川岸に戻って、上流に進む。前方に見えてくるのが桜橋だ。 隅田川に架かる橋の中で唯一の歩行者専用橋となっている。
ここも1985年完成と、比較的新しい橋。
橋の両端が2つに分かれ、中央部で交わるX型をしていることでも特徴的だ。
端から見ると、2つの橋が中央でドッキングしているかのように見える。
第二次世界大戦末期、1945年3月10日の東京大空襲の際、この辺りで逃げ遅れた多くの人達が溺れ死んだという悲しい過去があり、そんな思いも含んで架けられた橋ともいわれる。
その中央部分には、三角錐のモニュメントが置かれていた。
回り込んでみると2羽のツルが飛ぶ姿が彫り込まれている。
我が国の代表的な日本画家・平山郁夫の作品だという。
橋の東詰に浮世絵のレリーフがはめ込まれていた。堤防沿いに咲く桜の風景。今年も盛大に桜祭りがこの地域で行われている。
こちらは花火の絵。今や東京の風物詩となった隅田川花火大会は駒形橋とここ桜橋下流との2か所で打ち上げられる。
安藤広重の名所江戸百景の中にも花火の風景が収められている。
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