新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

心ふるえる風景 イタリア編㉝  記念日に ヴェネツィアの歴史を象徴する3本の旗が翻った

2024-01-09 | 心ふるえる風景・イタリア4大都市編

 ある年の6月2日 ヴェネツィアのサンマルコ広場に行くと

 3本の旗が 翻っていた

 一番手前は ヴェネツィア共和国国旗

 真ん中は 現イタリアの国旗

 奥は EU加盟国を意味する欧州旗だ

 

 ヴェネツィア共和国とは 7世紀末に誕生し

 1797年に ナポレオンによるフランス軍の侵攻で消滅したが

 1000年以上 至上最も長期にわたって続いた共和国だった

 その国旗は 中央に守護聖人サンマルコの象徴

 翼を持った獅子像が 描かれている

 

 中央の現イタリア旗は 国土と自由を意味する緑

 雪と平等の白 情熱と博愛の赤の3色旗だ

 

 またEU旗は 青地に12個の金色の星が円を描く

 団結と調和を意味する円で 統一も表現されている

 

 広場では 第二次世界大戦後の1946年6月2日

 王政を廃して共和制に戻った 記念の祝典が開かれていた

 3本の旗は それぞれがヴェネツィアの長い歴史を裏付ける

 象徴として欠かすことの出来ない 印なのだろう

 広場の市民たちは 誇りに満ちた表情で

 3本の旗を 見上げていた

 

 

 

コメント (2)
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