島に入った。唯一の入口は前哨門。そこから「王の門」を抜ける。門には跳ね橋がついており、ここで敵の侵入を防ぐ仕組みになっていた。
すぐに派手な赤いテントが見えてきた。ああ、ここが名物の特大オムレツで有名なレストラン「ラ・メール・プラール」だ。1888年創業という伝統の店。
ちょっと覗いてみよう。すんなりと調理場まで入れてしまった。
2人の女性がボールに沢山の卵を割り入れてかき混ぜている。
トントントンと、かき混ぜる時の軽快なリズムが調理場中に響き渡る。ふと、川崎大師に行った時の、店先で飴を切るリズムを思い出してしまった。
そこを過ぎるとメインストリート。グランド・リュとは「大きな通り」という意味だが、実際は人のすれ違いにも気を使うような狭い通り。
ちょうど団体さんが入って来たので、かなりの混雑具合になってしまった。両側には土産物店、ホテル、レストランなどが軒を連ねている。
途中、城壁の外を見ることが出来る小広場があった。
そこから見る周辺は、砂州の広がり。
干潮の時間帯だったので、海水はかなり沖合まで引いていて、
いくつかの小さな流れが筋を描いていた。
遠くに島が見える。3キロ沖合のあの島はトンブレーヌ岩というところだそうだ。
振り向けば修道院が険しい崖の上にそそり立っている。
その影が水面にくっきりと映り込んでいた。
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