新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

階段紀行・日本 東京編② 東京交通会館の半世紀前からある螺旋階段、シャープさが際立つパレスサイドビル階段

2021-04-17 | 階段紀行・日本

 

 有楽町駅の近くにある東京交通会館。正面入り口の脇に広々とした階段ホールがあり、そこに3階まで続く螺旋階段が設置されている。

 見上げると、中央部分にシャンデリアが吊り下げられ、これを取り囲むように階段がぐるぐると回って上昇して行く。

 もちろん、上の階から見てもアーチが続く曲線は自由な変化を続けてくれる。

 1965年開業の老舗ビルで、15階には回転する展望レストランが開業した。地上55mからの首都の眺望が眺められるレストランとして人気を呼び、多くの人がここでのひと時を過ごした経験を持っているはず。

 だが、2020年末にこのレストランはリニーアルのためにいったん休業、今年の夏に再オープンする予定だが、その際は回転しないレストランになるとか。ちょっと寂しい気持ちにさせられる。

 皇居竹橋近くにあるパレスサイドビルは、現在毎日新聞社が入居しているビルだ。この通路途中にある鉄骨の階段は、シャープな直線が魅力だ。

 装飾は全く付けられていないが、金属の快さを直接に訴えかけるような潔さを感じる。

 手すり側面のメッシュも細かく仕上げられていて繊細。

 正面玄関の短い階段にはコロナ騒動が始まる前に「TOUKYO 2020」の文字が描かれていたが、果たしてオリンピックは実現するのかどうか・・・。

 

コメント (2)
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