何度目かのパリ訪問の際 モンマルトルを中心に歩こうと決めていた
それで丘の登り口に当たる ブランシェ駅近くのホテルをネット予約した
ドゴール空港から高速バスでオペラ座前まで行き そこから地下鉄でブランシェ駅に到着
地下道から階段を上って地上に出た時 最初に目に入ったのが赤い風車だった
日没を過ぎ暗い夜空にくっきりと浮かび上がる 「ムーランルージュ」
19世紀末に誕生し 華やかなパリの夜の象徴的な存在として人気を博した劇場
そこを舞台に描いたポスターで 世界に名を知られた画家ロートレック
彼の絵を通じてもなじみ深い姿が 目の前にドンと立ち上がった
まさにモンマルトルへの旅が おあつらえ向きの光景と共に始まった
それにしても 4本の風車の羽根が鮮やか過ぎて
夜の街なのに まるで陽が差すかのような明るさ
旅の心を ワクワクさせずにはおかないシーンだった
ところでこの風車に関しては 最近びっくりするようなニュースが伝わった
今年4月この羽根が外れて落下 そのうえ看板「MOULIN ROUGE」のうち
「MOU」の文字が外れてしまったという
その後修復され オリンピック前には元に戻ったとのことだが
やっぱり羽根のない風車じゃ 絵になりませんからねえ