新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

バルセロナ建築巡礼④ カサアマトリエールなど三大建築家の作品鑑賞後、ランブラス通りへ

2020-01-25 | バルセロナ

カサミラから出て、グラシア通りに戻った。

カサミラの向かい側にある特徴的なビルはスイスアベニューホテル。この建物は日本人建築家伊藤豊雄の設計だ。鉄板を波のように帯状に並べたファザード。これもガウディを意識した表現と思われる。

 また、通りにある街灯もエレガントだ。

 少し歩くと、これもガウディ作の傑作カサバトリョがある。

 この建築については以前のブログで紹介しているので、それを参照していただければ有難い。URLは以下の通りです。

http://jun-gloriosa.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-21ee.html

 バトリョと隣り合わせに、もう1つのモデルニスモ建築が建つ。カサアマトリエールだ。19世紀から20世紀初頭にかけてバルセロナで台頭したモデルニスモの建築部門で三大建築家とされるのがアント二・ガウディ、ドメネク・モンタネール、そしてプッチ・カダファルクだ。このビルは、そのカダファルクの作。

 チョコレートで財を築いた富豪アマトリエールがカダファルクにリフォームを依頼、1900年に完成した。特徴的なのは三角屋根。オランダなどで見かける切妻形式がきつい傾斜を伴って頂上に達している。

 入口付近には竜を退治した聖人サン・ジョルディの姿が彫刻されている。バルセロナの守護聖人だ。植物模様のレリーフも多用され、洗練された建築になっている。カサバトリョはその直後にガウディが改築を行っており、この建築にかなりの対抗意識を燃やしたと伝えられている。

 さらに、グラシア通りの南側の角にはカサ・リュオ・イ・モレラという建物がある。これはドメネク・モンタネールの作。集合住宅として建てられたが、今は1階に高級皮革店ロエベが店を構えている。

 つまり、このグラシア通りを歩くだけでモデルニスモ3大建築家の作品を見ることが出来るというわけだ。ここを過ぎればもう街の中心的な広場カタルーニャ広場に到達する。

 カタルーニャ広場は、空港バス発着所や観光案内所もあり、旅行者にとっては必ず通るといってもよい場所。ここから旧市街の目抜き通りとされるランブラス通りが港まで1・3キロにわたって続く。

 彫刻などもあちこちに。

 なぜか逆さになった階段が。どこに行く階段なのだろうか???

 ここからランブラス通りに入る。中央が幅広い歩道になって、車道は両側に狭めに造られている。人優先の思想がうかがわれる。

 緑の樹木はポプラ並木。バルセロナの強い日差しを和らげてくれる。

 街頭での物売りもあちこちで。

 いつでも道が人で埋まるくらいの賑わい。

 大道芸も稼ぎ時だ。

 

 

 

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