歩けば楽し

楽しさを歩いて発見

  思い出を歩いて発掘

   健康を歩いて増進

ポプラの木質をイネの遺伝子で増強

2016-03-27 | 園芸
 木は、セルロース、ヘミセルロース、リグニンが主要成分で、細胞学的には二次細胞壁が蓄積したものである。これら木質は草本植物でも茎の乾燥重量の半分以上を占め、植物が直立するために欠かせない。
 近年、地球温暖化抑制や枯渇する化石燃料を代替するため、植物由来の燃料や材料の開発が進められている。しかし、現在の植物由来バイオエタノールやバイオマテリアルは、食糧生産との競合が問題となっている。このため、食糧ではない木質を原料とした第二世代のバイオエタノールやバイオマテリアルの開発と普及が期待されている。
 産業技術総合研究所などの研究グループが、イネの遺伝子を使ってポプラの木質を大幅に増強する技術を開発と発表した(1月29日)。ポプラは落葉広葉樹で、成長が速いが材質は柔らかく用途が限られていた。これにより、高い強度の木材や環境に優しい燃料・材料の開発につながると期待される。
 イネの木質(茎)の成長を制御している「OsSWN1転写因子」と呼ばれる遺伝子に、木などの木質生産を活性化する働きがあることに着目。この遺伝子をポプラに導入する技術開発に成功した。これにより、ポプラの木質の密度は約4割、強度は約6割高まった。
 この技術を世界の木質生産用樹木の約20%に適用し、バイオエタノールの生産効率を50%向上させることができれば年間約4,000万トンの二酸化炭素(CO2)を削減する効果がある、と言う。

 今日は雲が少ない晴れ。風も穏やかなので、日当たりのいい場所では小春日和。
 いつもの散歩道で見つけた”キブシ”の花。枝にはまだ葉がなく、淡黄色の花を沢山つけた穂状花序が垂れ下がっている。花は丸くプックリとしている。”キブシ”は雌雄異株で、外見で雌雄の区別は難しい。雄花は淡黄色、雌花はやや緑色を帯びる、と言うが分からない・・。因みに、キブシの花は早春の山菜として、おひたし・天ぷらにして食べることができる。
 名(キブシ:木五倍子)の由来は、果実をタンニンを多く含み染料の原料である五倍子(ふし、ヌルデの虫こぶ)の代用として使ったから。
 キブシ(木五倍子)
 別名:木藤(きふじ)、豆五倍子(まめぶし)
 キブシ科キブシ属
 落葉低木、雌雄異株
 日本固有種
 開花時期は3月~4月
 葉が出る前に、薄黄色の釣鐘型小花(1cm以下)が葡萄の様に垂れ下がって咲く
 果実は径1cm程の卵形・球形で、熟すと黄褐色になる