新イタリアの誘惑

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上野歴史散歩⑮ 上野の東照宮も、日光に負けない金ピカの門を持っている。

2022-10-04 | 上野歴史散歩

 東照宮。といっても日光だけが東照宮ではない。

 この名称は江戸幕府初代将軍徳川家康を「東照大権現」として祀った場所を称する名称だ。1616年に、まず静岡の久能山に造られ、次に日光が造られた。

 江戸にも浅草寺、増上寺などに造られ、上野東照宮は1651年、3代将軍家光が完成したものだ。 そもそもは1627年に藤堂高虎と天海僧正が、家康の遺言を基に創建したのを、家光が改築した。

 正面入り口には大きな石の門がドンと建つ。明神鳥居と呼ばれる。

 備前藩の御影石を使ったもので。1633年に建てられた。関東大震災にもびくともしなかったとして、当時驚嘆されたという。

 続いて灯篭がずらりと並ぶ。約250基。多くは現在の社殿が建てられた時に全国の大名から奉納された。それだけ時の将軍家光の権勢が偉大だった証拠とも言えそうだ。

 中には銅製のものもあった。これも同様に諸大名からの寄進だ。

 正面にあるのが唐破風造りの唐門。国の重要文化財指定だ。近年修復され金箔が貼り直されて金ピカになった。

 両側面には、上り龍、下り龍の彫刻が施されている。名人左甚五郎作。

 向かって右側のものが上り龍。頭が下を向いているが、「偉大な人ほど頭を垂れる」という習わしからこちらが上り龍だという。

 従って左側が下り龍。

 左右に広がる塀。中の社殿を四角形にぐるりと囲む形に造られ、たくさんの彫り物がなされている。格子の向こう側が透けて見えるため、透塀と呼ばれる。

 その上段には山野の動物たち。

下段には海や川の動物と、分けて彫刻されている。

 

 

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