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  思い出を歩いて発掘

   健康を歩いて増進

100歳以上の方が6.5万人、87.6%が女性

2016-09-14 | 社会・経済
 国民の祝日である敬老の日は、9月の第3月曜日、9月19日。
 厚生労働省は敬老の日を前に、住民基本台帳に基づき、9月15日時点で100歳以上となる高齢者の数を9月1日現在で集計した(9月13日発表)。
 これによると、100歳以上の高齢者が全国に6万5692人で、前年(2015年)から4124人増え、46年連続の増加となった。今年度中に100歳になる方も3万1747人と過去最多となる。
 ◆100歳以上の高齢者
  男性:12.4%
  女性:87.6%(5万7525人)
 ◆最高年齢
 男性:東京都大田区の吉田正光さん、112歳
 女性:鹿児島県・喜界島(喜界町)の田島ナビさん、116歳
 ◆人口10万人当たりの100歳以上の高齢者(都道府県別)
 1、島根 96.25人(4年連続トップ)
 2、高知 87.93
 3、鳥取 84.84
 4、鹿児島 82.78
 5、香川 82.60
  ・
  全国平均 51.68人(前年より3.23人増)
  ・
 43、神奈川 39.19
 44、大阪 39.12
 45、千葉 38.27
 46、愛知 35.05
 47、埼玉 30.97(27年連続で最下位)
 ◆100歳以上の高齢者数
 厚生労働省の資料によると、100歳以上の高齢者数は、
  1963年(調査開始)には153人に過ぎなかった
  1981年に1,000人を超え
  1998年に10,000人を超え
  2012年に5万1376人と調査開始以来5万を越えた
  2015年に6万1568人と6万人を越え

 晴れ、雲が多い。気温は低く、最高気温23℃とか。風が強いと寒さを感じる。週末には又又台風接近だ。
 チョット遅咲きの”ノウゼンカズラ(凌霄花)”の花、青空に映える。塀からはみ出し、下へ上へと蔓が延びて花を咲かせている。
 名(ノウゼンカズラ:凌霄花)の由来に、漢名の「凌霄」の字音「りょうしょう」が転じて「のしょう→のせう」、のせうかずら→ノウゼンカズラとなった、の説がある。因みに、鉢植えなどでの”ヒメノウゼンカズラ”はノウゼンカズラ科テコマリア属と別属。
 ノウゼンカズラ(凌霄花)
 英名:Trumpet creeper、Trumpet flower
 ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属
 落葉つる性木本
  (気根を出し樹木などに付着する)
 原産地は中国、古くから薬として使われていた
  (漢方薬では花・樹皮を利尿・通経で利用)
 日本には平安時代(9世紀頃)に渡来
 開花時期は6月~9月
 花は茎の先に房状花序を付け、花冠はラッパ型で先が5片に裂けて開く
 花色は濃く鮮やかなオレンジ色
 結実はほとんど見ない


新聞協会賞に5件、「生前退位の意向」など

2016-09-12 | 生活
 日本新聞協会賞は、日本新聞協会が主催する新聞・通信・放送の賞である。
 1957年に創設。新聞協会に加盟するすべてのマスメディアを対象に、そのマスメディアの全体の信用と権威を高めるような活動を促すことを目指して表彰する。賞は3部門で、編集部門(ニュース、写真・映像、企画の3細分)、技術部門、経営・業務部門である。原則として毎年協会が指定した日までの1年間の業績に対して表彰をする。
 日本新聞協会は、2016年度の新聞協会賞5件を発表した(9月7日)。うち編集部門は4件である。
 編集部門
 1、日本放送協会の「天皇陛下『生前退位』の意向」のスクープ(報道局社会部副部長橋口和人)
 2、毎日新聞西部本社の「連続震度7『奇跡の救出』など熊本地震の写真報道」(編集局写真部和田大典)
 3、フジテレビジョンの「鬼怒川決壊『濁流に呑み込まれる家族』のスクープ映像」(FNN常総水害取材団フジテレビ報道ヘリチーム 代表・報道局取材撮影部長米川一成、総合技術局制作技術センター映像部鈴木健司)
 4、岩手日報社の「命の軌跡 ~東日本大震災5年 一連の報道~」(東日本大震災取材班 代表・編集局報道部長神田由紀)
 経営・業務部門
 5、中国新聞社の「中国新聞SELECTの創刊―新たな活字メディア戦略に挑む―」(代表・取締役経営企画局長北村浩司)

 朝は曇り、午後は小雨。気温は高くなく、最高気温23℃とか。一枚上着がいるね。
 お家の前の小さなお庭で、”クレオメ”が咲きだしている。咲きだしが少し遅れているのかな。開花時期は梅雨時で、花茎の先端に蝶のような花を咲かせる。長い雄しべが突出した姿が独特である。花弁の蝶が舞う様な姿から、西洋風蝶草(せいようふうちょうそう)とか、花が蕾の頃はピンクで、開花すると花弁が白くなるので、酔蝶花(すいちょうか)と呼ばれている。英名では長いおしべの連想か、”Spider flower”とか。
 クレオメ(Cleome)
 別名:西洋風蝶草(せいようふうちょうそう)、酔蝶花(すいちょうか)
 英名:Spider flower
 フウチョウソウ科クレオメ属
 一年草
 原産地は南アメリカ、明治初めに渡来
 開花時期は7月~10月
 花径は3~4cm程、花色は白・ピンク・紫などと複色


4億年前の酸素急増、「コケが供給源」の新説発表

2016-09-11 | 生活
 地球の酸素は、25億年~23億年前大酸化イベント(GOE:Great Oxidation Event)現象で初めて地球の大気中に恒久的な蓄積が起こったとされる。この時期には、光合成生物の活動が非常に活発となり、現在の大気酸素量の数倍から20倍という膨大な酸素が放出されたとも言われている。放出された酸素は、表層の物質を酸化し海底などに沈下した。
 大気中の酸素濃度が現在の水準に到達したのは約4億年前だとされる。これが地球に初の安定した酸素の供給源をもたらし、知的生命体の繁栄を可能にした。酸素濃度の上昇をもたらしたのは森林、とする説が提唱されている。
 米科学アカデミー紀要(PNAS:Proceedings of the National Academy of Sciences)に発表された研究論文は、約4億7000万年前に始まったコケの増殖だった、との説(8月15日発表)。
 研究チームは、コンピューターシミュレーションを用いて、過去の変化を再現し、コケ・地衣類が約4億4500万年前までに、地球の酸素の約30%を生成していた可能性があるとの推論に至った。コケの増殖に伴い、堆積岩に含まれる有機炭素の量が増加し、大気中の酸素濃度が急上昇したのだという。論文の共同執筆者で、英エクセター大学(University of Exeter)のティム・レントン(Tim Lenton)教授は「控えめな存在であるコケの大発生が起きなければ、今日の地球に人間が一人も存在しなかった可能性がある」と話し、今回の研究では、最初期陸生植物の生産性が驚くほど高かったことと、これらの植物が地球大気の酸素含有量を大幅に増加させたことが示唆されたと説明した。

 曇り、時々霧雨となる。
 昨年の今頃、道沿いの空き地で、”ゲンノショウコ”の花を見た。今年はどうかな、と思って探したら小さな白い花が咲いている。咲き終わって実になり出したのもある。花色は白色で、日本の西では紅色の花、東では白花が多いと言う。・・そう言えば、紅色の花は見ることがない(東北だから)。
 ”ゲンノショウコ”は、昔から下痢止めの薬草として使われ、センブリ・ドクダミとともに民間薬としてよく知られている。根・茎・葉・花などを干し煎じて下痢止め・胃薬とし、茶としても飲用する。名(ゲンノショウコ:現の証拠)の由来は、飲めばすぐに薬効が現れるから、と言う。別名に神輿草(みこしぐさ)があるが、これは「実」の形がお神輿の屋根に付く飾りの形に似ているから。
 ゲンノショウコ(現の証拠)
 別名:神輿草(みこしぐさ)、玄草(げんそう)
 学名: Geranium thunbergii
 フウロソウ科フウロソウ属
 多年草
 開花時期:7月~10月
 葉は掌状、3~5の中~深裂する
 花色は白色~赤紫色、花径は1.5cm位の5弁花
 雄しべは10本、雌しべの花柱の先は5つに裂けてる


自然公園「日本ジオパーク」に4地域を新たに認定

2016-09-10 | 地質
 ジオパーク(英: geopark)とは、ジオ (geo- 、earth(地球)の意の連結形) に関わる様々な自然遺産(地層・岩石・地形・火山・断層など)を含む自然豊かな公園で、自然に親しむための公園である。
 日本ジオパーク委員会は、日本ジオパーク認定申請地域審査の結果を発表した(9月9日)。新たに認定したのは、4地域で、下北(青森)、鳥海山・飛島(秋田、山形)、筑波山地域(茨城)、浅間山北麓(群馬)である。既に認定済みの箱根(神奈川)の領域拡大も認めた。下北、鳥海山・飛島、浅間山北麓は火山活動で形成された地質・地形・景観が特徴。筑波山地域には霞ケ浦周辺地域も含まれる。
 これより、日本ジオパークは43地域(世界認定8地域を含む)となった。
 詳しくは、日本ジオパークネットワーク(http://www.geopark.jp/)に

 晴れ。畑はまだまだ湿気が多く、泥濘状態。
 空地は雑草でジャングル状態。見つけた、黄色の花が咲いている。”キンミズヒキ”で、細長い細茎の先に、穂状に黄色の小さな五弁花である。花はもう終わりなのか実も沢山付いている。この果実の表面には鍵形の棘があり、小動物や衣類などに付着するので、ヒッツキグサ(引っ付き草)とも呼ばれる。
 名(キンミズヒキ:金水引)の由来は、草姿がミズヒキ(水引、タデ科タデ属)似ており、花の様子が黄金色の金糸に見えるからと言う・・なるほど。
 キンミズヒキ(金水引)
 別名:引っ付き草、龍牙草(りゅうげそう)、仙鶴草(せんかくそう)
 英名:Hairy Agrimony
 バラ科キンミズヒキ属
 多年草、丈は0.4m~1.5m
 原産地はアジア、日本など
 開花時期は7月~10月
 花は径数mm~10mm程、黄色の5弁花で細長い花穂に沢山付く
 花後に果実ができる
 果実は宿存咢の内側にでき、咢の縁には内側に曲がった刺毛があり、この刺毛が衣類などに附着する


第16回シルバー川柳の入選作品を発表

2016-09-09 | ブログ
 公益社団法人全国有料老人ホーム協会は、”第16回シルバー川柳”の入選作品を発表した(9月8日)。今年は8,876作品の応募があり、各会員ホームの入居者180名の投票により、20作品を入選作として選出した。
 高齢者である私も、いつもながら作品には、実感・共感させられる。
 ◆応募状況
 応募総数:8,876作品
 応募者年齢:平均年齢71.4歳(40歳未満の応募者は全体の2.5%)
       最年長:101歳(男性) 最年少:8歳(女児)
 応募者男女比:男性57.7% 女性41.5%
 (社)全国有料老人ホーム協会 川柳
    http://www.yurokyo.or.jp/news/silversenryu.html
 ◆入選作品     ※敬称略・順不同
  ポックリと逝きたいくせに医者通い 堀江正一(男性/栃木県/68歳/無職)
  気が付けば母のとし超え我を知る  井上親子(女性/山梨県/78歳/無職)
  絵手紙でいい味出してる震える字  角森玲子(女性/島根県/48歳/自営業)
  「やめとくれ」ただの寝坊で脈とられ くずれ荘の管理人(男性/大阪府/49歳/会社員)
  こんにちは思い出せずにさようなら 山本芳子(女性/大阪府/73歳/主婦)
  希望なし目標なくて自由あり    かつ子(女性/山形県/83歳/無職)
  あれよあれそれよそれよと答え出ず 毛利勝(女性/愛媛県/81歳/主婦)
  猫までが妻の真似して俺またぐ   見辺千春(男性/東京都/69歳/契約社員)
  クラス会それぞれ持病の専門医   荒木貞一(男性/北海道/73歳/無職)
  ボケもよい昨日のケンカもう忘れ  桑村宗次(男性/岡山県/72歳/無職)
  金よりも大事なものが無い老後   梶政幸(男性/千葉県/51歳/自営業)
  見栄と欲捨ててしまえば生き仏   原好英(男性/静岡県/91歳/無職)
  チンをして出すの忘れて冷蔵庫   山本加代子(女性/岩手県/67歳/主婦)
  金が要る息子の声だが電話切る   浜乙女(女性/神奈川県/72歳/主婦)
  飼犬が徘徊防止に付いて来る    石川昇(男性/東京都/63歳/パート)
  この歳で止めてどうする酒たばこ  永田寿道(男性/岡山県/67歳/農業)
  やっと立ち受話器を取れば電話切れ 井堀雅子(女性/奈良県/63歳/無職)
  ハグされてこわい私の骨密度    澄っ子ぐらし(女性/徳島県/41歳/会社員)
  五郎丸まねて念仏かと訊かれ    カバの妻(女性/北海道/55歳/パート)

 晴れ、雲が多い。最高気温30℃位と暑さがぶり返す。
 街路樹の”ヤマボウシ”に赤い実が付いている。木の下を見たら沢山落ちている・・台風で風が強かった。落ちている赤い実を割って食べて見たら甘かった。・・誰も拾う人もいない。果実は球形(径2cm前後m)の集合果で、秋に赤く熟す。近縁にハナミズキ(別名アメリカヤマボウシ)があるが、ハナミズキの果実は集合果ではなく、個々に分離した果実である。
 ”ヤマボウシ”は、春の花、秋の赤い果実と紅葉にと色彩豊かに楽しめる樹で、庭木や公園・街路樹などに利用される。
 名(ヤマボウシ:山法師)の由来は、中心の丸い花穂を坊主頭に、白い総包片が白い頭巾を連想させ、これを比叡山延暦寺の「山法師」になぞらえたことから。別名に、山桑(やまぐわ)があるが、果実の表面が桑の実の様にブツブツしているから。
 ヤマボウシ(山法師、山帽子)
 別名:山桑(やまぐわ)
 ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属
 落葉中木
 開花時期は6月~7月
 秋の紅葉は綺麗で、丸い赤い実も熟す


15歳~39歳の引きこもり54万人、人数減少するも長期・高年齢に

2016-09-08 | 資格・転職・就職
 内閣府は、学校や仕事に行かず、半年以上自宅に閉じこもっている15歳~39歳の「引きこもり」の人が、全国で54万1千人(推計)いるとの調査結果を発表した(9月7日)。
 調査は、内閣府が去年(2015年)12月に、全国の15歳~39歳の男女5000人を対象にアンケート形式で行い、回答を3,115人(62.3%)から得た。「引きこもり」の定義は、「趣味の用事の時だけ外出する」・「近所のコンビニなどには出かける」・「自室からほとんど出ない」との状態が6ヵ月以上続く人とし、回答者の1.57%がこれに該当した。推計はこの該当率から行った。
 初めての前回調査(2010年)から約15万人減ったが、50万人を超えている。これにより、「引きこもり」の長期化・高年齢化の傾向が分かる。前回調査からの減少は、スクールカウンセラーの配置など「政府の取り組みの効果が出ているのではないか」(内閣府)としている。ただし、40歳以上を含んでない・主婦などの女性を排除してる・などとの詳細な実態把握の必要性を指摘する声もある。
 引きこもりの状態になった年齢
  14歳以下:12.2%
  15歳から19歳:30.6%
  20歳~24歳:34.7歳(前回調査より13%増)
  25歳~29歳:8.2%
  30歳~34歳:4.1%
  35歳~39歳:10.2%(前回調査より倍増)
 引きこもりの状態になってからの期間
  6ヵ月~1年:12.2%
  1年~3年:12.2%
  3年~5年:28.6%
  5年~7年:12.2%
  7年以上:34.7%(前回調査16.9%より倍増)
 引きこもりの状態になったきっかけ(上位5つ、複数回答)
  不登校(小学校・中学校・高校)
  職場になじめなかった
  就職活動がうまくいかなかった
  人間関係がうまくいかなかった
  病気

 曇り、9時過ぎから雨。最高気温25℃位と暑くはない。またまた台風がやって来る。
 塀に絡みついた”センニンソウ”の花。日当りの良い山野に自生すると言うが、これは鉢植えである。沢山の白い花が付いている。花弁に見えるのは萼片が発達したもので、本当の花弁ではない(キンポウゲ科の特徴である)。果実には先端に白い羽毛様が付き、このモジャモジャヒゲを仙人のヒゲに見立てた・・名の由来。因みに、”センニンソウ”は有害植物であり、馬も食べないので、”馬食わず(うまくわず)”の別名がある。
 センニンソウ(仙人草)
 別名:馬食わず(うまくわず)
 学名:Clematis terniflora
 キンポウゲ(金鳳花)科センニンソウ属
 花の形態は似てないが、園芸用のクレマティスの仲間
 蔓性半木本性植物(常緑多年草?)
 開花時期は8月~9月
 花径2cm~3cm、花被片は白色で4枚
 果実に白い羽毛様が付く


本年(2016年)の司法試験合格者は1,583人、3年連続で2000人以下

2016-09-07 | 資格・転職・就職
 法務省は2016年の司法試験合格者を発表した(9月6日)。
 合格者は1,582人で、昨年の1,850人より267人減り、3年連続で2000人を下回った。因みに、政府は2002年の閣議決定「年間合格者3,000人程度」の目標を半減の1,500人程度とする改革案をまとめている(H27.6)。
  合格者:1,5830人(昨年は1,850人、一昨年は1,810人))
      男性は1,212人(昨年は1,451人)、女性は371人(昨年は399人)
  合格者の平均年齢:28.3歳(最年長は66歳、最年少は21歳)
  合格率:22.95%
      予備試験経由の合格率は61.5%(235人)、昨年の合格率は61.8%(186人)
 ◆2016年の司法試験合格者数
     合格者数(合格率%)
 慶応大  155人(44.29)
 早稲田大 152人(35.85)
 東京大  137人(48.07)
 中央大  136人(29.44)
 京都大  105人(47.30)
 一橋大   63人(49.61)
 大阪大   42人(26.75)
 神戸大   41人(32.28)
 九州大   36人(28.80)

 早朝は雨。日の出時には曇り。夕方に雨の予想。
 今日は白露(はくろ)、二十四節気の第15。季節としては「大気が冷えてきて、露ができ始めるころ」・・残暑が厳しいから実感が薄い。
 畑の”ニラ”に花が咲いており、種ももう出来ている。漢方では乾燥した種子「韮子(きゅうし)」を強精・下痢止めなどに用いる。
 ニラには独特の匂いがある。この匂いの原因物質は硫化アリル(アリシン)などの硫黄化合物である。この独特の匂いから、名(ニラ)の由来に”においきらう(香嫌)”から”ニラ”に変化した説がある。食べて美味しいから”みら(美辣)”が”ニラ”となった説もある。古い時代(古事記・万葉集)では加美良(かみら)・久々美良(くくみら)→みら、と呼ばれている。因みに、「韮」は春の季語で、「韮の花」は夏の季語である。
 ニラ(韮、韭)
 ユリ科(ヒガンバナ科)ネギ属
 多年草
 緑黄色野菜
 原産地は東アジア
 史前帰化植物、古い時代(弥生時代?)に渡来
 開花時期は8月~10月
 花は半球形の散形花序で白い小花を沢山付ける
 花弁が6枚に見えるが、花弁は3枚で苞が3枚
 子房には黒色の小さな種ができる


トリクロサンなど殺菌剤の抗菌石鹸、米で「効果に根拠ない」と販売禁止

2016-09-06 | 健康・病気
 米食品医薬品局(FDA:Food and Drug Administration)は、抗菌作用のあるトリクロサンなど19種類の殺菌剤を含む抗菌せっけんやボディーソープなどを販売禁止にすると発表(9月2日)。通常の石鹸より殺菌効果があるという根拠がなく、長期使用の安全性も検証されていないとしている。
 規制対象となったのは、トリクロサン、トリクロカルバンなど殺菌剤を含む石鹸・ハンドソープ・ボディーソープなど(含むのには、歯磨き・ガムもある)。トリクロサンは殺菌効果などをうたう液体抗菌製品の93%に含まれており、2000種以上が販売されていると言う。日本では1990年代に病原性大腸菌O157の被害が広がると抗菌剤に注目が集まり、トリクロサンが配合された薬用せっけんなども広く使われるようになった。
 FDA医薬品部のジャネット・ウッドコック(Janet Woodcock)氏は、「抗菌せっけんには細菌増殖を防ぐ効果があると消費者は考えているかも知れないが、通常の石鹸と水で洗うよりも有効であることを裏付ける科学的根拠はない」と明言した。その上で「殺菌剤が長期的には益より害になる可能性を示したデータもある」と説明した。FDAは2013年、衛生製品メーカーに、トリクロサンなどの有効性と安全性のデータを提出するよう要請し、販売規制の是非を検討してきた。
 今回の規制対象に消毒液や医療機関向けの製品は含まれていない。FDAは通常の石鹸と水による手洗いを推奨しており、石鹸がない環境ではアルコール消毒液(アルコール濃度60%以上)の使用を勧めている。

 朝日が綺麗だ(5時24分撮影)。雲が多く、日の光で染められている。

 散歩で見つけた”キカラスウリ”の花。”ノブドウ”と一緒に塀に絡み付いている。実はまだ見えない。
 名(キカラスウリ:黄烏瓜)は、花が”カラスウリ(烏瓜)”に似ており、果実が黄色に熟するから。”カラスウリ”の実は赤く熟し、”キカラスウリ”はやや大きな黄色の実となる。両者の花は、5裂花で花弁の先が糸状であるが、”カラスウリ”は花弁先端が分かれず、”キカラスウリ”は花弁先端が2つに分かれている。
 キカラスウリ(黄烏瓜)
 ウリ科カラスウリ属
 蔓性の多年草
 雌雄異株
 開花時期は7月~9月
 花は径5~10cm位で白色。花冠は数枚に裂け、その先は糸状となっている
 雌花はつぼみの段階で子房を持つ(雄花は持たない)
 秋に黄色に実が熟す(果実長径8cm~9cm、短径数cm)
 同じ仲間(同属)のカラスウリ(烏瓜・唐朱瓜)と花はとても良く似ており、
 カラスウリは赤い実(果実長径数cm、短径3.5cm位)がなる


骨を作る細胞が重要、感染から体を守るために

2016-09-04 | 健康・病気
 敗血症は細菌感染により引き起こされる全身に及ぶ炎症状態。発症早期には体を守るために免疫細胞から炎症性サイトカインが大量に放出されるが、その時期を過ぎると新たな感染症にかかり易くなる。炎症によって骨髄内の骨芽細胞が障害を受け、敗血症後に生じる免疫細胞数減少の要因であることが判明した。
 東京大学大学院医学系研究科免疫学分野の寺島明日香研究員(当時)と、岡本 一男助教(当時)、高柳広教授らの研究グループは、敗血症のモデルマウスを用いて、急性炎症反応によって免疫抑制状態が生じるメカニズムを検討した。
 その結果、敗血症モデルマウスでは急激に骨量が減少しており、骨髄におけるリンパ球の初期分化が障害されていることを見出した。骨を作る役割を持つ骨芽細胞は、免疫細胞分化に重要な”サイトカインの一つであるインターロイキン7”を産生し、T細胞やB細胞のもととなるリンパ球共通前駆細胞を維持することが分かった。敗血症では、感染症の防御に重要なリンパ球を維持する骨芽細胞が減少するため、免疫力低下につながる。
 ◆骨芽細胞
 骨芽細胞は全身性炎症の新たな治療標的として期待される。
 骨組織の表面に存在し、新しい骨をつくる働きをもつ細胞。古くなった骨を吸収する破骨細胞とともに、骨の代謝において重要な役割を果たす。

 曇り、霧雨がチョット降った。気温は高くない(最高気温30℃以下)が蒸し暑い。
 畑に植えた”タマスダレ”の花が咲始めた。昨年植えた球根が咲いたのだ・・嬉しい。花は質素で、一つの花茎に一つの花が咲き、純白の六弁花。花は1日~3日位で萎む程短命であるが、花茎を次々と伸ばして咲かせる。葉は細長く葱の様である。名(タマスダレ:玉簾)の由来は、白い綺麗な花を”玉”に、葉の集合を”簾”に例えたと言う。
 因みに、有毒植物である。葉や鱗茎にリコリン(アルカロイド成分)が含まれ、誤食すると嘔吐・痙攣をおこす。注意を!。
 タマスダレ(玉簾 、珠簾)
  (ゼフィランサス・カンジダ)
 別名:ゼフィランサス、カンジダ、Rain lily(レインリリー)
   レインリリーは、雨のあとに一斉に咲き始めるから
 ヒガンバナ科タマスダレ属(ゼフィランサス属)
 半耐寒性常緑多年草(球根植物)
 原産地はペルー、明治の初めに渡来したとされる
 開花時期は8月~10月
 花は6弁化、花色は白色
 花径は数cm
 1本の花茎に1つの花を付ける


資生堂・花王、動物を使わない皮膚反応検査法を開発

2016-09-03 | 科学・技術
 近年、医学・化粧品での動物実験反対運動が欧米各地に広がっている。研究界でも、動物はモノではない、と認識する状況になってきた。この運動により、動物実験代替法が、特に化粧品分野を中心に研究開発が進んできた。
 日本では1973年に制定された「動物の愛護及び管理に関する法律」が2005年2月に2度目の改正がなされた。この際に、動物実験を行なう場合は、「できる限り動物を供する方法に代わり得るものを利用すること」「できる限りその利用に供される動物の数を少なくすること」「できる限りその動物に苦痛を与えない方法によってしなければならない」との3Rの理念が明文化された(同法第41条1項及び2項)。
 Refinement(リファインメント)
  実験方法を改善することで動物たちの苦痛の度合いを軽くする
 Reduction(リダクション)
  実験に使う動物の数を減らす
 Replacement(リプレイスメント)
  実験に生きた動物を使わない
 資生堂と花王は動物実験をせずに皮膚のアレルギー反応などを検査する手法を開発し、経済協力開発機構(OECD)が国際的な試験方法として承認した。
 両社が開発したのは「エイチクラット:h-CLAT」と呼ばれる方法で、ヒトの骨髄由来の培養細胞を使って、化学物質が皮膚に与える作用を調べる。調べたい化学物質と反応させて、細胞のたんぱく質を解析すれば、アレルギーなど実際に皮膚で起きる反応が予測できる。化粧品の開発には不可欠な検査で、マウス・モルモット皮膚の反応を調べてきたが、動物保護の面から実験の縮小が課題だった。培養細胞を用いた検査はモルモットによる試験に比べ、費用が50分の1で、期間も4週間が2日に短縮できる。
 国立医薬品食品衛生研の小島肇氏は「OECD」による承認で、検査法として利用する企業の拡大が見込め、国際標準としての定着につながる」と指摘する。尚、欧州連合(EU)では2013年から動物実験を行った原料を含む化粧品が販売できなくなっいる。

 道路横の空き地には雑草が生い茂っている。その中に黄色の花がある。近寄って見たら、”クサノオウ”の花だ。花が小さく、開花時期が今時分ではないので、違うかなと思ったが、やっぱり”クサノオウ”。
 ”クサノオウ”は、草ノ黄・瘡ノ王・草ノ王と書く。茎や葉の部分を傷つけると橙黄色(最初白く、直ぐに黄色に変化)の乳液が出る。乳液だけでなく、全草に多種のアルカロイド成分を含む毒草である。本草は古くから民間療法の薬草として使われていた。皮膚疾患(いぼ取り・水虫・インキンタムシ)や外傷薬で、煎じて消炎性鎮痛剤として服用したとも言う。現在でも下剤として利用されるが、毒性が強いのでその使用には専門家の指導が必要と言う。
 名(クサノオウ)の由来は、草ノ黄:植物体を傷つけると黄色の乳液が出る、瘡ノ王:皮膚病(湿疹、くさ)に有効な薬草、草ノ王:皮膚病の他にも鎮痛剤などで使われ薬草の王、などの説がある。
 クサノオウ(草ノ王、草ノ黄、瘡ノ王)
 別名:皮癬草(ひぜんくさ)
 ケシ科クサノオウ属
 多年草
 開花時期は5月~7月
 花は径3cm程の鮮やかな黄色の四弁花
 花後に長さ3cm程の莢が上向きに実る
 全草に多種のアルカロイド成分を含む毒草である。茎などを傷つけると出る黄色い乳液などは皮膚に触れると炎症を起し、皮膚の弱い人は草に触れただけでかぶれることがある。


第5回仙台オルゴールコンサート、聴いてきました

2016-09-02 | 音楽
 今日の天気は晴れ。気温は最高気温30℃以下とそんなに暑くはない。
 畑に立ち寄り、午後から「宮城野文化センターパトナホール」に出かけ、第5回仙台オルゴールコンサートを聞いてきた。
 ホールには4台の大型のオルゴールと2台のストリートオルガンが据えられており、マイク(拡声器)なしでの演奏だ。幅広い音階・素的なメロディー、そしてホール全体に届く音量に感激に感動。演奏されたメロディーは外国で作曲されたものが多かったが、最後のアンコールでストリートオルガンで演奏された「朝はどこから:昭和21年6月にコロムビアレコードから発売された日本のラジオ歌謡」は、小学生時代を思い出した・・懐かしい。
 Program
 第1部
 ホノルルレディ       レジーナ
 南国のバラ/シュトラウス   ポーター・バロック
 グラスムーヘン・ポルカ    ポリフォン
 麗しの五月の花のように   レジーナ
 芸術家の生涯/シュトラウス  ロッホマン
 ムーンリバー/マンシーニ   ポーター・バロック
 剣闘士の入場/フチーク    エルマン・オルガン
 椿姫/ヴェルディ       イエッガー・オルガン26
 湖は静か          ロッホマン
 フーガ ト短調/バッハ    イエッガー・オルガン26
 隣の庭のサクランボ     ポリフォン
 ドナウ川のさざ波/イヴァノヴィッチ  ポーター・バロック
 おはなし カノン/パッヘルベル  リュージュ72弁ローズ
      ラ・カンパネラ/リスト リュージュ144弁アンボイナ
  休憩
 第2部
 ラ・カンパネラ/リスト     イエッガー・オルガン26
 林檎の木の下で/アルスタイン  ポリフォン
 双頭の鷲の旗のもとに/ワーグナー  ロッホマン
 カヴァレリア・ルスティカーク  イエッガー・オルガン26
 アヴェ・マリア/グノー     ポリフォン
 故郷ノ人々/フォスター     ロッホマン
 ラスト・ローズ・オブ・サマー  イエッガー・オルガン26
 埴生の宿/ビショップ      レジーナ


 中央の4台がオルゴール、両端の2台がストリートオルガン
 (写真は演奏が始まる前に主催者から了承をもらいました)

 コンサートの帰りは、いつもの散歩道。見上げたら”トンボ”が幾つも飛んでいる。秋がやって来た。

日本の受動喫煙対策、G7諸国で最悪

2016-09-01 | 健康・病気
 厚生労働省の有識者検討会は「喫煙と健康影響」に関する報告書(たばこ白書)案をまとめた。日本の受動喫煙対策を「世界最低レベル」とし、「屋内の100%禁煙化を目指すべきだ」と提言している。
 世界保健機関(WHO:World Health Organization)による各国のたばこ対策7項目の評価で、日本は「受動喫煙からの保護」「マスメディアキャンペーン」「広告、販売促進活動などの禁止要請」の3項目が「最低」で、G7諸国で最悪だったと報告した。世界49ヵ国では、医療機関や大学・学校、飲食店、公共交通機関などの公共の場で「屋内全面禁煙」とする法規制をしているが、日本は努力義務にとどまり、「最低レベル」と判定されていることも紹介した。
 国立がん研究センターは、日本人の非喫煙者を対象とした受動喫煙と肺がんとの関連結果を発表した(8月31日)。同研究によって、受動喫煙のある人は、受動喫煙がない人に比べて肺がんになるリスクが約1.3倍になることが明らかになった。日本では肺がんの死亡のうち、男性で70%、女性で20%が喫煙が原因と考えられている。肺がん以外のがんとの関連性も指摘されており、がんの死亡のうち、男性で40%、女性で5%は喫煙が原因とされている。

 今日は晴れ。夏が戻って来た感じ・・暑い。
 垣根の”ハギ”に花が咲きだした。”ハギ(萩)”とは、マメ科ハギ属の植物の総称なので、”ハギ”と言う名の植物はない、と言う。一般的には、”ハギ(萩)”と言えば、”ヤマハギ”を指す事が多い。”ヤマハギ”は日本各地の山野に自生する品種で、木の高さは2m程と高く、枝がやや細いのが特徴。7月~9月に明るい紅紫の花が咲く。
 古くから日本人に親しまれ、秋の七草の一つである。
 秋の七草
  女郎花(オミナエシ)、尾花(オバナ)、桔梗(キキョウ)
  撫子(ナデシコ)、藤袴(フジバカマ)、葛(クズ)、萩(ハギ)
 名(ハギ)の由来は、毎年古い株から芽を出し「はえぎ(生芽)」と呼ばれたことによる。
 ハギ(萩)
 別名:庭見草(にわみぐさ)、野守草(のもりぐさ)、初見草(はつみぐさ)、鹿鳴草(しかなくさ)
 英名:Bush clover 、Japanese clover
 マメ科ハギ属
 落葉低木
 原産地は広く、北アメリカ~東アジア
 開花時期は7月~10月
 総状花序に紅紫色の蝶形花を付ける
 果実は豆果。1cm位の円形で、褐色に熟す