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クワの葉からプラントオパール、女子高生らが発見

2016-03-14 | 自然
 早稲田大本庄高等学院の筒井音羽(研究開始時高校3年、現早稲田大学政治経済学部2年)さん、坂本玲(研究開始時高校2年、現早稲田大学教育学部1年)さん、尾林舞香・山川冴子(ともに現高校3年)半田亨教諭、東京大学物性研究所松田巌准教授らの研究グループは、クワ(一ノ瀬クワ)の葉にプラントオパール(植物の宝石と呼ぶ)を発見した(2015年12月08日発表)。イネなどでは既に知られているがクワから確認されたのは世界初として、植物学の国際専門誌「Flora」の2月号に掲載された。
 2013年9月、蚕のエサとなる一ノ瀬クワの葉を顕微鏡で観察したところ、大きさ50マイクロメートル程の鉱物を発見。元素分析でプラントオパールだと判明した。クワの葉でのプラントオパールの観測は、本研究が世界で初めて。葉の中のプラントオパールの分布が不均一であることも突き止め、一ノ瀬クワの成長機構を明らかにした。
 プラントオパールはケイ酸の結晶。植物が水と共に取り込んだ土中のケイ酸塩から形成される。各植物による特徴的な形と物質の安定性から、植物分類学や考古学などに利用されている。葉の成長に伴って、プラントオパールの元素組成や形状の変化を分析することにより、植物が根から吸収した物質の循環を知ることができ、植物の成長のメカニズムの解明に寄与する。
 ◆プラント・オパール
 Phytolith、Opal phytolith、Grass opal などと言う
 植物の細胞組織に充填する非結晶含水珪酸体(SiO2.nH2O) 。
 含有量が高いのは、イネ科、カヤツリグサ科、シダ植物、コケ植物。
 特にイネ科植物はプラント・オパールが残りやすく、稲作の起源を探る研究が精力的に行われている。

 朝から小雨、午後には止む。気温は高くない。
 歩道の沿いに植えられている”ビワ”の木に花が咲き出した、遅咲きかな。一昨年に植えられたようで今年から花が付きだした。・・既に、店頭には熟した実が並んでいる・・花が沢山咲いているので実も沢山付くかな。
 ”ビワ”は実を結ぶまでが遅いと言われ、実生苗の結実には7年~8年の歳月を要する(一説には13年)とあり、この木はどうなんだろう。ことわざに「桃栗3年柿8年琵琶は9年でなりかねる」とある。
 ”ビワ”の原産は中国で、日本へは9世紀には渡来していたと考えられている(日本自生説もある)。しかし、現在日本で栽培されている品種は、江戸時代末期(天保~弘化)に中国からの大果品の種子から育成されたもの。この「唐枇杷」と呼ばれる品種から改良されて、現在の二大品種(茂木と田中)が生まれたと言う。名(ビワ:枇杷)の由来は、葉の形が楽器の琵琶(びわ)に似ているから。
 ビワ(枇杷、比波)
    (果実もビワと呼ぶ)
 英名:loquat
 学名:Eriobotrya japonica
 バラ科ビワ属、常緑高木
 開花時期は11月~12月
 蕾は毛で覆われている
 花は白い五弁花、葯には毛が密に生えている
 花は両全花なので自家受粉が可能
 果実の成熟は5月~6月、黄橙色の実となる