聖堂を抜けて中庭に出た。その美しさから、ここはラ・メルヴェイユ(驚異)とよばれる、13世紀に完成しいた回廊。庭を挟んで円柱が二重に配置され、静寂な空間を形成している。細い柱は137本もある。
ここからもそびえる尖塔はくっきり。
眺めも広々としている。
この3階には中庭と回廊があると共に、食堂も設けられている。
ちょっと食堂のイメージには合わない感じ。だだっ広いとさえいえるような場所。
実は修道院において、食事は信仰生活の要となる重要な儀式だそうで、みんなでワイワイにぎやかに食事をする訳ではないのだそうだ。
2階部分には貴賓室がある。貴族階級の客を迎える部屋で、16世紀までは歴代のフランス王が必ずここを訪れていた。ほっそりした円柱が並び、ゴシックの様式が残されている。
大天使ミカエルがオベール司教に修道院建設を命じる姿がレプリカとして残されていた。
実はオベール司教はその命令には2度も応じなかった。そこで大天使は実力行使。司教の頭骸骨に親指で穴をあけてしまう。これで本当にびっくりした司教がようやく聖堂建設に着手したーとされる。
ほんまかいな! と思うけど、その頭に指を突き刺すシーンがこのレプリカに再現されているというわけ。
さらに大天使ミカエルの、尖塔の天辺にある像の姿を再現した像も陳列されていた。
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