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4億年前の酸素急増、「コケが供給源」の新説発表

2016-09-11 | 生活
 地球の酸素は、25億年~23億年前大酸化イベント(GOE:Great Oxidation Event)現象で初めて地球の大気中に恒久的な蓄積が起こったとされる。この時期には、光合成生物の活動が非常に活発となり、現在の大気酸素量の数倍から20倍という膨大な酸素が放出されたとも言われている。放出された酸素は、表層の物質を酸化し海底などに沈下した。
 大気中の酸素濃度が現在の水準に到達したのは約4億年前だとされる。これが地球に初の安定した酸素の供給源をもたらし、知的生命体の繁栄を可能にした。酸素濃度の上昇をもたらしたのは森林、とする説が提唱されている。
 米科学アカデミー紀要(PNAS:Proceedings of the National Academy of Sciences)に発表された研究論文は、約4億7000万年前に始まったコケの増殖だった、との説(8月15日発表)。
 研究チームは、コンピューターシミュレーションを用いて、過去の変化を再現し、コケ・地衣類が約4億4500万年前までに、地球の酸素の約30%を生成していた可能性があるとの推論に至った。コケの増殖に伴い、堆積岩に含まれる有機炭素の量が増加し、大気中の酸素濃度が急上昇したのだという。論文の共同執筆者で、英エクセター大学(University of Exeter)のティム・レントン(Tim Lenton)教授は「控えめな存在であるコケの大発生が起きなければ、今日の地球に人間が一人も存在しなかった可能性がある」と話し、今回の研究では、最初期陸生植物の生産性が驚くほど高かったことと、これらの植物が地球大気の酸素含有量を大幅に増加させたことが示唆されたと説明した。

 曇り、時々霧雨となる。
 昨年の今頃、道沿いの空き地で、”ゲンノショウコ”の花を見た。今年はどうかな、と思って探したら小さな白い花が咲いている。咲き終わって実になり出したのもある。花色は白色で、日本の西では紅色の花、東では白花が多いと言う。・・そう言えば、紅色の花は見ることがない(東北だから)。
 ”ゲンノショウコ”は、昔から下痢止めの薬草として使われ、センブリ・ドクダミとともに民間薬としてよく知られている。根・茎・葉・花などを干し煎じて下痢止め・胃薬とし、茶としても飲用する。名(ゲンノショウコ:現の証拠)の由来は、飲めばすぐに薬効が現れるから、と言う。別名に神輿草(みこしぐさ)があるが、これは「実」の形がお神輿の屋根に付く飾りの形に似ているから。
 ゲンノショウコ(現の証拠)
 別名:神輿草(みこしぐさ)、玄草(げんそう)
 学名: Geranium thunbergii
 フウロソウ科フウロソウ属
 多年草
 開花時期:7月~10月
 葉は掌状、3~5の中~深裂する
 花色は白色~赤紫色、花径は1.5cm位の5弁花
 雄しべは10本、雌しべの花柱の先は5つに裂けてる