
野中の一軒家で、深夜にハードロックをガンガンかけても文句を言われない環境を見てみたい、と。
食料と酒は持ち寄りならいいよ~となって、男2人(ドライバー)、女4人が車2台で遊びに来た。
色々ありすぎだったので、箇条書きにする。
・クルマのトランクから荷物を運び込んでる最中、屋根の上にしがみつく白い着物の女を目撃する訪問客2人
・夜は庭でBBQしたのだが、BBQの最中、雑木林からこちらを伺う男(多分、兵隊)を目撃する訪問客2人
・訪問客のうち女子4人は私とBCの部屋に寝て、男子は居間で雑魚寝、明け方に男子を覗きこむ老婆の霊
次の日、無口になった訪問客たちは朝食もそこそこに逃げるように帰っていった。
次の週から、キャンパスに飛び交うのは、私達3人がお化け屋敷に住んでいるという噂だった。
Bは、宗教系のサークルに勧誘に遭って参っていた。
童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。
大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ