歩けば楽し

楽しさを歩いて発見

  思い出を歩いて発掘

   健康を歩いて増進

インフルエンザワクチンをタバコの葉で、1ヵ月で製造

2016-03-13 | 医学
 インフルエンザワクチンの製造は、一般に鶏卵を使ってウイルスを培養する。この方法では半年かかる。昆虫の細胞などを使って培養する方法もあるが、製造に3ヵ月程かかる。
 田辺三菱製薬はタバコの葉を使って作るインフルエンザワクチンを開発した。2018~19年度にも実用化すると言う。タバコに特定の遺伝子を組み込み、抵抗力をつけるために必要な成分を作らせる。タバコは成長が早く、葉の収量も多い。葉を刈り取って精製して1ヵ月の短期間でワクチンを作る。米国・カナダで安全性や有効性を確かめる第2段階の治験がほぼ終了し、年内にも進む見通し、との事。年毎に流行する型が変わる季節性インフルに素早く対応できる。ウイルスを使わないため、投与時の感染リスクも抑えられると見ている。
 タバコの葉を使った手法は、致死率の高い強毒性の鳥インフル、中国などで感染が相次いだ「H7」と呼ぶ新型インフルのワクチンの治験も進行中。インフル以外でも重篤な下痢などを引き起こすロタウイルス、狂犬病ウイルスなどのワクチンも開発している。

 雲が多いが晴れ。風はなく穏やか。
 ”フクジュソウ”が咲いている。春を告げる花の代表であり、春がやって来た。新春を祝う花でもあり、元日草(がんじつそう)とか朔日草(ついたちそう)と呼ばれる。南天(難転)の実と福寿草(招福+長寿)の花とで、”難を転じて福となす”の縁起ものである。
 江戸時代からの古典園芸植物で、多数の園芸品種が作られている。根・茎には毒(アドニンという成分)があり、新芽頃のフキノトウと間違って食べないように。
 フクジュソウ(福寿草)
 別名:元日草(がんじつそう)、朔日草(ついたちそう)
 キンポウゲ科フクジュソウ属
 多年草
 開花時期は2月~4月
 花色は基本的に黄色(黄金色)、花径は数cm
 園芸種では花色に白・紅・橙があり、八重咲き・菊咲き・三段咲きがある


東日本大震災から今日で5年

2016-03-11 | 日記・エッセイ・コラム
 東日本大震災から今日で5年がたつ。
 被害状況
  発生日:2011年3月11日 午後2時46分
  震源地:三陸沖
  規 模:マグニチュード(M)9.0
  最大震度:7 (栗原市)
  津 波:最大波高9.3m以上 (相馬市)
  死 者:1万5894人(10日現在)
  行方不明者:2561人
  現在の避難者数:約11万4000人 (16年2月、復興庁)
  プレハブ仮設住宅入居者数:5万7677人 (16年2月)
 再生への道は長い。・・亡くなった方に合掌。

子供の「教育資金」に不安、8割の親が回答

2016-03-10 | 受験・学校
 ソニー生命保険による「子供の教育に関する調査」(3月2日発表)。調査は大学生以下の子供がいる20歳~59歳の男女からWebで1~2月に実施し、千人が回答。
 これによると
 ○1人目の子供の将来に関して(複数回答)
  教育資金に不安があると回答:79.4%
  就職活動に不安:76.4%
  受験・進学に不安:75.3%
  インターネットや会員制交流サイト(SNS)の利用:64.7%
  学校生活:52.2%
 ○教育資金が不安である理由は(複数回答)
  どのくらい必要となるか分からない:54.5%
  収入の維持や増加に自信がない:46.2%
  消費税10%への増税:45.1%
  社会保険料の負担増:30.4%
 ・・ソニー生命は「最近の景況感が思わしくないことも影響しているのではないか」としている。
 ○未就学児童の親に子供が小学生から社会人になるまで必要だと思う教育資金は
  平均で1,136万円  2015年は1,156万円・2014年は1,229万円
 ○子供を大学などへ進学させるための教育資金の準備方法は
  学資保険:60.6%
  銀行預金:49.5%  学資保険は年々割合が上昇
  奨学金:4.8%、教育ローン:2.4%  利用率は低い

 天気は晴れ。風があり、気温も低いので寒い。
 街路樹の”アセビ”が咲き出した。釣鐘のような小さな花が沢山咲いている。白花は満開に近く、赤花はまだ半分程が蕾の状態だ。”アセビ(馬酔木)”の花は基本的に白色で、赤みを帯びる花を”アケボノアセビ(曙馬酔木)”と呼ぶようだ。”アケボノアセビ”の赤味が強い園芸種を”ベニバナアセビ(紅花馬酔木)”と区分する、と言うが、どの程度の赤みで区分するのかは、私には判らない。
 ”アセビ”は、葉・花・樹皮に強い毒(神経毒-アセボトキシン)がある有毒植物。アセビを「馬酔木」と書くのは、牛馬が葉などを食べると麻痺(酒を飲んだ様な酩酊状態)するからと言う。名(アセビ)の由来には諸説あるが、足廃(あしひ、あしい)や悪実(あしみ)からなどの説がある。足廃(あしひ)とは足が病気になった状態で、これも誤食による麻痺からである。
 アセビ(馬酔木)
 別名:馬酔木(あしび)、馬酔木(ばすいぼく)
 学名:Pieris japonica
 ツツジ科アセビ属
 原産地は日本
 常緑広葉樹低木・中高木
 開花時期は3月~5月
 花色は白色が基本、赤みのある花もある


ジカウイルス作製に成功、ワクチン開発にも期待

2016-03-09 | 医学
 国立感染症研究所の田島茂主任研究官らのチームは、中南米などで流行が拡大している感染症「ジカ熱」の原因となるジカウイルス(クローンウイルス)の作製に成功した(2月23日の報道)。感染研によると、ジカウイルスの作製は世界初と言う。このウイルスを利用すれば、ジカウイルスと近い日本脳炎・黄熱のウイルスに対するワクチンと同じ作り方で、ジカ熱のワクチンを作ることが可能、との事。
 過去にアフリカで流行したジカ熱のウイルスから遺伝子(RNA:リボ核酸)を取り出し、人工的に増やしたり情報の一部を書き換える。これを大腸菌に注入し、大腸菌で数を増やし、哺乳類の培養細胞に入れる手法でウイルスを作製した。培養した細胞に入れることで、ジカ熱ウイルスと同じ性質を持つクローンが作製される。中南米で流行しているジカ熱ウイルスを再現し、今後ワクチン開発への活用が期待される。
 ◆ジカウイルス(英: Zika virus)
 ジカウイルスは、フラビウイルス科に属する+鎖のRNAウイルスの1種。
 1947年、ウガンダにあるジカ森のアカゲザルから初めて分離された。

 曇り。夕方から雨か雪の予報。気温も低い。
 ”クリスマスローズ”が咲いていた。花は下向きに咲き、上からは花びら(花弁)しか見えない。・・クリスマスローズの花びら(花弁)に見えるのは萼(がく)・・花びらは退化して小さな蜜腺(ネクタリー)となり、おしべの付け根を囲むような形で小さく残っている。花の中心は雌しべ、その外に雄しべ・蜜腺・萼となる。
 ”クリスマスローズ”と呼ぶのは、クリスマスの頃に開花する「ヘレボルス・ニゲル」だけを指した呼称である。日本の園芸市場では、クリスマスの頃ではなく春に開花する「レンテン・ローズ」と呼ばれる「ヘレボルス・オリエンタリス」なども「クリスマス・ローズ」の名前で出回る。
 レンテンローズは、レント(Lent:受難節、復活祭(イースター)までの40日間)の頃、2月頃~3月頃に咲く。この種を元にして他種とで作られた園芸種はオリエンタル・ハイブリッドと呼ばれる。日本の気候に合い良く育つので広く普及している
 クリスマスローズ
 別名:雪起こし(ゆきおこし)
 キンポウゲ科ヘレボラス属
 多年草
 原産地はヨーロッパ、西アジア
 日本には明治の初めに入り、薬草として栽培
 開花期は12月~4月


水道管の12%は耐用年数超え、更新は進まず

2016-03-08 | 社会・経済
 厚生労働省の調査で、全国に敷設されている水道管の総延長66万163km(2014年度末時点で)うち、8万192km(12.1%)で既に耐用年数を超過していることが分かった(1月23日)。2014年度中に更新された水道管の割合は5000km程の0.76%に留まっている。このままのペースだと耐用年数を過ぎる水道管は2043度に56%に達すると予測される(厚労省)。
 昭和40年~50年代の建設投資ピークから、敷設管路の法定耐用年数とされる40年が経過した施設の更新が課題となっている。また、大規模災害に備えた施設の強靱化も求められている、と指摘されている。因みに、水道管の破損や水漏れなどのトラブルは2013年度に全国で約2万5000件発生している。
 これより、国・都道府県などに対し、水道事業者の広域連携を推進し、施設の更新や耐震化に必要な人材や財源の確保を推進するよう要請。国民生活を圧迫しない範囲で、必要に応じた値上げも含め水道料金を設定するよう求めている。

 午前は曇り、午後から晴れ。気温は上がった、4月の気温かな。
 散歩で見つけた”フユシラズ”の花。春が近くなって来た。冷たい風や雪にも負けずに咲き、真冬でも次々と花をつける・・名の由来。
 ”フユシラズ”はキンセンカ(金盞花)より古い時代に渡来したと言われ、ホンキンセンカ(本金盞花)とも呼ばれる。キンセンカ(金盞花)と同属で、キンセンカよりも小さい黄色の花を付け、ヒメキンセンカとも呼ばれる。
 フユシラズ(冬知らず)
 別名:姫金盞花(ひめきんせんか)、本金盞花(ほんきんせんか)
 キク科カレンデュラ属
 一年草(秋~翌春の越年性)
 原産地は地中海沿岸、10世紀頃の渡来と推測される
 主な開花時期は11月~5月
 花は径2cm位、花色は橙・黄色
 花は日が当ると開き、夜は花を閉じる

 


日本の清潔度(腐敗認識指数)は18位、トップはデンマーク

2016-03-07 | 社会・経済
 国際的に汚職・腐敗防止のために活動する非政府組織(NGO)トランスペアレンシー・インターナショナル(TI:Transparency International)は、世界の「腐敗認識指数2015」を発表した。この指数は公共部門での汚職レベルを0から100で数値化したもので、数字が高いほど「清潔度」が高い。腐敗認識指数は、各国の専門家や経済界のリーダーを含む独立機関を対象に実施した13種類の調査に基づくデータを集計して決定している。
 これによると、最も清潔な国はデンマーク(清潔度91)で、北欧諸国が高い。日本の清潔度は75で18位だった。因みに、米国の清潔度は76で16位、台湾30位(清潔度62)、韓国37位(清潔度56)。中国は反汚職運動中であるが、清潔度は37と83位。
 ◆腐敗認識指数 (データ更新日2016年1月27日)
  順位 国・地域   単位(pts)
 1、デンマーク    91.00
 2、フィンランド   90.00
 3、スウェーデン   89.00
 4、ニュージーランド 88.00
 5、オランダ     87.00
 5、ノルウェー    87.00
 7、スイス      86.00
 8、シンガポール   85.00
 9、カナダ      83.00
 10、イギリス     81.00
 10、ドイツ      81.00
 10、ルクセンブルク  81.00
  ・
 16、米国       76.00
 18、香港       75.00
 18、日本       75.00

 空は曇り。陽が出ず、気温も低くはない、春を感じさせない天気。
 でも、梅田川沿いの”サンシュユ”、花が今年も綺麗に咲き出した。満開ではないが、半分程は開いている。
 花が咲くのは、梅の花が咲く頃。葉より先に枝先に小さな黄色の花を沢山咲かせる。満開となった花の黄金色に輝く花姿から春黄金花(はるこがねばな)の別名がある。また、秋にはグミに似た楕円形で光沢のある果実を付け、秋珊瑚(あきさんご)の別名もある。江戸中期(享保七年:1722年)に朝鮮から渡来し、薬用植物として栽培された。名のサンシュユは中国名「山茱萸」を音読みしたもの。茱萸とはグミのこと。
 サンシュユ(山茱萸 )
 別名:春黄金花(はるこがねばな)、秋珊瑚(あきさんご)
 ミズキ科ミズキ属
 原産地は中国・朝鮮、薬用植物として18世紀に渡来
 落葉小高木
 開花時期は2月~4月
 実は秋にグミのような赤い実に熟す。滋養・強壮の薬効がある山茱萸酒を作ることができる


地質学の基準地に、「千葉時代(チバニアン)」の認定申請を準備

2016-03-06 | 地質
 地球の歴史は、大きな変化が見られた「ジュラ紀」などの時代区分がなされている。この時代は、大形恐竜・始祖鳥が出現した時代で、この地層が発達しているフランス~スイスに広がる「ジュラ山脈」から名付けられた。「ジュラ紀」などの固有の名称で呼ばれる地層が、特徴的に分布する地域を模式地(もしきち)と呼ぶ。
 地球の地磁気のN極とS極は歴史上幾度も交代している。国立極地研究所などの研究グループは昨年、「千葉セクション」と呼ばれる市原市田淵の養老川岸の地層は「約77万年前に起きた最後の磁場逆転を示す」と発表した。地磁気や年代測定など約40年間にわたる研究で、第四紀更新世中期(約12万6千年前~78万1千年前頃)と、カラブリアン期(約78万1千年前~約180万6千年前頃)の境界にあたる約77万2千年前頃の火山灰層と確認された。
 模式地には、世界で1ヵ所だけ、カラブリアン期と中期を区分する「ゴールデンスパイク(金杭)」が表示される。研究グループは今年秋にも、国際地質科学連合に市原の地層を候補申請する予定だ。同連合に承認されれば、「新生代第四紀更新世中期」が「チバニアン」と名付けられる。ライバルには、イタリア南部のモンテルバーノ・イオニコとビィラ・デ・マルシェ。選ばれれば、地質時代に初めて日本の地名が付けられることになる。

 朝から曇りがちの天気。風もなく穏やか。
 少し暖かかったから畑の雪は融けてない。そう言えば、今年(2016年)の啓蟄(けいちつ)は、昨日の3月5日であった。啓蟄は、二十四節気の第3。「啓」は「開く」、「蟄」は「虫などが土中に隠れ閉じこもる」意で、「啓蟄」で「冬籠りの虫が這い出る」(広辞苑)という意を示す、とあった。
 畑にはもう雑草が出始めている。なかでも、”ハコベ”が早く繁茂し、小さな花が咲いている。ハコベは、ナデシコ科ハコベ属の総称で、世界に約120種、日本には約18種あると言う。よく見られるハコベは、在来種の「ミドリハコベ」、近年の帰化種とされる「コハコベ」、大柄の「ウシハコベ」の3種で、これらの区別はなかなか難しい。この花が咲いているハコベは”コハコベ”のようだ。ハコベの花の花弁は5枚だが2深裂しているので10枚の様に見える。花柱(雌蕊の茎)はウシハコベは5本、他は3本で、茎が緑色なのはミドリハコベ、茎が淡褐色なのはコハコベ・・との区別から”コハコベ”(でしょ)。
 ハコベ(ミドリハコベ、コハコベ)は、日本では春の七草として食用にされてきた。しかし、世界的には小鳥が好む餌として利用され、英名:chick weed(ヒヨコの雑草)、別名:スズメグサ、ヒヨコグサとも呼ばれる。
 ハコベ(繁縷)
 別名:朝しらげ(朝日が出ると花が開くから)
 ナデシコ科ハコベ属
 一年草(越年草)
 開花時期は2月~9月


セクハラ被害、働く女性の3割が経験

2016-03-05 | 社会・経済
 厚生労働省が労働政策研究・研修機構に委託して行った調査で、働く女性の3割がセクシュアルハラスメントを経験したことがあるとしている(3月1日発表)。容姿や年齢を話題にされた事例が多く、被害者の半数以上は被害を訴えずに事実上泣き寝入りしていた。妊娠や出産を理由に不利益を被る「マタハラ」を経験した女性は2割を超えた。
 調査は昨年(2015年)9~10月、全国6500社で働く25~44歳の女性約2万6000人を対象に実施し、約4600人から有効回答を得た。インターネット上でも5000人から回答を得た。
 ○調査によると、
  セクハラ被害の経験がある:28.7%、雇用形態別では正社員が34.7%と最多
 ○セクハラの内容(複数回答)は、
  容姿や年齢、身体的特徴を話題にされた:53.9%で最多
  不必要に体を触られた・性的な話や質問をされた、が続いた。
  加害者は、「職場の直属の上司」が最多
 ○セクハラ被害に遭った後の対応は、
  我慢した・特に何もしなかった:63.4%と最多
  相手に抗議した:10.2%にとどまった。上司に相談した人や会社の相談窓口に訴えた人も少なかった。
 ○マタハラ被害に遭った人は21.4%。最も多かったのは、「休むなんて迷惑だ」「辞めたら?」など出産や育児休業などを問題視するような発言ケースが47%。
 厚労省によると、2014年度に全国の労働局に寄せられた相談はマタハラが約4千件、セクハラは約1万件。
 ◆セクハラ
 セクシャルハラスメント(英語: sexual harassment)の事。日本語で「性的嫌がらせ」という意味で用いられる。

 晴れ。気温は低くはない。
 ”アオキ”、赤くなった実を付けている。まだ鳥に食べられずに残っている。
 ”アオキ”は、日本の古来種。学名は”Aucuba japonica:アウクバ ヤポニカ”とある。名(アオキ:青木)の由来は、冬でも青々とした常緑の枝・葉からのアオキバ(青木葉)からと言う。
 因みに、抗菌作用があり昔から民間薬して用いられ、葉を焙って柔らかくして、火傷・腫れ物・虫刺されなどの妙薬とされた。
 アオキ(青木)
 別名:青木葉(あおきば)、ダルマノキ
 ミズキ科アオキ属
 常緑低木(樹高は1~3m程)
 枝は緑色、古くなると木質化し灰褐色
 開花時期は3月~5月
 雌雄異株で、枝先に紫褐色の小さな花が咲く
 果実は雌株に付く、実は1~2cm程の楕円形で深紅色となる
 果実が黄色のキミノアオキ、白色のシロミノアオキがある
 葉には、斑入の葉の園芸種もある


南鳥島近くの海底でコバルトリッチクラスト層を発見

2016-03-04 | 科学・技術
国立研究開発法人海洋研究開発機構と国立大学法人高知大学は、日本列島の南東約1,800km、南鳥島の南西方向の海底・拓洋第5海山でコバルトリッチクラストの調査を実施した所、海山の斜面にコバルトリッチクラスト層を発見した(2月9日発表)。
 海洋研究開発機構の無人探査機「かいこうMk-IV」による調査で、拓洋第5海山の斜面にコバルトリッチクラスト層を発見した。水深約4,500mの地点から厚さ約2~7cm、南方の水深5,500mの地点で幅30~40cm、厚さ約3~8cmの板状試料を多数採取した。世界で初めて5,500mを超える大水深の海山の斜面においてコバルトリッチクラストの存在を確認して研究用試料の採取に成功した。
 形成後時間が経過した古い海山の斜面には、海山を形成する玄武岩・石灰岩などの基盤岩を覆うように鉄・マンガン酸化物を主体とした厚さ数mm~10cm程のコバルトリッチクラストが広く分布している。これらは、希少金属(レアメタル)や希土類元素(レアアース)などを含む海底金属資源として注目されている。
 今後、採取したコバルトリッチクラスト試料を詳細に分析・解析することによって、日本周辺におけるコバルトリッチクラストの成因解明に関する研究を進め、海洋資源調査技術の開発につなげていく予定、との事。

 天気は晴れ。気温は低くはない。風はとても穏やかなので、散歩日和。
 いつもの散歩道の”マンサク”に花が咲いた。咲く日は、概ね2月末~3月始めだから、平年並みの開花かな。
 ”マンサク”は、”まんずさく:先ず咲く”の語源説がある様に春に先駆けて咲く。花が黄色(黄金色)で、枝に沢山咲くので”豊年万作の縁起担ぎ”からの説もある。因みに、名にマンサクと付く”ベニバナトキワマンサク””トキワマンサク”はトキワマンサク属であり属が異なる
 ”マンサク”は花は葉が出る前に咲き、枝の一か所に数個纏まり、花は強く香る。マンサクよりも花が一回り大きく黄色が濃い”シナマンサク”があるが、こちらは開花がマンサクより1ヶ月程早く、枯葉を付けている事が特徴である。
 マンサク(満作、万作)
 学名:Hamamelis japonica
 英名:Japanese witchhazel(魔女の榛(はしばみ)、との訳)
 日本の固有種
 マンサク科マンサク属
 落葉小高木
 開花時期は1月~3月
 花弁は鮮やかな黄色で長さ十数mmの細長く縮れたひも状、内側は帯赤紫色
 果実は果(さくか)で1cm程の卵状球形、光沢のある黒い種子を含む


最大の素数発見、2,233万8,618桁(49番目のメルセンヌ素数)

2016-03-03 | 科学・技術
 2^74,207,281-1  49番目のメルセンヌ素数
 米セントラルミズーリ大は、素数を研究しているカーチス・クーパー教授(計算機科学)が、過去最大となる約2,233万桁の素数を発見した(2月21日発表)。クーパー教授は、世界中のコンピューターをつなげて素数を探すプロジェクト「GIMPS」のメンバー。「メルセンヌ数:2^n-1」から素数を見つける方法で素数を探している。
 同大には、賞金としてGIMPSから3000ドルが支給される。1億桁以上の素数の発見者には、賞金5万ドルが与えられると言う。
 ◆素数
 素数とは、1とその数字以外では割り切れない自然数。
 2、3、5、7、11・・・などで無限にあることが分かっている。しかし、どの数が素数なのか規則性が解明されておらず、大きな素数の発見は非常に難しい・・現在の所、数字を一つづつ検証するしかない。
 因みに、素数は暗号(RSA暗号:桁数が大きい合成数の素因数分解の困難さを使った公開鍵暗号の一つ)に用いられる。

 天気は曇り。風があり、時々小雨が舞う。午後から晴れ。
 今日は3月3日、桃の節句、雛祭り。「節」とは季節の節目(古代(唐)中国の暦から)である。この中で奇数(陽)の重なる月日が”陰”となるとし、5節句を邪気を祓う行事とした。「節句」は奈良時代に伝来し、平安時代から行事があった。数ある節句から江戸幕府が五節句に整理し祝日として制定した。明治初めに廃止されたが、日本の季節行事として現代も残る伝統文化である。
 節句の月日は旧暦(和暦:太陰太陽暦)である。現在は新暦(現在の暦、太陽暦:グレゴリオ暦)の3月3日で行われることが多いが、旧暦では1月25日(2016年)であり、桃の節句と言われる「桃の花が咲く」にはまだ寒くて早い。
 ★日本の五節句
  1月7日 人日(じんじつ)の節句      七草の節句
  3月3日 上巳(じょうし、じょうみ)の節句 桃の節句、雛祭り
  5月5日 端午(たんご)の節句       菖蒲の節句
  7月7日 七夕(しちせき、たなばた)の節句 七夕祭り
  9月9日 重陽(ちょうよう)の節句     菊の節句
 宮城野区文化センターの雛祭りの雛壇、15人揃い7段飾り
  (雛人形は、内裏雛・三人官女・五人囃子・随身・仕丁)


加齢での薄毛、小さくなる毛根部分

2016-03-02 | 医学
 東京医科歯科大学の西村栄美教授らの研究チームは、「加齢で毛が生え難くなるのは、たんぱく質の一種のコラーゲンが減り、毛を生やす器官が縮小するため」(2月5日発表)。
 加齢で薄毛になる仕組みを解明するため、毛を生み出す細胞を作る「幹細胞」に着目した。「幹細胞」は、年齢が若いうちは毛を生み出す細胞を作り続けるが、加齢で作る能力が低下し、幹細胞がフケやアカ(垢)となって皮膚からはがれ落ちることがわかった。加齢で徐々に毛根が小さくなり、それにより、生えてくる毛も細くなって最終的には生えなくなる。毛根が小さくなるのは、男性の特徴と考えられてきたが、今回の研究で、性別に関係なく加齢で小さくなることもわかった。
 マウス実験では、老化で幹細胞のDNAに傷が残り、「17型コラーゲン」を分解する酵素が多く出るようになっていた。「17型コラーゲン」が分解されて減少すると、毛包が小さくなる。これの減りを抑えることで、薄毛の進行を抑えられ、西村教授は「5年~10年の間に治療薬ができれば」と言う。

 最高気温は数℃と昨日と同じく低くて寒い。天気は晴れ。
 雪を被った”ナンテン”の赤い実。赤と白と緑の色対比が綺麗だ。”ナンテン(南天)”は「難転・・難を転ずる」「成天」から厄除けの縁起木(吉祥木)として植栽される。・・玄関前に植えられていた。
 ナンテン(南天)
 別名:南天燭(なんてんしょく)、南天竹(なんてんちく)
 メギ科ナンテン属
 半常緑性の低木
 ナンテンは紅葉も実も美しいので庭園に良く使われる
 開花時期は6月~7月、花色は白色(中央は黄色)、花径は数mm
 果実は径6mm~7mm位、秋頃から色ずく
 果実の色は普通赤色、実色が黄白色のシロミナンテン、淡紫色のフジナンテン、橙色のウルミナンテンなどの園芸品種がある


消費電力3割減の有機ELディスプレイ用青色発光材料を開発

2016-03-01 | 科学・技術
 関西学院大学の畠山准教授らとJNC石油化学株式会社市原研究所の研究グループは、有機ELディスプレイ用青色発光材料を開発した(2月12日発表)。
 世界最高レベルの発光効率と色純度を持つ有機ELディスプレイ用青色発光材料「TADF材料のDABNA」で、市販の原材料から短工程で合成できるなどの優位性があり、消費電力を最大3割減らせる。材料は、ホウ素・窒素・炭素・水素と言うありふれた元素で、ホウ素と窒素の多重共鳴効果を利用している。発光スペクトルの半値幅が28nm、高色純度の蛍光材料をも凌ぐ世界最高レベルの色純度を持ちながら、発光効率最大100%に達するTADF材料「DABNA」の開発に成功した。量産技術を確立し、2~3年後をメドにスマートフォン向けに実用化を目指す。研究チームは今後、緑や赤の発光材料も開発する考え。
 ディスプレイの表示は赤・緑・青の3原色の合成を利用している。発光素子の色純度が低い場合、色再現性が悪く低画質になる。対策として、発光スペクトルから不必要な色を光学フィルタで除去し色純度を向上させるが、市販のスマートフォンの青色の発光スペクトルの半値幅約20~25nmに対し、蛍光材料は約40~60nmで発光効率が25~37.5%と低い。燐光材料は約60~90nm・熱活性化遅延蛍光(TADF)で約70~100nm、発光効率は高いがスペクトル幅が広いので除去する割合も増加し、実質的な効率は大きく低下する。

 朝起きたら銀世界。日の出が見えたかな、と思ったら直ぐに吹雪状態。1時間程で雪は止み、晴れの天気。気温はとても低い。