新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

心ふるえる風景 パリ編㉛ ヴェルサイユ宮殿の広間で ルイ王朝時代の歌曲に酔う

2024-10-15 | 心ふるえる風景 パリ編

 よく晴れた7月 パリの中心部からRER線に乗ってヴェルサイユに向かった

 実はヴェルサイユ宮殿で 歌と花火の催しがあることを知り予約したためだ

 RER線のリヴゴーシュ駅から 歩くこと約15分で宮殿に着いた

 

 まず最初はネットで予約していた セレナーデ会場へ

 宮殿の広間では 中世の衣装を着た女性と古楽器奏者が控えていた

 短い挨拶の後 歌唱が始まった

 女性歌手の澄み切った声が 朗々と広間一杯に響き渡る

 多分この歌はヴェルサイユ最盛期時代 17世紀の歌曲なのだろう

 この宮殿は太陽王ルイ14世の掛け声で 建設が始まった豪華絢爛の館 

 最も有名な鏡の回廊は 幅10m奥行き73mの大ギャラリーで

 きわめて高価だった大型鏡が 17枚も使用された空間

 マリーアントワネットとルイ16世の 結婚式が行われた礼拝堂や

 オペラ劇場まで実在した 贅の限りを尽くした場所だ

 

 そんな建築の一角で 高らかに歌い上げられる歌曲を聴いているうちに

 いつの間にか時間を飛び越えて ルイ王朝の世界に

 身を置いているかのような 気分に浸っていた

 


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