歩けば楽し

楽しさを歩いて発見

  思い出を歩いて発掘

   健康を歩いて増進

地質学の基準地に、「千葉時代(チバニアン)」の認定申請を準備

2016-03-06 | 地質
 地球の歴史は、大きな変化が見られた「ジュラ紀」などの時代区分がなされている。この時代は、大形恐竜・始祖鳥が出現した時代で、この地層が発達しているフランス~スイスに広がる「ジュラ山脈」から名付けられた。「ジュラ紀」などの固有の名称で呼ばれる地層が、特徴的に分布する地域を模式地(もしきち)と呼ぶ。
 地球の地磁気のN極とS極は歴史上幾度も交代している。国立極地研究所などの研究グループは昨年、「千葉セクション」と呼ばれる市原市田淵の養老川岸の地層は「約77万年前に起きた最後の磁場逆転を示す」と発表した。地磁気や年代測定など約40年間にわたる研究で、第四紀更新世中期(約12万6千年前~78万1千年前頃)と、カラブリアン期(約78万1千年前~約180万6千年前頃)の境界にあたる約77万2千年前頃の火山灰層と確認された。
 模式地には、世界で1ヵ所だけ、カラブリアン期と中期を区分する「ゴールデンスパイク(金杭)」が表示される。研究グループは今年秋にも、国際地質科学連合に市原の地層を候補申請する予定だ。同連合に承認されれば、「新生代第四紀更新世中期」が「チバニアン」と名付けられる。ライバルには、イタリア南部のモンテルバーノ・イオニコとビィラ・デ・マルシェ。選ばれれば、地質時代に初めて日本の地名が付けられることになる。

 朝から曇りがちの天気。風もなく穏やか。
 少し暖かかったから畑の雪は融けてない。そう言えば、今年(2016年)の啓蟄(けいちつ)は、昨日の3月5日であった。啓蟄は、二十四節気の第3。「啓」は「開く」、「蟄」は「虫などが土中に隠れ閉じこもる」意で、「啓蟄」で「冬籠りの虫が這い出る」(広辞苑)という意を示す、とあった。
 畑にはもう雑草が出始めている。なかでも、”ハコベ”が早く繁茂し、小さな花が咲いている。ハコベは、ナデシコ科ハコベ属の総称で、世界に約120種、日本には約18種あると言う。よく見られるハコベは、在来種の「ミドリハコベ」、近年の帰化種とされる「コハコベ」、大柄の「ウシハコベ」の3種で、これらの区別はなかなか難しい。この花が咲いているハコベは”コハコベ”のようだ。ハコベの花の花弁は5枚だが2深裂しているので10枚の様に見える。花柱(雌蕊の茎)はウシハコベは5本、他は3本で、茎が緑色なのはミドリハコベ、茎が淡褐色なのはコハコベ・・との区別から”コハコベ”(でしょ)。
 ハコベ(ミドリハコベ、コハコベ)は、日本では春の七草として食用にされてきた。しかし、世界的には小鳥が好む餌として利用され、英名:chick weed(ヒヨコの雑草)、別名:スズメグサ、ヒヨコグサとも呼ばれる。
 ハコベ(繁縷)
 別名:朝しらげ(朝日が出ると花が開くから)
 ナデシコ科ハコベ属
 一年草(越年草)
 開花時期は2月~9月