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消費電力3割減の有機ELディスプレイ用青色発光材料を開発

2016-03-01 | 科学・技術
 関西学院大学の畠山准教授らとJNC石油化学株式会社市原研究所の研究グループは、有機ELディスプレイ用青色発光材料を開発した(2月12日発表)。
 世界最高レベルの発光効率と色純度を持つ有機ELディスプレイ用青色発光材料「TADF材料のDABNA」で、市販の原材料から短工程で合成できるなどの優位性があり、消費電力を最大3割減らせる。材料は、ホウ素・窒素・炭素・水素と言うありふれた元素で、ホウ素と窒素の多重共鳴効果を利用している。発光スペクトルの半値幅が28nm、高色純度の蛍光材料をも凌ぐ世界最高レベルの色純度を持ちながら、発光効率最大100%に達するTADF材料「DABNA」の開発に成功した。量産技術を確立し、2~3年後をメドにスマートフォン向けに実用化を目指す。研究チームは今後、緑や赤の発光材料も開発する考え。
 ディスプレイの表示は赤・緑・青の3原色の合成を利用している。発光素子の色純度が低い場合、色再現性が悪く低画質になる。対策として、発光スペクトルから不必要な色を光学フィルタで除去し色純度を向上させるが、市販のスマートフォンの青色の発光スペクトルの半値幅約20~25nmに対し、蛍光材料は約40~60nmで発光効率が25~37.5%と低い。燐光材料は約60~90nm・熱活性化遅延蛍光(TADF)で約70~100nm、発光効率は高いがスペクトル幅が広いので除去する割合も増加し、実質的な効率は大きく低下する。

 朝起きたら銀世界。日の出が見えたかな、と思ったら直ぐに吹雪状態。1時間程で雪は止み、晴れの天気。気温はとても低い。