芳賀明夫の思いつくままに

フィジーから帰国して

虎と狐

2006年04月13日 | Weblog
パンダの国は、大きな国で、大勢のパンダが住んでいます。隣の狐の国は、広さは狭いのですが、その割に大勢の狐が住んでいます。両方とも周辺の小さい国を従えようとしています。
パンダの国もオオカミの国も武力で狐に支配されていたことがあったのです。そのころ武力で支配した狐の大臣たちたちは、米の国とライオンの国、そして最後には熊の国にも戦争で負けて、裁判にかけられて絞首刑にされました。戦争を始めて、周りの国に迷惑をかけたと言って絞首刑にされた大臣たちは、戦死した無名の狐たちと同じ神社に祀られました。
その神社は、狐の国の王様が、王様のために戦った狐たちを祀っている神社でした。
戦争に負けたとき、戦争を始めたのは狐の大臣たちで、狐の王様には責任がないと、責任は大臣たちに押し付けられました。
狐の国の大臣たちはその神社に祀られている死刑にされた大臣たちを顕彰してお参りに行きます。
パンダやオオカミたちは、戦死させられた無名の狐たちと戦争の責任者が同じ神社に祀られるのは納得できないと怒りました。
戦争が終わってから、働き者の狐たちの多くは、黄金虫に似た小金持になったのです。米の国の虎の王様は、黄金虫を穫れるように、狐目の首相とコブトリの狐の総務相に法律を変えるよう命令しました。狐大臣たちは、すぐに言うことを聞きました。
大きい国の虎のやぶにらみ王に、無条件に服従することで、虎の王の信頼を得ている狐の大臣たちは、パンダやオオカミが怒っても神社参拝を強行して、パンダとオオカミに対しては強気です。
文字通り、虎の威を借りる狐というものです。