プロチダ島はナポリの港から連絡船に乗って約1時間のところにある、地中海に浮かぶ島。人口千人というナポリ湾内で人が暮らす一番小さな島だ。
でも、その眺めはため息が出るほど素晴らしい。地域が密集しているためか、住民同士の交流はのどかで親密。この島はイタリア映画「イル・ポスティーノ」のロケが行われた場所で、映画を通じてご存じの方もいらっしゃるかも。
そんな環境のせいか、住宅の階段も閉じた空間の中にあるのではなく、外階段が非常に多い。
従ってその階段の途中でも住民同士の会話が始まり、かつ長い。
つまり、階段が憩いの場所になっているようにも見える。
街の至る所に外階段が現れ、たいていは明るい色で彩色されているので、周囲を一層明るく見せている。
島一番の高台ヴァスチェッロ城跡からだと島全体を見渡せる。
私は写真の一番右、上から2番目の建物に泊まって、テラスから朝夕の景色を存分に楽しむというぜいたくを味わった。小さな島だが、絶景の風景と絶品の料理が味わえる店もあり、個人的にはここは天国の島だと思っている。
夜になり、明かりがともると、また一層の美しさで輝く。
1枚だけナポリの階段の写真を。ナポリの高台から都市風景を眺めた時、手前に存在感のある階段を見つけて撮った1枚。
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