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日本の石に「ひすい」選定、日本鉱物科学会の記念事業

2016-09-25 | 地質
 日本鉱物科学会は、ひすいを「日本の石(国石)」に選定した(9月24日)。学会が9月1日付で一般社団法人化したことを受けた記念事業の一環として企画されたもので、金沢市での総会で、会員(約120名)が投票して決めた。
 学会は11種の候補から、会員以外の意見も募って5種(花崗岩、輝安鉱、自然金、水晶、ひすい)に絞り込み、この日の投票に臨んだ。上位2種(水晶、ひすい)で決選投票がおこなわれ、「ひすい」が選ばれた。
 「ひすい」が日本の石(国石)にふさわしい条件として、学会は
  1、日本でも採れる宝石として有名
  2、有名な緑に加えてラベンダー色などの多様性と半透明の風合い
  3、世界で最古のひすい文化(約7千年前)となったこと・・などを挙げている。
 学会の土山明会長は「石は地球の変遷を研究する上で重要な資源だ。翡翠を通じて石に関心を持ってほしい」と話した。
 ◆ひすい
 ひすい(翡翠)は「硬玉:ヒスイ輝石」と「軟玉:ネフライト」の2種類があり、化学的にも鉱物学的にも異なる物質である。宝石としてのひすい(翡翠)は50%以上のヒスイ輝石が含まれたヒスイ輝石岩を指す。それ以外のものは基本的には資産価値に乏しいとされている。一般にひすい(翡翠)は、特に断わりのない限りヒスイ輝石岩を言う。
 新潟県糸魚川市が2008年に「市の石」に
 日本地質学会が2016年5月に「新潟県の石」に選んでいる。
 ◆世界の国石(ひすい)
 国名  由来
 日本  縄文時代から宝飾品などとして使われてきたことから。
 中国  ヒスイは産出しないが、古くから珍重されてきた歴史があることから。
 ニュージーランド  ヒスイ(ネフライト)の産地。マオリの人々が古くから親しむ石だったことから。

 天気は曇り~腫れ。畑は雨の日が続いた影響がまだ残っている。秋野菜の準備はまだだ。
 道路沿いに植えられている”ナナカマド”。黄色の実が沢山付いている。秋が深まるにつれ、実は赤くなり、紅葉する・・とても綺麗。この姿から、別名”ヤマナンテン(山南天)”と呼ばれる。”ナンテン”と比べると、”ナナカマド”が”ナンテン”より、樹高・葉・花径・実など全体的に大きい。
 名(ナナカマド)の由来には諸説ある。有力な説は「堅い木で七度竃(かまど)にくべても燃えない」との説。ナナカマドの木は極上備長炭となる事が知られている。他の説に「7日ほど炭窯(すみがま)で焼くと良質の硬炭ができる木」からの説がある・・この説が妥当かな。
 ナナカマド(七竈)
 別名:山南天(やまなんてん)
 バラ科ナナカマド属
 落葉小高木
 北海道~九州、朝鮮・樺太・南千島に分布
 開花時期は5月~7月
 枝先に複散房花序を出し、白い小さな花が沢山咲く
 花弁は5枚、花色は白
 成実期は9月~11月、球形の果実(径は数mm)
 秋には紅葉し、とても美しい